地方へ移住をする際に空き家を活用すると、自治体から補助金制度が受けられることがあります。
最近では、この支援制度を存分に活用してUターン、Iターンする子育て世代、新たなビジネスに挑戦したい若者が増えていることをご存じですか?
都会にはない自然に囲まれた地域は、子育てがしやすいこと、空き家を自分の好みにリノベーションできることが魅力です。
この記事では、自治体が開催する移住ツアーと相談会、一般社団法人による空き家所有者のためのセミナーについて紹介します。
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▼宮城県川崎町|おためし移住ツアー
都心部在住で、東北地方へ移住を検討してみたい方は、東京からあまり遠くない宮城県を選んでみるのもいいかもしれません。
自然豊かな宮城県川崎町では、移住者へ手厚い支援が用意されています。
ここでは、宮城県川崎町の空き家を利用した移住ツアーについて見ていきましょう。
<宮城県川崎町はどんな町?>
宮城県川崎町は県南西部に位置する、柴田郡のなかの町のひとつです。
2020年6月30日現在の人口は8,614人の小さな町ではありますが、宮城県と山形県にまたがる蔵王山が有名で、カルデラ湖や展望台からの風景が美しいことで知られています。
空き家バンクの有効活用事例や移住事例がいくつもありますが、全国でも珍しい婚活支援も行われています。
UターンやIターンを希望する独身の方で、「いつかは結婚したい!」といった夢があるなら、婚活支援を利用してみてはいかがでしょうか?
また、宮城県内でも子育て環境が充実しており、中学生以下の医療費が無料であり、結婚祝い金、出産祝い金がもらえる制度があるので、子育て中の家族の移住もおすすめです。
<宮城県川崎町で開催された移住・空き家イベント>
7月に開催されたイベントとして、2019年7月27日に開催された「おためし移住ツアー」があります。
このイベントは、空き家バンクに登録されている空き家を見学しながら、川崎町内の飲食店でランチやフリーマーケットを楽しむといった内容です。
フリーマーケットには町民の方も出店しており、先輩移住者から川崎町の情報や移住の楽しみや暮らし方を聞けるチャンスになります。
実際に整備中の空き家や、住める状態になっている空き家を見て回れるため、DIYやリノベーションをしたい方にとって、空き家改修のビフォーアフターが楽しめる機会となるでしょう。
<宮城県川崎町のイベントに参加する方法>
川崎町の秋やイベントや移住体験は、川崎町webサイトの右の項目にある移住・定住の項目をチェックしてみてください。
各種イベントへの申し込みは、webサイトに掲載されているメールアドレス、もしくは電話番号まで問い合わせて予約ができます。
空き家を利用したい方は、空き家バンクのページにアクセスすると、詳細物件と各種助成制度が紹介されているので、こちらも参考にするとよいでしょう。
■公式サイト|宮城県川崎町
▼全国古家再生推進協議会|空き家・古家物件見学ツアー
全国古家再生推進協議会では、空き家を所有している人向けのセミナーや、収益化のために空き家を利活用したい方向けの空き家見学ツアーが開催されています。
空き家を所有していても活用方法がわからない方、リフォームして賃貸経営をしたい方は、こちらの団体へ相談してはいかがでしょうか?
