年々空き家が増加している日本では、各自治体が主催する空き家相談セミナーや窓口が多く設けられています。
テレビや雑誌などで特集されていることもあり、自然あふれる地域に魅力を感じて移住を検討する人、田舎での起業を夢見る人が少しずつ増えています。
空き家を売りたい人、空き家を使ってビジネスをしたい人、田舎暮らしを体験したい人をつなげるサービスや仲介する企業や自治体が増加しているので、地方への移住を検討している方はこのサービスを利用してみましょう。
そこで今回は、空き家を活用した地方への移住イベント・セミナーと、自治体が開催する空き家相談会について紹介します。
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▼「くらしきで暮らす」|倉敷市の移住相談イベント「「くらしきで暮らす」カフェ」
岡山県は、中国地方の東に位置しており、瀬戸内海に面した自然が豊かな場所。
倉敷市は工業や観光業が盛んであることに加え、穏やかな海と自然災害が少ないことが魅力の街です。
移住先として人気の高い岡山県に興味がある方は、倉敷市への移住・空き家活用を支援する「くらしきで暮らす」をチェックしてみましょう。
<「くらしきで暮らす」とは?>
「くらしきで暮らす」とは、岡山県倉敷市への移住を支援するための情報が掲載されているwebサイトです。
webサイトでは、倉敷市内のエリアマップ、移住者支援に関する情報、倉敷市へ移住した人へのインタビューなどが掲載されています。
倉敷市に移住する方の支援として、
・お試し住宅で倉敷市での移住体験
・倉敷市内での就労支援
・東京圏から倉敷市へ移住、就職する方向けの支援金制度
・移住相談会
・移住支援団体
といったものがありますが、特に都市部から移住してくる方に手厚い支援が整っているようです。
<「くらしきで暮らす」で紹介されたイベント>
6月に開催されたイベントとしては、2019年6月8日に開催された「「くらしきで暮らす」カフェ」があります。
このイベントは、大阪市中央区で開催された移住セミナーであり、
・倉敷市の紹介
・倉敷市へ移住した方の体験談、事例紹介
・テーブルトーク
・個別相談会
といった内容で、カフェ形式でゆったりと相談ができました。
<「くらしきで暮らす」に掲載されたイベントに参加する方法>
「くらしきで暮らす」のイベント情報は、webサイト内の新着情報・お知らせに掲載されています。
気になるイベント情報にアクセスして、メールアドレス・電話番号から予約をするとよいでしょう。
倉敷市では空き家バンク制度がありませんが、一戸建ての賃貸住宅は数多くあります。
「くらしきで暮らす」では、不動産情報サイト「住まいる岡山」「住まい探しの支援サービス」で家探しが推奨されているので、2つのサービスを利用して空き家・賃貸物件を探してみてくださいね。
▼「やまなし暮らし支援センター」|やまなし暮らしセミナー
東京や神奈川といった都市部に近い山梨県は、観光業や農業が盛んな地域です。
「やまなし暮らし支援センター」では、山梨県内へ移住したい人、山梨と別地域と拠点とする生活をしたい人を支援する制度が設けられています。
ここでは、都内にも相談窓口を設ける「やまなし暮らし支援センター」の詳細について見ていきましょう。
<「やまなし暮らし支援センター」とは?>
「やまなし暮らし支援センター」とは、山梨県への移住や、山梨県と東京などの二地域居住を考えている人のさまざまな相談に対応する窓口およびwebサイトです。
支援窓口は千代田区の東京交通会館内にあり、毎週水曜日~日曜日の10:00~18:00に相談を受け付けています。
月曜日、火曜日は窓口が閉鎖していますが、電話での相談が可能なので、遠方の方も気軽に相談できるでしょう。
相談窓口には、Uターン・Iターン就職相談員と、移住の生活に関する相談員が常駐しているので都内在住の方で山梨への移住が気になる方は、相談しに足を運んでみてください。
<「やまなし暮らし支援センター」の過去のセミナー>
6月に開催された「やまなし暮らし支援センター」のセミナーは、2020年6月28日に開催された「第1回ポストコロナ時代を考える やまなし暮らしセミナー」があります。
