1年を通して空き家イベント・セミナーは開催されていますが、春先の3月には季節を感じられるイベントもたくさん開催されています。
日本全体が抱える空き家問題や過疎化の問題にアプローチすべく、各地方では空き家を利活用した取り組みが行われていることをご存じですか?
自治体による空き家バンクページの設置、移住を推進するためのwebサイトもあるため、移住希望者は、スマホやパソコンで気軽に空き家を検索できるようになりました。
そこで今回は、空き家に住みたい、地方に移住したい方向けに、3月に開催された空き家イベント・セミナーを中心に紹介します。
コロナウイルスの収束を願いながら、来年にむけてぜひチェックしてみてくださいね。
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▼楽園信州|空き家バンク登録物件見学会&しごと(起業・就職相談)
最初に、信州(長野県)の空き家イベント・移住について紹介します。
自然豊かな信州は、新幹線を利用すれば東京への行き来も比較的利便性がよいため、昨今話題になっているデュアルライフ(二拠点生活)にもおすすめです。
<楽園信州とは?>
楽園信州とは、長野県の移住ポータルサイトの名称で、長野県へ移住を希望する人や、空き家を提供したい人へ向けて情報発信をしています。
子育て世代の移住、長野県内での就労・起業を目指す人、自然に囲まれた地域でのセカンドライフなど、移住希望者に対する手厚いサポートが魅力です。
移住者のなかには、古民家をリノベーションした人も多く、長野県内で空き家が有効活用した体験談も掲載されています。
楽園信州のwebサイトには、長野県内の各市町村で受けられる支援・補助の一覧や、空き家バンクの情報、イベント情報が随時更新されているので、長野県内へ移住したい・空き家を有効活用したい方向けに有益な情報が得られるでしょう。
<楽園信州で紹介された空き家イベント>
楽園信州では、県内の市町村が開催する空き家イベントに参加する人を募集しています。
これまでに3月に開催されたイベントとしては、2017年3月に開催された「空き家バンク登録物件見学会&しごと(起業・就職相談)があります。
このイベントは長野県須坂市で開催され、須坂市就業支援センターのキャリアカウンセラーによる須坂市の仕事事情や暮らしについて、個別相談会が開催されました。
相談会では、就労だけではなく県内で起業したい方も相談が可能です。
ランチタイムには長野県の郷土料理を囲みながら交流会が行われ、イベント後半には長野県内、須坂市内の空き家バンクに登録されている物件も案内されています。
希望者には、移住体験用の宿泊施設も利用が可能なので、長野県内に移住したい方は、その土地の季節や気候、自然を満喫すると、移住後のイメージが湧きやすいかもしれません。
<楽園信州に掲載された空き家イベントに参加する方法>
楽園信州では、空き家見学イベントの他にも、zoomを使用したオンライン移住相談会や、就活セミナー、農業就業相談会が開催中です。
移住相談会では、長野県内の各市町が開催しているため、県内のどこに移住をしようか迷っている方はこちらを利用するとよいでしょう。
実際に、長野県内へ移住したママの仕事や家庭、子育てに関するリアルな意見が聞けるオンラインセミナーも開催されています。
「長野県へ移住したいけど、仕事や家庭がうまくいくか不安がある」といった悩みを持つ方は、楽園信州で募集されているセミナーや相談会に参加してみてくださいね。
詳しくはこちらから|楽園信州webサイト
▼空家に暮らす|上小田まち歩き&座談会
九州地方に位置する佐賀県は、有明海・玄界灘の海や陶磁器の産地として有名です。
ここで紹介する「空家に暮らす」には、レトロな街並みを体験できる江北町の空き家情報がたくさん掲載されています。
<空家に暮らすとは?>
空家に暮らすとは、佐賀県の江北町役場政策課によるwebサイトで、江北町の空き家情報や移住に関する情報を発信されています。
江戸時代には長崎街道の宿場町として、昭和初期には炭鉱の町として栄えた江北町は、今でもその名残が残っており、民家や商店街からは当時の懐かしさがにじみ出ているとか。
webサイトでは、自分のお店が工房を持ちたい方、田舎への移住を考えている家族、場所を選ばずに仕事ができるフリーランスに対して、積極的に移住を勧めています。
