空き家に住みつく動物による被害!種類や資産価値の落ちる理由

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空き家の管理方法
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空き家に動物が住みつくことで起こる被害について考えたことはありますか?

被害は田舎だけに限らず都市部でも多く、建物に深刻なダメージを与えて、悪影響になっているようです。
小動物とだけ聞くとほほえましいように思うかもしれませんが、想像以上に家の資産価値を落とす理由になりますよ。 中には、配線をかじって火災を引き起こす害獣もいますので、注意を払う必要があります。

今回は、空き家に住みつく動物の種類やその影響と対策についてご紹介します。


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01空き家に住み着きやすい野生動物は?

家に住みつきやすい野生動物の種類は、ハクビシン、アライグマ、ネズミなどです。
各動物の特徴をそれぞれみていきましょう。



ハクビシン

被害が多くなっているのがハクビシンで、農作物の被害と併せて、都市部での住みつきが増加しているようです。
動き回る音がうるさく、排泄物によって天井にシミをつくったり腐らせたりします。

ハクビシンは決まった場所に排泄する習性があるので、天井裏に巣をつくると、建材を腐敗させるだけでなく、重みで天井が抜ける可能性もありますよ。
また、雑菌やウイルスの媒介元となるので、健康被害にも注意しなくてはいけません。
ノミやダニなども一緒に持ち込むので、住みついた周辺から不衛生な環境が広がっていきます。



アライグマ

断熱材を巣にするケースが報告されており、子どもを産んで住みつくアライグマがどんどん増えていく被害があります。

ハクビシンと同じく、決まった場所や巣の近くで排泄するので、家の中に排泄物がたまっていき、衛生環境が悪化していくでしょう。
天井裏に住みつくと、排泄物の重みで天井が破損したり腐敗したりする被害がでます。



ネズミ

家に住みつくのは、ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミが主になります。
ドブネズミは湿気の多い床下、クマネズミは乾燥している天井裏、ハツカネズミは物置や台所を好むようです。

電気配線や配管などをかじって、火災の原因をつくる要因になります。
繁殖力が高いので、住みつく前に対策を施しておくのが重要になるでしょう。
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02動物の被害を受けた空き家の資産価値が下がる理由

動物の被害を受けた空き家の資産価値が下がる理由は、建物の老朽化を進め、住環境を不衛生にする点でしょう。
排泄物を家の中にためたり、抜け毛やダニやノミを家中にばらまいたりします。

不衛生な環境になると悪臭が漂うだけでなく、建材を傷めて家を老朽化させてしまうのが資産価値を下げる理由です。

また、住みつく動物が増えることで、鳴き声や動き回る音もうるさく、近隣に迷惑をかける場合もあるでしょう。
空き家から周辺の家屋に侵入する危険性もあるので、大きなご近所トラブルに発展する可能性もあります。

動物が住みつくことで、所有者だけでなく周辺住民にも悪影響を及ぼし、資産価値をどんどん落としていくことを、しっかり頭に入れておきましょう。
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03空き家に被害を出さないためにできる動物侵入対策の例

空き家の資産価値を下げないために、野生動物の住みつきを防ぐ対策は重要です。
ハクビシンやアライグマなどは害獣ですが、勝手に捕まえると鳥獣保護法に違反する可能性もあります。
都道府県の許可なく動物を捕まえられないので、自治体の講習を受けてくださいね。

確実に駆除したいなら、都道府県知事が認めた害獣駆除業者に依頼しましょう。
害獣は刺激を与えると狂暴化する場合があるので、怪我をしたり、攻撃された傷口から病気に感染したりするリスクがあるので注意が必要です。

また、害獣対策リフォームで清掃や殺菌をして、一掃させるのも効果的になるので、予算が折り合うのであればおすすめになります。
また、野生動物の侵入経路を塞いで、住みつけないように対策を施すのが大切です。

主な侵入経路となる、床下や屋根裏、換気口などをしっかり塞ぐようにしましょう。
昔ながらの日本家屋は屋根と壁の間が空いているケースがあります。
床下の換気口などを同じく、金網で塞ぐ工事をすれば侵入を防げますよ。

