空き家の種類にはどんなものがあるの?増加率が高い物件とは?

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空き家になった賃貸アパート


皆さんは『空き家』と聞くと、どんな家を思い浮かべますか?

多分多くの人は一戸建てをイメージされるかと思いますが、実は空き家にも色々な種類があるんですよ。

今回は、その種類についてご紹介します。


空き家の種類 あなたはいくつ知っている?


冒頭で述べた空き家の種類ですが、大きく分けると4種類あります。

 

・種類① 賃貸用

 

賃貸用とは、人に貸しているマンションやアパート・一戸建てのうち、入居者がいない物件のことです。

「それって、その物件が相当古すぎるからじゃないの?」と思う人もいるかもしれませんが、最近は新築でも入居者が決まらず空室になってしまう例もあるんですよ!

ちなみに、全国にどのくらい賃貸用空き家があるのかというと、2013(平成25)は空き家全体の52.4%が賃貸用だったそうです。

 

※総務省 住宅土地統計調査より(資料まとめ:国土交通省)

 

実に半数以上が賃貸用だなんて、かなり驚きですね。

 

・種類➁ 売却用

 

売却用とは、文字通り売ることを目的としている空き家です。

売りに出すということは、基本的には既にその家に人が住んでいないため、次に誰かが買って引っ越してくるまでは空き家のままです。

家は売りに出しても、すぐに買い手が見つかるとは限りません。

ちなみに、先ほど挙げた住宅・土地統計調査によると、売却用の空き家の割合は全体の3.8%でした。

 

・種類③ 二次的住宅

 

二次的住宅とは、別荘やリゾートマンション・セカンドハウスなど、普段から人が住んでいない家を言います。

賃貸用・売却用は、常に人が住んでいない状態の家が空き家として分類されますが、二次的住宅は使う期間とそうでない期間が分かれます。

特にバブル期の頃は、一戸建ての別荘より手頃な価格のリゾートマンションがどんどん建設・販売されたため、地方のリゾート地ではこの種類の物件が多い地域もあります。

そして、空き家全体に占める二次的住宅の割合は38.8%でした。

 

・種類④ その他の住宅

 

その他の住宅とは、これまで挙げた3種類の空き家とは別に、人が住んでいない家のことを指します。

「賃貸でも売却でも二次的住宅でもない空き家って、一体どんな家なの?」と気になる人もいるかもしれません。

 

例えば、一人暮らしの高齢者が長期入院をしたり介護施設へ入所したりすると、その家は空き家となりますよね。

また、転勤や出張で長期間不在となっている家や、老朽化により建て替えをするため取り壊し予定になっている家も、この種類に当てはまります。

そんなその他の住宅の割合は、空き家全体の5.0%です。


空き家の種類で増加率が高いのは?


ところで、この4種類の空き家ですが、近年増加率が高いのが『その他の住宅』なんです。

先ほども挙げた住宅・土地統計調査の結果を表したグラフを見てみると、1983年~2003年までの20年間は、その他の住宅より賃貸用と売却用を合わせた空き家の増加率が高くなっていました。

 

しかし、2003年~2013年の10年間は、賃貸用と売却用を合わせた空き家の増加率が1.16倍だったのに対し、その他の住宅は1.50倍とかなり高くなっています。

その他の住宅がこんなにも増えている背景には、家の相続が関係しています。

先ほど、その他の住宅の例の中で「一人暮らしの高齢者が長期入院をしたり介護施設へ入所したりする」と挙げました。

この高齢者が亡くなると、家や土地の権利は子どもに渡ります。

しかし、その頃には子ども自身も別の場所で家を持って生活の基盤を築いているので、もう住む予定がない実家を持て余してしまうケースが増えているのです。

誰も住まない・誰にも貸さない・売らないままで放置している家は、やがて行政から特定空き家に認定され、ペナルティを受けることとなります。

 

関連記事:空き家となる実家は処分した方が良い?その場合のポイントは?

     空き家の固定資産税について3大NG

 

そしてもう一つ注目してほしいのが、賃貸用の空き家の割合です。

先ほど、「2013年の賃貸用の空き家は全体の52.4%、売却用は3.8%」と言いましたが、賃貸と売却でこんなにも差があるなんてびっくりした人もいるんじゃないでしょうか。

この理由は、ずばり『相続税対策』です。

以前、相続税対策と賃貸アパート建築の関係について紹介したように、古くなった家を取り壊して更地にしておくよりは、アパートを建てた方が税金を安くできるメリットがあります。

 

関連記事:相続税対策に有効なはずのアパートに空き家が増えている理由とは

 

しかし、それ目的で建てられた賃貸物件が増えすぎたことで、いつしか部屋を借りたい人の割合より賃貸物件の割合が上回ってしまいました。

税金対策として選んだはずの賃貸物件建築なのに、誰も借りてくれないのであれば本末転倒ですね。


まとめ


一口に空き家と言っても4つの種類があること、そして種類によって空き家全体に対して占める割合や増加している割合が大きく違います。

今空き家を所有している人は、その点もぜひ覚えておきましょう。

そして、二次的住宅やその他の住宅に当たる空き家を所有している人で、自分で管理をするのが難しいなら空き家管理ナビを利用して、管理を任せられる会社をぜひ見つけてください。