お住まいの地域によっては、自治会や町内会に加入すると費用が発生することがありますよね。
その費用は地域によって異なり、月額数百円の地域もあれば、数千円する地域もあります。
所有している物件が空き家だった場合には、支払う必要性があるのかわからず困っているという方がいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、空き家を所有している方が自治会費や町内会費を支払う必要性や、会費を支払うメリットや支払わないことで生じるデメリット、トラブルに発展したときの対処法をご紹介します。
ぜひご参考までにご覧ください。
01空き家なのに自治会費や町内会費を支払う必要はあるのか?
結論から申し上げると、自治会費や町内会費を支払う必要はありません。自治会や町内会の方が入会を迫ったり会費の徴収に訪れたりしても、あくまで加入は任意のため、断ることができます。
もし加入を迷っているのであれば、まずは誰も住んでいない状況を役員へきちんと伝えることがおすすめです。
「一時的に不在で空き家となっているが、今後のご近所付き合いのために加入したほうが良いのか」と迷う方は、役員に相談してみると良いでしょう。
もしも「将来的に住む予定がある」「空き家を活用する」などの予定があるのであれば、自治会や町内会に入会して会費を納めていたほうが、角が立たずにすみます。
また、地区のイベントやサービスは会費で運営されているため、会費を支払っておけば、気兼ねなくイベントへの参加したりサービスを利用したりすることができます。
反対に、利用する予定がないのであれば、会費を支払う必要性は低いといえるでしょう。
ご自身の状況に応じて、自治会や町内会に加入するかどうかを検討してみてください。
02空き家なのに自治会費や町内会費を支払うメリットとは?
前述のとおり、所有している住居が空き家である場合は、基本的には自治会費や町内会費を支払う必要はありませんが、支払うとどのようなメリットがあるのかも気になりますよね。反対に、支払わないとどのようなデメリットがあるのかについても把握しておくと良いでしょう。
空き家を所有している方が会費を支払うメリットと、支払わないデメリットを以下でご紹介します。
会費を支払うメリット
会費を支払うと、会費で運営される地区のイベントやサービスが利用できるメリットがあります。たとえば、以下のようなサービスがありますよ。
●ゴミステーションの管理
●地域の回覧板の利用
●排水溝などの掃除や水門管理
●消防用水や消火栓の管理
●神社などの公共財産の管理
ゴミステーションは、ほとんどのケースで自治会が管理しています。
定期的に管理のために空き家へ足を運ぶという方は、掃除などでゴミが出た際に、ゴミステーションが使えるため便利です。
また回覧板が不在で利用できなくとも、チラシのポスティングをお願いしておけば、地域の行政情報を入手することもできます。
周辺の排水溝や消防用水の管理は、老朽化しやすく火災リスクのある空き家所有者にとってはありがたいサービスです。
もちろん、こちらが会費を支払っていなくとも、地域住民が日頃から周辺環境の管理はしているでしょう。
しかし、会費は納めていたほうが後ろめたい思いをせずに、自治会や町内会の活動の恩恵が受けられます。
空き家は不法侵入や不法投棄のリスクが高いため、近隣住民に見守りをお願いしたいのであれば、会費の支払いは検討したほうが良いでしょう。
会費を支払わないデメリット
会費を支払わないデメリットは、前述の地域のサービスを利用できない点です。もちろん、自治会費や町内会費の使途などについて入会に関する説明を受けたうえで、地域のサービスを利用しないと判断したのであれば問題はありません。
一方で支払わないことで、地域住民との関係性が悪くなったり、ゴミ出しを巡ってトラブルに発展したりするケースもあります。
地域住民との関係性が悪くなれば、空き家の防犯面においても協力が得られない可能性があります。
ただし、空き家の防犯対策については、空き家管理サービスを利用するという方法もありますよ。
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03空き家なのに自治会費や町内会費の請求をされたときの対処法とは?
自治会費や町内会費の請求をめぐって、空き家所有者が役員や会員とトラブルになった場合の対処法を2つご紹介します。対処法1:規約内容に納得できれば支払う
まずは、自治会や町内会の規約内容を確認しましょう。そして、規約内容に納得できるのであれば、素直に会費を支払うほうが望ましいといえます。
たとえば、その自治会が「空き地すべてに会費を請求している」「会費の使途に合理性がある」などの納得できる要素があれば、会費を支払うことでトラブルを最小限にとどめることができるでしょう。
対処法2:専門家に相談する
もしも会費の支払いを無理強いされるなどの大きなトラブルに発展しそうであれば、弁護士などの専門家に相談しましょう。専門的な知識を持った第三者が介入すれば、トラブルを無用に大きくせず、心理的負担も最小限ですみます。
困ったことがあったときは、専門家や地域の行政機関などにすぐに相談することで、トラブルを避けることができるでしょう。
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04まとめ
自治会や町内会への加入は義務ではなく任意であるため、会費の支払いも任意です。空き家を今後どのように活用するか考慮したうえで、支払うかどうかを検討すると良いでしょう。
もしも、会費の支払いを無理強いされた場合は、弁護士や行政にご相談ください。
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