工事費用の相場価格は1か所3,000円程度になるようです。
屋根裏への侵入経路となる雨どいには、「忍び返し」や「ネズミ返し」などといった商品を取り付けると効果的でしょう。
ホームセンターなどで2,000円ほどで購入できますよ。

家に侵入させないのがポイントですが、すでに住みついているなら、きちんと駆除してから侵入経路を防ぐ対策をしてくださいね。
野生動物が住みつくと、想像以上に建物への被害が大きいです。

資産価値を必要以上に落とさないためにも、専門業者への相談が有効でしょう。
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04野良猫が空き家に住み着いた場合の対策は?

空き家が住宅地にある場合でも、空き家に住み着くことが考えられるのが、野良猫です。
猫は屋根や塀などにも登ることができますので、様々な場所から侵入することができますし、複数の子を出産する動物であるため、繁殖してしまうと、周辺地域にまで被害が拡大します。
糞尿などの被害ももちろんですが、特に、猫の場合は発情期にあげる独特の鳴き声が、近所迷惑になるケースもよく見受けられます。

猫に比べて、近年都市部で見かけることは少ないかもしれませんが、野良犬が空き家の敷地を住処とするケースもあります。
野良犬については糞尿や遠吠えなど、衛生・騒音面での被害に加え、人を噛む危険性もあるため、特に注意が必要です。

野生動物でなく、相手が野良猫の場合でも、空き家を被害から守るためには、まず、野良猫を空き家に住み着かせない対策を講じることが大切です。
野生動物のケースと同じく、動物除けのためのグッズを使う、侵入経路となりそうな隙間を塞ぐなどの対策をとりましょう。

猫除けの対策グッズとしては、猫の嫌がる超音波やフラッシュライトを発するタイプの商品が5,000円から15,000円ほどで購入できます。
このタイプの猫除けグッズであれば、猫を傷つけることなく追い払うことができます。

また、猫は植え込みやフェンスの端にある細い隙間などから、空き家の敷地内に侵入することができるため、そのような隙間がある場合は、板やブロックなどで塞いで置くとよいでしょう。
さらに、庭の草木が伸びて死角が増えると、猫にとって住み心地のよい環境となってしまいますので、庭の手入れはこまめにおこないましょう。

その他にも、周辺住民が野良猫に餌やりしていることが、野良猫が集まる原因となるケースもあります。
もし、餌やりしている人がいるのであれば、やめてもらうように頼みましょう。

一方で、野良猫がすでに空き家に住み着いてしまっている場合では、駆除が必要となります。
駆除といっても、野良猫を含む動物を殺したり、傷つけたりすると動物愛護法に抵触し、処罰の対象となります。

野良猫への対処についての相談を受け付ける公的機関としては保健所があります。
自治体の保健所というと、野良犬・野良猫を殺処分するイメージが強いですが、殺処分となる前に飼い主を見つけるための手伝いをしてくれる場所でもあります。

さらに、空き家に住み着いた野良猫への対処法などの情報提供もおこなっています。

また、空き家の近隣地域で猫の保護・里親探しなどをおこなうボランティア団体に依頼すれば、猫を保護して、飼い主を探す手伝いをしてもらえます。
空き家の近隣地域に猫の保護団体がなくても、すこし離れた地域にある保護団体が対応してくれる場合もあります。
費用は請求されないケースもありますが、活動費用としてある程度の謝礼は払うようにしましょう。


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05まとめ

空き家に動物が住みつくと、資産価値を落とす理由になるので、日頃からの手入れが大切でしょう。
動物の種類は、比較的大きなハクビシンやアライグマなどが、田舎だけでなく都市部でも増えていますよ。

害獣を自身で勝手に駆除するのは法律で禁止されているので、「害獣対策リフォーム」をしてくれる専門家へ依頼がおすすめです。
害獣駆除に対する補助金制度を受けられる自治体もあるので、害獣でお困りなら、自治体ホームページなどをチェックしてみるのもおすすめです。


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