近隣の空き家が解体工事!害虫・害獣の侵入対策とは?

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近隣の空き家が解体工事!害虫・害獣の侵入対策とは?

相続などで空き家を所有しても、自身で住むつもりはなく、利活用の予定もないという方は多いのではないでしょうか。
特に使うつもりのない空き家をいつまでも管理し続けていると、管理する手間や費用がかかり続けることになります。
そのような場合には、税金が増えることになっても家屋を解体して、土地として管理すると家屋を管理する手間が省けます。
また、売却するにしても、よりよい条件で売却するために、空き家を解体して土地として売却するのが一般的です。
このような空き家は築年数が古く、長年人が住んでいなかったという場合が珍しくなく、解体する際に害虫や害獣が発生にして近隣住民に迷惑をかけるというケースもあります。
そこで今回は、空き家の解体工事で害虫・害獣が発生する場合について、どのような虫や動物が発生するのか、またその侵入対策などについてご紹介いたします。

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近隣の空き家解体工事で害虫・害獣被害に!家に住み着く害虫や害獣の種類とは?

はじめに、空き家の解体工事で発生する可能性のある害虫・害獣にはどのような種類があり、どのような被害の可能性があるのかについてご紹介いたします。

ゴキブリ
ゴキブリは毒を持っていたり、噛んだり、刺したりなど、人間に身体的な被害を与えるような害虫ではありません。
それにもかかわらず、ゴキブリに対して嫌悪感を持っている人は少なくありません。
その理由は見た目や素早く動くさまが不快であったり、また、遭遇した際に人に向かって飛んできたりと精神的なものであることがほとんどのようです。
それでも、ゴキブリは不潔な場所で活動することが多いため、人間にとっては不衛生な害虫です。
また、退治するときに叩き潰すと、体内の卵が散乱して、更なる繁殖を招くケースもあるようです。
ゴキブリは空き家のような暗く狭い場所を好むため、空き家の解体時に多くのゴキブリが近隣の家屋に逃げ込む可能性があります。

ハエ
ゴキブリと同じく、ハエも私たちにとって身近な害虫と言えるでしょう。
いわゆるコバエと呼ばれるショウジョウバエに加え、イエバエ、ギンバエなどが日本でよくみられる種類のハエです。
ハエは多くの病原菌などを運ぶ害虫でもあり、かなりの距離を飛んで移動することができます。
離れた場所にあるゴミ処理施設や動物の糞尿にたかっていたハエが、家に侵入し、サルモネラ菌や大腸菌などの病原菌を持ち込んでしまうということもないとは言えません。
日本で生活していると、身近な存在に感じるハエですが、不衛生で病原菌を媒介する可能性もあるため、注意が必要です。

近隣の空き家解体工事で害虫・害獣が侵入!特に気を付けたい害虫や害獣は?

ハチ
ゴキブリやハエは不潔な害虫であるとは言え、国内でそれほど深刻な被害をこうむることは少ないかもしれません。
しかし、ハチは人を刺すことがあり、スズメバチやアシナガバチに刺された場合、命にかかわることもあります。
ハチは気温が高くなる夏の初めから秋にかけて巣作りをおこないます。
人気がない場所だけでなく、民家の軒先や屋根裏などに営巣する場合もありますが、人が住んでいる家であれば、比較的早いうちにそれに気づき駆除することができます。
一方、その家が空き家で人の出入りが少ない場合や、巣が軒下など目立たない場所にある場合には、知らないうちに巨大な巣が出来上がってしまうことも考えられます。
そうなると、通行人などが攻撃されてしまう可能性があり、大変危険です。
空き家の解体工事にあたって、スズメバチやアシナガバチの巣が見つかったときには、専門業者に駆除を依頼する必要があります。
一方、ニホンミツバチは比較的小さく、攻撃性も低い上、その数が減少している貴重な昆虫でもあります。
ニホンミツバチの巣を発見した場合には、駆除業者ではなく、養蜂家の方に相談してみることをおすすめします。

シロアリ
シロアリはアリに似た姿であるため、「アリ」の仲間であると思われがちですが、生物学的にはゴキブリの仲間に分類されます。
害虫としては、家の木材を食べ、さらにはコンクリートや金属までも食べてしまうこともあるため、家屋を弱体化させてしまうのです。
主なシロアリの種類であるイエシロアリとヤマトシロアリは木材や湿気のある場所を好み、巣を作る場所やエサを得る場所を求めて地中を移動し、家の土台や建材に住み着きます。
また、近年増加傾向にあると言われる外来種のアメリカカンザイシロアリは地中を移動することはありませんが、飛んできたり、輸入家具や木材に潜んでいたりなどの経路で侵入し、家にダメージを与えます。
シロアリは家を一見しただけではわかりにくい上、家屋の強度に直接的な被害を与えるため、気付かないまま空き家にシロアリが住み着いていれば、大きな被害を引き起こすこともあり得るのです。

