空き家にネズミが住み着いてしまったら?空き家でのネズミ被害や対策方法をご紹介

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空き家にネズミが住み着いてしまったら?空き家でのネズミ被害や対策方法をご紹介

空き家を適切に管理せず、放置しておくと、家屋の老朽化が進むだけでなく、様々な面で周辺地域の生活環境にまで悪影響を及ぼすことがあります。
平成26年に国会で成立した「空家等対策の推進に関する特別措置法」は、そのような状態になった空き家を行政措置や罰金などのペナルティの対象としています。
空き家を放置した場合に起こる弊害の一つに害虫や害獣の発生があります。
そのような害虫・害獣の中でも、ネズミは病原菌を媒介するケースもあり、注意が必要です。
そこで今回の記事では、空き家でネズミが発生した場合について、その被害や対策方法などをお伝えいたします。

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空き家でネズミが発生!どのような被害が考えられる?

はじめに、空き家でネズミが発生した場合に考えられる被害についてご紹介していきましょう。
空き家に発生する可能性のある害獣には、ネズミの他にもタヌキやハクビシン、また野良犬や野良猫などが挙げられます。
その中でも、ネズミは比較的体が小さいため、猫や鳥、人間などの外敵から姿を隠す必要があります。
このため、外敵から見つかりづらく、風雨や寒さからも身を守れる空き家は、彼らにとって住みやすい環境であると言えます。
普段住んでいる家でゴキブリが発生したり、ダニに食われたりといったことはあっても、ネズミは見たことがないという方も多いかもしれませんが、空き家には人が住んでいる家よりもネズミが発生しやすいことを認識しておきましょう。
そして、空き家にネズミが住み着いてしまうと、家屋や人間に様々な被害をもたらすことが考えられます。
まず、ねずみが家屋に与える被害として知っておきたいのが、配線や柱などをかじるケースです。
ネズミの歯は一生の間ずっと伸び続け、さらにそのスピードも速いため、ものをかじって長さを調整する必要があります。
このため、壁や天井裏などに張り巡らされた配線や、家の柱がネズミにかじられることがあります。
ネズミのかみ跡が柱にあれば、不動産としての資産価値も下がってしまいますし、配線がかじられた場合には修理の必要も生じます。
さらに、ネズミが配線をかじるケースで注意しなければならないのが、漏電による火災です。
ネズミにかじられて、配線の中身が露出してしまうと、漏電の危険性が高まる上、ごみやほこりの溜まった空き家は引火しやすい状態にあると言えます。
火災が発生すると、その空き家だけでなく周辺地域にも被害が及ぶ可能性がありますし、そうなればその被害は空き家の所有者の責任となり、賠償責任が生じることになります。
このほかにも、空き家にネズミが発生した場合には、衛生面での問題も生じます。
ネズミは不潔であるという認識は一般に広まっていますが、具体的には、サルモネラ菌やペスト菌、パラチフスなどの病原菌を保有しています。
ペストなどの感染例は近年の日本ではほとんど見られませんが、ネズミにかまれて発症する鼠咬症スピリルムや、ドブネズミなどが保有するハンタウイルスなどには特に注意が必要です。

空き家でのネズミ対策は予防が第一!空き家にネズミを侵入させないための対策は?

このように、ネズミが空き家に住み着くと安全面・衛生面で被害をこうむることになるため、空き家を管理する際には、ネズミの発生を防ぐことが大切です。
そして、万一ネズミを見つけたら早急に駆除する必要があります。
ここからは、空き家のネズミ対策についてご解説いたします。
まずは、空き家にネズミが住み着かないようにするための対策を見ていきましょう。

整理整頓
普段使わない空き家は、家財道具や衣類などをそのまま置いておいたり、不要なものを補完したりと、物置のように使ってしまいがちです。
しかし、空き家にものを置いておくと湿気が溜まり、物影が増えるため、ネズミが好む環境となってしまいます。
普段使わない空き家だからこそ、不要なものを放置せず、すっきり片付けておくことが、ネズミやその他の害虫の発生を防ぐことにつながります。

侵入口をふさぐ
ネズミは排水口や小さな穴など何らかの侵入口から空き家内に侵入し、住み着きます。
このため、空き家内でネズミが入り込めそうな箇所をふさいでおくことは、ネズミの侵入を阻止するために効果的と言えます。
特に注意したいのが、風呂場や台所、洗濯パンなどの排水口、またエアコンの配管部や換気扇の隙間などです。
侵入口が大きい場合には、防虫金網やネズミ防止用たわしなどで、小さい場合には、専用のパテなどを使って隙間をふさいでおきましょう。

忌避剤の使用
また、ネズミ用の忌避剤をまくのも、ネズミの侵入防止につながります。
ただし、効果の持続期間は限定的で、ネズミが大勢を持ってしまう場合もあるため、こまめに散布し、効果が薄れたと感じたら忌避剤の種類を変えるなど工夫をしてみるとよいでしょう。

万一空き家でネズミが発生したら?駆除方法をご紹介

対策をしていてもネズミが発生してしまった場合には、ネズミを駆除しなくてはなりません。
ネズミの駆除方法は大きく分けて、自分で駆除するか、業者に依頼するかの二つの選択肢があります。
まずは、自分でネズミを駆除する場合の対策を見ていきましょう。
自分でネズミを駆除する方法ですが、自分でネズミを駆除する場合、費用は掛からない代わりに、手間がかかることやケガ・感染症などのリスクがある点に注意しましょう。

殺鼠剤
ネズミを駆除するのに使われる殺鼠剤には、ネズミを駆除する効果のあるタイプや、エサに混入して巣に持ち帰らせ、他のネズミも駆除できるタイプのものがあります。
ホームセンターやドラッグストアなどで入手可能で、ネズミを発見した場所や巣と思われる場所周辺に置いておきます。
ただし、この方法ではネズミの死骸を探して処分する必要があります。
その際には素手でおこなわず、手袋を着用します。
新聞紙にくるみ、さらに袋に入れて密封した上で、自治体の分別方法に従って処分しましょう。

トラップ
ネズミ駆除用のトラップには、粘着シートや、かご型、ばね式の捕獲器などの製品があります。
粘着シートは、厚紙についた粘着のりでネズミを捕獲し、ネズミがかかれば折りたたんで処分できるようになっています。
かご型やばね式の捕獲器は、エサを設置してネズミをおびき寄せ、ネズミを捕獲しますが、ネズミの死骸や、ときには生きたままのネズミを自分で処理することになります。
いずれも、ホームセンターなどで購入可能です。
殺鼠剤やトラップを用いて自分でネズミを駆除する場合、ご自身でネズミを処分する必要がありますが、それが嫌な場合には、専門業者に駆除を依頼することができます。
業者に駆除を依頼した場合、業者は現地調査を実施した上で、必要な措置を提案し、粘着シートや殺鼠剤を使った駆除や防鼠工事をおこないます。
費用相場は空き家の規模や構造、被害状況により異なりますが、10万円から30万円が相場と言えるでしょう。
費用は掛かりますが、ネズミの駆除に加えて、専門家に総合的なネズミ対策を講じてもらえますし、ケガや感染症などのリスクも避けることができます。

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まとめ

今回は、空き家でのネズミ被害とネズミの発生を防ぐ方法、また発生してしまった場合の駆除方法をご紹介しました。
空き家にネズミが住み着いてしまうと、かじられた配線の漏電による火災や、かまれた場合の感染症など様々なリスクがあります。
まずは、空き家内に物を置かず、ネズミの侵入口をふさぐなど、ネズミが空き家に住み着きにくい環境を作ることが大切です。
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