その空き家漏電してない?空き家が漏電していないか確かめる方法|空き家の管理会社を探すなら安心の全国サイト

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空き家の管理方法
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放置された空き家は、さまざまな問題が発生するため、国や自治体は空き家問題対策に力を注いでいます。

空き家から火災が発生するケースは案外多く、放火だけではなく、漏電が原因であることも多いのです。

この記事では、空き家が漏電していないか確かめる方法や、電気や漏電の管理方法について解説します。
空き家の漏電修理にかかる費用についても紹介しますので、空き家オーナーは漏電に関する知識を身につけておきましょう。



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01空き家が漏電していないか確かめる方法とは

空気が乾燥する時期は、火災が発生しやすくなりますが、誰も住んでいない空き家から失火して火災が起こるケースもあります。

空き家の火災の原因は放火によるものが多いのも事実ですが、実は漏電が原因で火の気のない空き家から失火し、火災が発生するということも案外多いようです。
空き家が火事になると、近隣住民にも大きな被害を与えてしまいますので、漏電していないかしっかりと確認する必要があります。

漏電とは、電線や電気機器の絶縁の不具合により、本来流れるはずのないところに電気が漏れて流れてしまうことです。
空き家の漏電を確かめる方法は、自分で調べる方法と専門業者に依頼する方法があります。

もっとも簡単な漏電の確認方法は、電気の消費量を確認することです。

空き家は誰も住んでいないため、毎月の電気料金金額は低く同じくらいの金額になっているはずです。
電気代の請求書に記載されている電気消費量を前月分と比較してみて、大幅に電気消費量がアップしているようなら、空き家内のどこかで漏電が発生していると考えられます。
電気消費量が上がっていたら、部屋ごとのブレーカーをチェックして漏電している箇所を特定します。

ブレーカーは、電力がかかり過ぎると作動し、電力の供給を止めるためにブレーカーが落ちる仕組みになっていますが、漏電した場合も同様にブレーカーが落ちるようになっています。
家の中の分電盤の場所を確認し、それぞれの配線で、できる限りの電化製品や照明を稼働させてみてください。
ブレーカーが落ちなければその配線は漏電していないということになります。



また、分電盤には漏電ブレーカーがあり、この漏電ブレーカーが落ちている場合は、漏電が発生していると考えられます。
漏電ブレーカーが落ちている場合は、すみやかに専門業者に点検を依頼しましょう。

また、漏電ブレーカーを用いて漏電を確認する方法もあります。
アンペアブレーカーが「入」になっているのを確認し、配線用遮断器を全部「切」にします。
漏電遮断器を「入」にして、配線遮断器をそれぞれひとつずつ「入」にしていき、そのときに漏電遮断器が「切」になったら、その回線で漏電が発生しているということになります。
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02空き家の電気・漏電管理はどうすればいい?

空き家には誰も住んでいないから、電気は必要ないと思う方も多いようですが、空き家を適切に管理するためには、電気は必要です。

空き家で掃除をするときには掃除機を使用しますし、掃除するときには照明も必要ですよね。
空き家管理には電気は必要ですので、安易に電気契約は解約しないほうがよいですが、24時間電気供給が必要な家電などがない場合は、空き家のメインブレーカーを「切」にしておけば、漏電することはないため、漏電による火災を防ぐことができます。

掃除をするときなど、電気を使いたいときに、ブレーカーを入れて使用しましょう。
空き家のメインブレーカーを落としておけば、電気代の節約にもつながりますね。

空き家で漏電が発生してしまう原因は、設置している電化製品や絶縁体が劣化していることです。
絶縁体である電気ケーブルの寿命は、15年〜20年ほどといわれています。

また、回線の耐用年数は、一般的に30年〜40年といわれており、空き家は築年数の古い住宅が多いため、注意が必要です。

回線の老朽化や劣化以外にも、空き家で漏電が発生する理由があります。
放置された空き家には、ネズミなどの害獣が住みついてしまうことがありますが、ネズミが電気回線をかじってしまい、漏電、ショートし、火災が発生してしまうのです。
空き家にネズミが侵入したり、住みついたりしないように、しっかりと害獣対策を行うことも必要です。

また、漏電し、ショートした際に火災が発生してしまうのは、燃えやすいものが側にあるからです。
回線がむき出しになってしまうと、火花が発生し、柱や天井板に火花が飛び散って、火災が発生してしまうこともあります。
空き家の屋根が劣化していると雨漏りが発生して、住宅の老朽化を進めてしまうのですが、雨漏りが原因で、漏電によりショートした火花の勢いが増し、発火して火災が発生するというケースも発生しています。


空き家のブレーカーや漏電ブレーカーが正常に作動しているかも、定期的にチェックすることも重要です。
空き家の漏電や、漏電による火災を防ぐためには、回線を正常な状態にキープしておくことがポイントです。

害獣対策など、しっかりと空き家の管理を行うことで、漏電を防ぐことができるでしょう。
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03いくら必要?空き家の漏電修理にかかる費用相場

漏電しているかどうかは、目に見えないため、素人では判断が難しいことも多いです。

電気工事士の資格を持った電気工事専門業者に、漏電しているかどうかの点検を依頼することもできます。

専門業者は、テスターなどを使用して、家の中のどこで漏電が発生しているのかをチェックします。
専門業者に、漏電しているかの点検を依頼した際の費用は、2時間ほどの作業で15,000円ほどです。
漏電していることが判明した場合は、別途修理費用が必要になります。

漏電の修理は、自分で行うことはできないため、専門業者に依頼しなければなりません。
専門業者は、まず空き家の屋内の電線が漏電しているのか、分電盤に不具合があるのかなど、漏電の原因を突き止めます。
漏電は目に見えるものではないため、どこが漏電しているのかを特定するのに時間がかかることもあります。
漏電の原因となる箇所が判明すれば、不具合のある機器の取り替えや回線の修理などを行います。
漏電修理にかかる費用は、漏電している箇所や程度により、費用が変わります。
修理で済む場合の費用は、10,000円〜30,000円ほどになります。


しかし、漏電ブレーカーや分電盤自体が劣化していて故障している場合は、新しいものに取り替えなければなりません。
一般的な3LDK程度の2階建ての空き家の場合は、40アンペア〜60アンペアに対応している分電盤を使用しますが、その交換費用は工事費用とあわせて、30,000円〜50,000円ほどになります。

空き家は、人が住んでいないため、漏電の修理をすることは稀です。
とくに、空き家を解体する予定がある場合は、漏電の修理をする必要はないでしょう。

また、空き家の分電盤のメインブレーカーを落としておけば、漏電が発生することはないため、漏電が原因の火災を予防することもできます。
空き家でまったく電気を使用することがない場合は、電気契約そのものを解約してしまってもよいでしょう。

しかし、電気契約を解約してしまうと、まったく電気が使用できなくなるため、いざ電気を使いたいときに使えず、大変不便です。
今後、空き家をなんらかの方法で利活用する予定があるのであれば、適切な管理を行う必要があります。

空き家に設置している電化製品のチェックもあわせて行なっておくと安心です。
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04まとめ

空き家の漏電を防ぐためには、分電盤のメインブレーカーを落としておくことで対応できます。

また、定期的に空き家の通電を行い、回線や分電盤が正常に作動しているか確認することも大切です。

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