空き家を活用してシェアキッチンを始めよう!魅力的な事例や始め方をご紹介

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空き家を活用してシェアキッチンを始めよう!魅力的な事例や始め方をご紹介

空き家を所有しているものの、使い道がなくて持て余しているという方も多いでしょう。
そんな方におすすめなのが、近年注目を集めている「シェアキッチン」です。
今回は、空き家活用をご検討中の方に向けて、シェアキッチンのメリット・デメリットや魅力的な活用事例、始め方について解説いたします。
ぜひ、参考にご覧ください。

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新しい空き家の活用法!シェアキッチンとは?

そもそもシェアキッチンとは何なのか、まだご存じない方もいらっしゃるでしょう。
この章では、シェアキッチンとは何か、メリット・デメリットについて解説いたします。

シェアキッチンとは

シェアキッチンとは、その名のとおり一つの厨房を複数人と共同で利用することができる施設のことです。
シェアキッチンは、主に飲食店が共同で使う場合とコミュニティスペースとして利用する場合の2つに分かれます。
前者の場合は保健所の営業許可が必要で、複数の飲食店の料理人がシェアキッチンで調理し、店内で販売したり宅配したりするのに利用されます。
後者の場合は保健所の営業許可は不要で、料理のワークショップを開催したり、レンタルキッチンとして撮影に利用したりなど、使い道はさまざまです。
ちなみに保健所の営業許可を取っていない場合は、シェアキッチンで作った料理を販売できないことに注意しましょう。

シェアキッチンのメリットとは

シェアキッチンは、空き家や空き店舗を利用して簡単に開くことができます。
初めて飲食店を開店する事業者にとっては、実店舗に厨房を置かずにシェアキッチンを利用することで、初期費用を削減できるメリットがありますよ。
また、シェアキッチンを利用して宅配専門店にすることで人件費を削減できたり、ほかの飲食店と情報共有やコラボレーションしたりなどもできるでしょう。
とくに、コロナ禍以降はフードデリバリーやテイクアウトのニーズが高くなり、それに伴ってシェアキッチンの需要も高まりました。
空き家所有者にとっても、シェアキッチンとして貸し出すことによって安定した収益が期待できますね。

シェアキッチンのデメリットとは

利用者にとってのデメリットは、時間単位で借りることによって料理を作るときに時間が制限される点です。
こだわりが強い方は、好きな設備や道具を置けない点もデメリットに感じるでしょう。
また、シェアキッチンはほかの利用者にも配慮して使わないといけないため、自由に使えない点もデメリットです。
空き家所有者としては、火災や食中毒などの事故が起きるリスクがあります。
空き家を活用してシェアキッチンを始めるときは、十分に安全に配慮しましょう。

空き家を活用してシェアキッチンを始めた事例は?

では実際に、空き家を活用してシェアキッチンを始めた事例はどのようなものがあるか気になりますよね。
この章では、3つの地域の魅力的なシェアキッチンの事例をご紹介します。

①東京都板橋区大山町の事例

東京都板橋区の大山町にあるハッピーロード大山商店街。
その商店街のなかにあるのが、次世代を担う飲食起業家のため開かれたシェアキッチン「かめやキッチン」です。
かめやキッチンは、元々は下駄や雨靴を販売する履物屋さんでした。
閉店することが決まった際に、空き家活用サービスを利用してリノベーションをおこない、シェアキッチンへと再生されたのです。
現在は、お菓子屋さんがシェアキッチンを利用して1日カフェをオープンしたり、イベントでバーを開店したりなど、さまざまな形で利用されています。
また、飲食起業塾も開催するなど、商店街の活性化にも貢献していますよ。

②東京都豊島区南長崎の事例

続いてご紹介するのは、東京都豊島区南長崎2丁目にあるシェアキッチン「コマワリキッチン」です。
豊島区南長崎には、日本を代表する漫画家たちが住んでいたことで有名なトキワ荘があります。
コマワリキッチンは、そのトキワ荘通りにある20年以上空き店舗だった場所を改装してオープンしたシェアキッチンです。
豊島区は、東京23区のなかでも空き家率の高い地域のため、空き家対策に力を入れています。
そこで豊島区による「創業チャレンジ支援施設開設事業補助金プロジェクト」が募集され、そのプロジェクトに見事採択されてコマワリキッチンができました。
現在は、ローストビーフ専門店が出店したり、パンやお菓子が販売されたりなど、多くの飲食店に利用されていますよ。
また、飲食起業を志ざす方のために創業支援もおこなわれており、豊島区と連携して地域活性化に貢献しています。

③東京都東久留米市の事例

最後にご紹介するのは、東京の水源の町と呼ばれる東久留米市のシェアキッチン兼シェルター「オナガハウス」です。
オナガハウスはこれまでのシェアキッチンと異なり、家と仕事に困っている方がアルバイト代をもらいながら住み込みで空き家をDIYし、シェアキッチンを作る仕組みです。
シェアキッチン完成後は、家屋の前方をシェアキッチン、残りの部分を片親家庭向けのシェルターとして運用するとのこと。
このように、空き家を再生しながら家と仕事に困っている方を支援するのは素晴らしい取り組みですね。

空き家を活用してシェアキッチンを始めるには?

では、実際に空き家を活用してシェアキッチンを始めるには、どのように進めれば良いのか気になる方も多いでしょう。
シェアキッチンを始める際は、どのような用途で活用するかによって必要な設備や手続きが異なります。

飲食店が共同で使えるシェアキッチンの場合

前述のとおり、飲食店が共同で使えるシェアキッチンの場合は保健所の営業許可が必要です。
営業許可を取得するには、主に以下2つの項目を満たす必要があります。

●食品衛生責任者の設置
●営業用のキッチン


シェアキッチンの場合でも営業許可を得るには、食品衛生責任者を置かなければなりません。
食品衛生責任者とは、食品の提供が衛生的におこなわれるように、自治体の講習を受けて調理や管理の知識を習得した人材のことです。
食品衛生責任者の資格を持っていない方は、空き家のある自治体の保健センターに相談してみましょう。
また、キッチンは生活用のキッチンと営業用のキッチンに分けなければいけないと保健所のルールで決まっています。
営業用のキッチンは調理に必要な設備はもちろんのこと、食中毒を予防するためにキッチンの流しを二槽設けたり、手洗器を各所に設置したりなどの対策を取りましょう。

コミュニティスペースとしてのシェアキッチンの場合

飲食の販売はせずにコミュニティスペースとしてシェアキッチンを始める場合、保健所の営業許可はとくに必要ありません。
キッチンがあるレンタルスペースとして、料理教室を開いたり、食べ物の撮影などに活用したりすると良いでしょう。
その場合に必要な準備としては、空き家の改装になります。
作った料理の販売はできないため、その場で利用者が食べるスペースを作るなどの内装の工夫が必要でしょう。
内装をカフェ風にするなどおしゃれなインテリアに改装すれば、パーティスペースとして多くの方に利用してもらえるチャンスがありますよ。

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まとめ

今回は、空き家活用を検討中の方に向けて、シェアキッチンのメリット・デメリットや魅力的な活用事例、始め方について解説いたしました。
シェアキッチンは、次世代の飲食店の起業支援になるほか、地域住民のコミュニティスペースとしても活用できます。
近年はフードデリバリーの人気によりシェアキッチンの需要も高まっているため、レンタル料の収益も期待できるでしょう。
ぜひ、この記事を参考に空き家の活用をご検討ください。
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