ネズミ
ネズミは主に衛生的な観点から、害獣に分類されます。
ネズミが家に住みつくと、家の建材をかじる、夜中に走り回る、食料をあさる、さらには鳴き声や憤慨などの被害に悩まされることになります。
特に注意したいのが、様々な寄生虫や病原菌などを持っている点で、人がかまれた場合には感染症やアナキフィラシーショックなどを引き起こす可能性があります。
加えて、ネズミの糞や死骸を放置すると、悪臭の原因となるだけでなく、害虫が湧くこともあり大変不衛生です。
特に、空き家の場合、ネズミにとっては天敵がいない上に、人が住んでいる家に比べて発見が遅れることが多く、気付けば繁殖率の高いネズミが劇的に増殖していることもあり得ます。
そのような場合、空き家の解体工事をするために人の出入りが増えると、ネズミや近隣の家に移動しますので、トラブルに発展しないためにも、早い段階でネズミを駆除しておく必要があるでしょう。

近隣で空き家解体工事!自宅に害虫・害獣を侵入させないための対策とは?

近隣の空き家が解体工事を実施する際には、上記のような害虫・害獣があなたの家にも侵入する可能性があります。
最後に、そのような事態を回避するための害虫・害獣対策についてご紹介しましょう。

自分で対策する
害虫や害獣が自宅に住み着いてしまうことを避けるには、害虫や害獣が住み着きにくい環境を保つことが重要です。
まず、室内を清潔に保つことが大切ですが、特に注意したいのは水回りや台所です。
トイレの汚れや風呂場の水垢や髪の毛、キッチンに付着した油汚れなどを放置しておくと、ゴキブリが発生する原因となります。
毎日家中を掃除するのが大変な場合でも、トイレやお風呂場、台所は毎日使ったらきれいにすることを習慣づけておくとよいでしょう。
また、台所などに密封されていない飲食物や野菜などを放置しておくことも、害虫や害獣を繁殖させる原因となります。
飲食物はできる限り、冷蔵庫に保管することを心がけましょう。
飲食物だけでなく、段ボールはゴキブリのエサや住処となり、卵が産み付けられることもあります。
不要な段ボールは定期的に処分することをおすすめします。

市販の薬品を活用
室内を清潔に保ち、整頓しておくことに加え、害虫や害獣の侵入経路となりそうな穴や隙間に市販の薬品を散布・設置することも有効な手段です。
家の玄関や窓をはじめ、エアコンの穴や使っていない換気扇のそばなどに殺虫剤を散布する、またはトラップなどを仕掛けておくとよいでしょう。
通気に不要な隙間をふさいでおくのも効果的です。

専門業者や保健所への相談
ハエやゴキブリであれば、自分で市販の薬品を使って駆除したり、侵入を防いだりすることは可能ですが、ハチやシロアリ、ネズミの場合には、素人が駆除するのは困難でしょう。
そのような場合には、専門業者に依頼することを検討しましょう。
依頼先や対処法がわからない場合には、保健所に相談すると、業者を紹介したり、駆除作業前にご自身で採れる対策について教えてくれたりすることが多いようです。

空き家の所有者に相談
害虫・害獣が大量発生した、駆除にかかる費用が高額となるなどの場合には、空き家の所有者と連絡を取り、業者の手配や費用負担をしてもらえないか相談してみましょう。
ただし、害虫や害獣の発生については、その発生源がどこであるかを証明するのは困難です。
トラブルに発展することを避けるためにも、近隣地域の被害状況を確認した上で、空き家の所有者とのやり取りが感情的にならないよう、注意しましょう。

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まとめ

空き家には害虫や害獣が住み着きやすく、解体工事の際に近隣の家に移動することが考えられます。
ゴキブリやハエ程度であればご自身で駆除できることも多いですが、大量発生したり、ハチやシロアリ、ネズミが発生したりといった場合には専門業者に依頼したほうがよいケースもあります。
駆除費用が高額となってしまう場合には、空き家の所有者に相談してみるのも選択肢の一つです。
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