<「空家に暮らす」で紹介された空き家イベント>
空家に暮らすでは、不定期で空き家イベントが開催されています。
3月に開催された空き家イベントとしては、2017年3月17日の「上小田まち歩き&座談会」があります。
このイベントは、長崎街道小田宿を歩きながら歴史スポットを巡ったり、地元地域の絶品巻き寿司を食べながら、空き家の活用方法について話したりします。
その後は、空き家や元々空き家だった物件を巡りながら、地域の空き家物件を見て、リノベーションされた空き家はどのように生まれ変わったのかを見学したようです。
空き家を巡るイベントは、江北町に移住したい方にとって、自然を感じながら空き家の雰囲気を知れる絶好の機会になるでしょう。
<空家に暮らすに掲載されたイベントに参加する方法>
空家に暮らすに掲載されているイベントは、webサイトのおしらせに随時更新されていきます。
おしらせのページ内には、申し込み・問い合わせのメールアドレスや電話番号が書かれているので、そちらから連絡をしてみてくださいね。
空き家巡りのイベントの他にも、リノベーションした空き家に住む人を交えた座談会や、移住相談会も開催されています。
詳しくはこちらから|空家に暮らす
▼岡山県津山市|津山ぐらし移住体験ツアー
移住先ランキングでは上位になることが多い岡山県。
岡山県津山市で開催される移住体験ツアーでは、一泊二日の宿泊体験ができます。
<津山ぐらし移住体験ツアーの内容>
2020年3月に開催予定だった移住体験ツアーは、新型コロナウイルス感染症の影響により中止となってしまいました。
当初のツアーの予定は、空き家物件をたくさん見学する内容で、津山市内に移住を検討している方にとっては、わくわくがたくさん詰まったものだったようです。
他にも、地元食材を使用したグルメと地域の人との交流、津山市内の街並みを見学するなど、津山の魅力をたっぷりと満喫できる内容です。
募集対象は、津山市への移住を検討している岡山県外に在住の人で、参加費は無料、食事代のみの負担。
当日は、” NishiIma 25”というギャラリー兼カフェの江戸時代末期に建てられた古民家に宿泊します。
実際にリノベーションされた古民家に宿泊して、木の温もりや津山市の自然に触れられる1泊2日の移住体験ツアーとなる予定でした。
詳しくはこちらから|おやかま晴れの国ぐらしwebサイト
<過去に開催された津山市移住体験ツアー>
2020年3月に開催予定だった移住体験ツアー以外にも、年に数回ツアーが開催されています。
いずれのツアーも、地元の食材・自然を満喫しながら、津山市内にある空き家物件を見学し、お試し住宅に泊まるといった内容です。
新型コロナウイルス感染症拡大により、ツアーは現在中止されていますが、zoomを使用した「オンライン移住相談」が開催されています。
津山市への移住を希望している方は、ぜひこちらを利用してみてください。
<岡山県は移住先ランキングで上位をキープ!>
岡山県は、温暖な気候と自然災害が少ないこと、豊かな自然が満喫できることを理由に、移住先ランキングで上位をキープしています。
岡山県では、都会からの移住者を増やすべく移住相談会を定期的に開催、移住者に対する補助金制度などを設置するなど、県をあげての取り組み行われています。
移住者が多いとされる岡山県ですが、移住先は岡山市と倉敷市に集中していることから、他地域への移住はまだまだ課題が多い状況です。
岡山県の各エリアの魅力がさらに発信されれば、津山市を含む広いエリアに移住者が増えていくでしょう。
▼まとめ
この記事では、3月に開催された実績のあるイベントを紹介しました。
3月といえばまだ少し寒い季節ではありますが、ほのかに暖かい日であれば、空き家を巡ったり、地域を散策したりするにはちょうどよい季節ですよね。
自然が多く季節を感じやすいのが地方や田舎ならではのメリットなので、移住してからも満喫できるでしょう。
長野県・佐賀県・岡山県の空き家イベントについて紹介しましたが、どの地域も魅力たっぷりな空き家がまだまだ存在しています。
散策しやすい3月や春先には、移住したいエリアに足を運んでみてはいかがでしょうか?
全国空き家管理ナビでは、空き家管理を適切に行い、さまざまなリスクを減らすお手伝いをする不動産会社を検索できます。
空き家で何かお困りのことがありましたら、ぜひご利用ください。