空き家のブレーカー管理は大丈夫?電気の漏電に気をつけよう

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少子化や地方の人口減少などにより、空き家の数が増加している空き家問題は、深刻な社会問題となっています。
空き家は、築年数が経過している住宅が多いため、老朽化による災害発生や、空き巣の被害も心配です。

また、空き家の電気ブレーカーの管理に戸惑う人も多く、メンテナンスを怠ると、電気が漏電してしまうこともあり、大変危険です。

この記事では、空き家の電気ブレーカーの管理や、注意したい電気の漏電についてご紹介します。


空き家の管理に関する記事はこちら|空き家の防犯対策が地域の治安維持に重要な理由とは


01空き家の電気に関する注意点!空き家の漏電に気をつけよう!

空き家に電気は必要?

空き家に電気が必要かどうかは、空き家の利用状況により異なります。

空き家の老朽化を軽減するためにも、掃除や空気の入れ替えなど、定期的なメンテナンスが必要です。
掃除機を使ったり、照明を使用したりするためには、電気が必要です。

たまに空き家を使用することがある場合も、電気がないと何かと不便になってしまいます。


空き家の電気ブレーカーは落とす?

空き家の電気ブレーカーを落とすか落とさないかは、空き家の状況によって違ってきます。
電気ブレーカーを落とすと、電気を必要とする機器は、すべてストップします。

空き家に、冷蔵庫や、空調システム、床下換気システムなど、24時間電気を必要とする機器を導入している場合は、電気ブレーカーを落とさないようにしましょう。

また、ホームセキュリティを導入している場合も、電気ブレーカーは落とさないほうがよいといえます。

しかし一方で、24時間電力を必要とする機器を、空き家に設置していない場合は、電気ブレーカーを落とすことにより、電気代節約につながります。


空き家の漏電に注意!

空き家から出火し、火災が発生する事故が増えています。

空き家が火事になってしまう原因は、放火などもありますが、漏電による場合も多いため、注意が必要です。

漏電とは、本来電気が通過するべきルートから外れて電気が流れてしまう現象です。
漏電は、電化製品の劣化や、湿気や結露によって発生することが多いため、空き家で発生するケースが頻発しています。

漏電が発生すると、ブレーカーが落ちる仕組みになっていますが、ブレーカーを落とす装置自体が破損してしまっていることもあり、漏電に気づくのが遅れてしまうこともあります。

漏電は、感電の心配だけでなく、漏電火災を引き起こしてしまうこともあり、危険性が高いのです。
空き家を所有している人は、空き家の漏電対策もしっかりと行なったほうがよいでしょう。
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02空き家の漏電を調べる方法

感電や火災を引き起こす危険性の高い漏電は、目に見えるものではないため、どこから漏電しているのかなども、わかりにくいものです。

電気専門業者に依頼しないとわからないこともありますが、素人でも空き家の漏電を調べることができる方法は、いくつかあります。

漏電を調べる方法をしっかりとチェックして、該当するものがあれば、早めに電気専門業者へ修理を依頼しましょう。


電気消費量を確認

空き家の漏電を調べる簡単な方法が、電気の消費量をチェックすることです。

毎月検針される電気消費量は、だいたい毎月同じくらいの金額になっているはずです。
電気消費量の請求書を確認して、とくにたくさん電気を使った覚えもないのに、前月よりも、電気消費量が大幅に上がっていたら、家のなかのどこかの電気が漏電している可能性が高いといえます。