このイベントは、相談窓口のある東京交通会館4階のNPOふるさと回帰支援センターで開催され、会場に行けない方のためにzoomを使用してオンラインでの参加も可能でした。
やまなし暮らしセミナーでは、山梨県内での暮らし方、気候や風土、移住支援、子育てに関するテーマに沿って、移住を検討する際に役立つ情報が紹介されています。
先輩移住者の体験談も聞けるため、山梨への移住を検討している方にとって充実したセミナーとなるでしょう。
<「やまなし暮らし支援センター」のセミナーに参加する方法>
「やまなし暮らし支援センター」の、トピックスと最新情報では、イベントやセミナーの情報が掲載されています。
サイト内の気になるセミナー情報へアクセスして、そこから問い合わせや予約可能です。
他にも、富士の国やまなし移住相談会(甲斐適生活相談会)では、空き家バンクの情報、民間が持つ不動産情報、空き家の利活用に関する情報を提供してくれるので、こちらも併せて確認してみてください。
▼枚方市|空き家セミナー&個別相談会
大阪府の中核市である枚方市は、府内で5番目に人口の多い地域です。
このように人口が多い地域においても、空き家率は11%以上といった現状があるため、枚方市では積極的な空き家の利活用が推奨されています。
ここでは、枚方市による空き家対策方法、セミナーの情報について見ていきましょう。
<枚方市の空き家の現状・対策>
平成25年(2013年)の総務省
土地・家屋統計調査によると、枚方市の空き家数は22,190戸、空き家率は11.6%となっています。
全国平均や大阪府平均と比べると少ない数ではありますが、平成10年後と比較すると、空き家が約5,000件増加しているのが現状です。
増加傾向にある枚方市の空き家を利活用すべく、相談窓口やさまざまな制度が設けられています。
そのひとつとして、2020年から「令和2年度 枚方市若者世代空き家活用補助制度」がはじまり、
・40歳未満の若者夫婦世代
・18歳以下の子どものいる子育て世代
に対して、市外から枚方市へ転入する世帯、または枚方市内在住で、「賃貸住宅から枚方市の空き家へ引っ越す世帯」に対して補助が適用されるようになりました。
枚方市内に増加する空き家を利活用するための支援制度であり、交付金額は最大100万円なので、若い世代で枚方市への移住を検討している方は、市が作成した資料の詳細をチェックしてみましょう。
■枚方市|枚方市若者世代空き家活用補助制度について
<枚方市が開催する空き家セミナー&個別相談会とは>
枚方市が開催した6月のセミナーとして、2019年6月30日に開催された「空き家セミナー&個別相談会」があります。
このセミナーでは、
・「空き家」で悩まないための知恵
・空き家について相談するうえで知っておきたいこと
の2つの講演に分かれており、空き家を利活用するための知恵、空き家の課題と解決するための準備、解決方法などについて紹介。
セミナーのあとは、専門家による個別相談会を開催しており、参加者の空き家相談をするイベントとなりました。
<枚方市が開催する空き家セミナーなどに参加する方法>
枚方市は、空き家に関するセミナーや相談会を定期的に開催しています。
webサイトでは、セミナー情報に加え、空き家活用による補助制度、空き家対策計画、特別措置法といった情報も確認できるので、webサイトにアクセスをして情報をチェックしてみてくださいね。
■枚方市|空き家に関する情報
▼まとめ
今後、さらに過疎化や少子高齢化が進むと想定されていることから、6月だけではなく1年を通してたくさんの空き家イベント・セミナーが開催されています。
空き家の売却を検討している方は、固定資産税や都市計画税の負担が軽減できるので、できるだけ早く利活用に踏み切るのがいいかもしれません。
地方の空き家を移住したい方は、上記で紹介した自治体の相談窓口やイベントに参加して、気になる地域を見つけてみてくださいね。
全国空き家管理ナビでは、空き家管理を適切に行い、さまざまなリスクを減らすお手伝いをする不動産会社を検索できます。
空き家で何かお困りのことがありましたら、ぜひご利用ください。