以前、国内転勤や海外赴任を機に、自宅が空き家となる場合の対策についてご紹介しました。
これと似たような事例では、長期出張中の家の管理方法があります。
転勤ほど期間は長くないものの、数ヶ月も自宅を空けることになった場合、どういった点に注意して管理を行ったら良いのでしょうか。
01長期出張中の家で行うおすすめの管理方法 防犯対策編
窓や玄関の施錠をしっかりする、貴重品類は室内に置いておかない、新聞は販売所へ連絡して止めてもらうなど、基本的な注意点は転勤時の対策と同じです。
ただし配達物の場合、新聞は一定期間止めることができますが、ダイレクトメールやポスティングチラシなどは止めることができません。
もちろん、これらが溜まってしまうと、空き巣に「この家は長期間留守ですよ」と教えてしまっているようなものです。
そのため、近所の方や近くに住む親戚・友人など、信頼できる方にお願いして時々ポストに投函されているダイレクトメールやチラシの回収を行ってもらうと良いでしょう。
もし身近にお願いできそうな方がいないなら、全国空き家管理ナビを利用して、長期間留守にされる家の巡回や管理サービスを行ってくれる会社に委託するのも一つの方法です。
他にも、ベランダや庭に侵入の足場となるような物があれば撤去したり、玄関や窓のところに人感センサー式のライトを取り付けたりする対策も忘れないでください。
また、固定電話のある家なら、留守番電話に留守であることを知らせる内容のメッセージを流すことはやめましょう。
空き巣の中には、ターゲットの家の電話番号を事前に調べ、電話をかけて留守であることを確認してから侵入する者もいます。
そのため、留守番電話のメッセージは「ただいま手が離せません。後ほど折り返します」など、在宅しているように思わせる内容に変更することをおすすめします。
02長期出張中の家で行うおすすめの管理方法 電化製品編
転勤ほど赴任期間が長くない長期出張の場合、数ヶ月後には自宅へ戻れる可能性が高いため、家具や電化製品もそのまま自宅に置いておくケースが一般的です。
しかしここで注意しておきたいのが、電化製品の電源をどうするのかということです。
電化製品は本体の電源を切っていても、コンセントにプラグが挿しっぱなしになっているだけで待機電力が流れ続けます。
そうなると、余分な電気代がかかる心配や火災発生の恐れがあるため、プラグは抜いておくのが基本です。
ただし冷蔵庫は、一度プラグを抜くと、再度挿しても元通り使えるようになるまでには半日~1日ほど時間を要します。
そのため、元通りになるまでの間は外食またはスーパーやコンビニのお弁当で食事を済ませられるようなら、抜いておいても問題はないでしょう。
一方、帰ってきた日からいつも通り冷蔵庫を使いたいと思うのであれば、長期出張中でもプラグは抜かない方が良いでしょう。
なお、どちらの方法にしても長期出張に行く前には、冷蔵庫の中身を空っぽにすることを忘れないようにご注意ください。
03長期出張中の家で行うおすすめの管理方法 湿気・におい編
これまで過去記事でもご紹介したように、人の手が長く手つかずの状態にある家は、徐々に傷みが目立つようになります。
傷みの進行具合は状況によりますが、湿気やにおいは1ヶ月不在にするだけでも十分ひどくなります。
久しぶりに我が家へ帰ってきて、玄関を開けた瞬間に悪臭が漂ってきたら嫌ですよね。
そのような状態を防ぐためにも、クローゼットや押し入れの扉を開けっぱなしにしたり、除湿剤を部屋の隅に置いたりして、室内に湿気がこもらないようにしましょう。
そしてにおいの元となりやすいゴミは、きちんとまとめて長期出張で出かける前日までに全て出しておきます。
特に生ゴミは、少しでも残っているとにおいだけでなく虫も発生するので、絶対に残してはいけません。
そして、キッチンやバスルームの排水口は、内部の水が蒸発してなくなるとにおいや虫が発生する原因となるため、ある程度水を流し入れて蓋をしておきましょう。
04長期出張で家を空けるなら空き家管理サービスもおすすめ!
身内や身近な知り合いにその役目をお願いできれば良いですが、もし身近にお願いできそうな人がいないなら、空き家管理ナビを利用しましょう!
空き家管理ナビなら、長期間留守にする家の巡回や管理サービスを行ってくれる会社を探せます。
また、出張期間が1~2年ほどで、その間は人に貸そうかなと考えている人には、定期借家で賃貸に出す方法もあります。
定期借家賃貸は、「契約期間が満了しても更新はしません」という契約方法です。
この方法に貸す人・借りる人がそれぞれ同意して契約をした場合、借りる人は契約期間が満了したら速やかに引っ越さなくてはいけません。
なお、貸すターゲットを長期出張で宿泊先を探している方にすると、スムーズな明け渡しが望めるでしょう。
出張で来ている人は、その土地に住むことではなく「一時的な滞在場所を探していること」が目的なので、出張が終わり次第地元へ帰ります。
「ホテルに滞在するより、出張中でも自宅にいるような感じで過ごしたい」と思うビジネスマンには、ちょうど良い滞在先となるかもしれません。
「賃貸に出すのもいいけど、もし自分が帰ってくる時に明け渡してもらえなかったらどうしよう…」と心配な人は、ぜひこの方法を検討してみてはいかがでしょうか。
05まとめ
数ヶ月の長期出張といえども、不在期間が長くなる以上、今回ご紹介した注意点を踏まえてしっかりと対策を行うことが大切です。今後長期出張で家を留守にする予定がある方は、長期出張から久しぶりの自宅に帰ってきた時に気持ち良く過ごせるよう、きちんと管理を行いましょう。