ブレーカーで確認

一般的に、家庭の電気ブレーカーは、左側から「アンペアブレーカー」、「漏電ブレーカー」、「安全ブレーカー」という風に並んでいます。

使用する電気量を上回った場合、ブレーカーが落ちるようになっていますが、漏電が発生しているときも、ブレーカーが落ちるような仕組みになっています。

漏電が発生したときに落ちるのが、漏電ブレーカーです。
まず、漏電ブレーカーが「切」になっていることを確認します。

次に、アンペアブレーカーが「入」になっていることを確認し、たくさんある安全ブレーカー全部を「切」にします。
この状態で、漏電ブレーカーを「入」にします。

そしてたくさんある安全ブレーカーをひとつずつ「入」にしていき、漏電ブレーカーが「切」になったところが、漏電している箇所ということになります。

漏電しているところを見つけた場合は、その部分の安全ブレーカーは「切」の状態にしておき、すみやかに電気会社に連絡してください。


専用テスターで確認

漏電チェックテスターを使用して、漏電しているかどうかを確認することができます。

架線電流計といわれている「クランプメーター」のほとんどは、漏電チェック機能を搭載しています。
0.01ミリアンペアの電流も計測できるため、安全性が高いのが特徴です。

また、絶縁抵抗計といわれている「メガー」は、電圧・回路・電流の計測ができるチェックテスターです。
絶縁性能から漏電をチェックすることができます。
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03空き家の電気料金について

空き家であっても、電力会社と契約している限りは、電気料金がかかります。
もちろん、空き家の電気契約を解約すれば、電気料金は一切かからなくなります。

しかし、急に空き家に滞在しなければならなくなった場合に、照明はもちろん、給湯器や冷暖房器具などすべての電気機器を使用することができず、とても不便に感じるでしょう。


最小アンペア契約で電気代節約

そのため、年に数回でも、空き家を使用することがある場合は、電気契約は継続しておいたほうが無難です。
ほとんど使用しない空き家であれば、基本料金がもっとも安いアンペアに設定しておけば、電気料金を節約することができます。

ちなみに、東京電力の場合であれば、最小の契約電力は、10アンペアです。
10アンペアの基本料金は、月額280円ほどであるため、負担はほとんどないといえますね。

24時間作動する冷蔵庫のアンペアは、2.5アンペア前後であるため、たまに掃除機をかけたり、照明を利用したりするだけであれば、10〜15アンペアで問題はないでしょう。

電気料金の月額基本料金プラス、使用した電気料金が、空き家の毎月の電気料金になります。
24時間使用する電気機器などがある場合は、空き家の月々の電気料金は、1000円前後くらいです。

空き家を良好な状態でキープするために、必要な負担と考えたほうがよいでしょう。


コンセントを抜いて電気代節約

空き家で電気を使用していないから、電気料金は基本料金だけというわけではありません。

電気を使っていないのに、なぜ電気代がかかるのか不思議に思うかもしれませんが、これは待機電力とよばれるものです。

電化製品などの電気機器を使用していなくても、コンセントを差した状態であれば、電力を消費していることになり、電気代が発生してしまいます。
空き家に電気機器を設置している場合は、コンセントを抜いておくことで、電気料金を節約することができます。
24時間作動する電気機器などが空き家にまったくない場合であれば、電気ブレーカーを落としておけば、電気料金をさらに節約できるでしょう。

また、劣化の激しいものや古い電化製品などは、消費電力が高くなるため、より電気代がかかってしまうことになってしまいます。

空き家に置いてある電気製品などの劣化具合も、あわせて見直しておくと安心ですね。


空き家の電気代が急に高くなったら

電気をとくに多く使用していないのに、空き家の電気代が急に高くなったら、なにかしらのトラブルが発生していると考えられます。

電気料金が急に高くなったときは、部屋の中のどこかが漏電している可能性が高くなります。
また、誰も住んでいない空き家の場合、盗電されてしまうこともあります。

漏電ではないのに、電気代が急に高くなったら、盗電されているかもしれません。

とくに家の外側にコンセントがある場合は、注意が必要になります。
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04まとめ

空き家でも、家のコンディションを良好に保つために、電気が必要になることは案外多いものです。
ブレーカーのある分電盤も、劣化するため、定期的にチェックを行なって、ブレーカーのチェックをすることで、漏電を防ぐことができます。


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