<全国古家再生推進協議会とは?>
全国古家再生推進協議会とは、空き家・古民家を再生して、地域の防犯や活性化につながることを目的として設立された団体です。
事業の内容としては、以下のようなものがあります。
・空き家の売買に関する相談
・空き家を利活用した資産運用の相談対応
・空き家のリフォームと再生
リフォームの際には、古家を専門とした業者の情報を提供してくれるので、古民家ならではのリフォームに心配がある方にも安心です。
<全国古家再生推進協議会のイベント>
全国古家再生推進協議会では、毎月、近畿・関東を中心に各地で空き家・古家物件ツアーが開催されています。
同団体において毎回満員となる人気のイベントであり、そのエリアにある空き家に実際に訪れて、目で見て、肌で感じる貴重なイベントです。
2020年7月は、千葉県船橋エリア、石川県金沢エリア、神奈川県湘南エリア、大阪府阪和エリア、柏原市・羽曳野・藤井寺エリア、兵庫県尼崎エリアなど各地で、見学ツアーが開催されます。
このツアー後には、参加者のみが参加できる懇親会があり、空き家について学ぶよい機会となるでしょう。
また空き家見学ツアー以外にも、パソコン・スマホから参加できるオンラインセミナー「古家再生投資・空き家活用セミナー」も開催されています。
所有している空き家の活用方法について悩んでいる方は、このようなセミナーに参加すると、活用に一歩踏み出すきっかけが掴めるかもしれません。
<全国古家再生推進協議会のセミナーに参加する方法>
全国古家再生推進協議会によるセミナーは、webサイト上部にあるイベント・セミナー情報からチェックできます。
イベントによって、誰でも参加できるものと、古家再生投資プランナー限定のイベントがあります。
限定イベントは、全国古家再生推進協議会による認定テストに合格する必要がありますが、誰でも参加可能なものもあるのでぜひチェックしてみて下さい。
■詳しくはこちら|全国古家再生推進協議会webサイト
▼下関市|空き家対策説明会・個別無料相談会
本州の最西端に位置する下関市は、北九州市を結ぶ関門海峡があり海に囲まれたエリアです。
中国地方、九州地方からの観光客が多い下関市ですが、過疎化と人口減少が進み、年々空き家が増加している課題を抱えています。
ここでは、下関市による空き家対策の詳細について見ていきましょう。
<下関市の空き家の現状・対策>
平成25年(2013年)の住宅・土地統計調査によると、下関市の空き家率は16.4%となり、山口県の平均16.2%、全国平均の13.5%よりも高い結果となりました。
この現状などを踏まえ、下関市は、平成28年(2016年)に下関市空家等対策計画を作成し、これに基づき空き家対策を実施しています。
これらが施策されたことによって、空き家の相談窓口の開設、相談会の開催、空き家管理や流通促進による補助金が出るようになりました。
他にもさまざまな空き家・空き地にまつわる対策が設けられており、市では少しずつ空き家を利用した事業やイベントが開催されています。
<下関市が開催する空き家対策説明会・個別無料相談会>
2020年度は7月から、空き家対策説明会・個別無料相談会が、以下の場所で奇数月の第3土曜日に開催される予定です。
・7月18日(土)勤労福祉会館
・9月19日(土)川中公民館
・2021年1月21日(土)彦島公民館
・2021年年1月16日(土)菊川ふれあい会館アブニール
・2021年3月20日(土)生涯学習プラザドリームシップ
この説明会では、下関市の空き家の現状、空き家法に基づく措置、空き家に関する施策などを中心に紹介され、その後個別の相談会が開催されます。
説明会・相談会はどちらも無料で参加できますが、個別相談会は事前予約が必要となるので、下関市役所に問い合わせをしてみてください。
■下関市|下関市空き家対策説明会・個別無料相談会の開催について
<下関市の空き家に関する相談会に参加する方法>
下関市では、宅地建物取引業者が空き家の状況や立地などに応じて相談を受ける窓口が設置されました。
下関市と協定を締結した、一般社団法人山口県宅建協会下関支部と公益社団法人全日本不動産協会山口県本部が設置したものであり、市内の不動産会社などが窓口になります。
以下、下関市のwebサイトには相談の際の留意点と、相談窓口の住所・店名が書かれているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
▼まとめ
空き家をそのまま放置しておくと、管理が行き届かず近隣の住民に迷惑をかけてしまうことがあります。
そうならないためにも、できるだけ早く古家再生推進協議会のような団体や、空き家のある役場での相談することをおすすめします。
また、空き家に住みたい方は、この記事で紹介したような移住支援情報を掲載しているwebサイトをチェックしてみてください。
全国空き家管理ナビでは、空き家管理を適切に行い、さまざまなリスクを減らすお手伝いをする不動産会社を検索できます。
空き家で何かお困りのことがありましたら、ぜひご利用ください。