今空き家を所有しているけど、「自分で住んだり、誰かに貸したりする予定がなくて放置している」という人は、意外と多いですよね。
長期間放置し、最終的に「特定空き家」に認定されないよう定期的な管理が必要な空き家ですが、田舎だと管理できる人が少なく維持することが難しいケースも少なくありません。
そんな人におすすめの方法が「セカンドハウスとして利用すること」です!
近年は空き家をセカンドハウスとして利用する事例があり、別荘や賃貸とは異なる方法として注目を浴びているんですよ。
セカンドハウス利用は、空き家を維持するより税制優遇があり、通常の賃貸より借り手のニーズを狙った活用に期待できます。
今回は、セカンドハウスとして空き家を活用するためのポイントをご紹介します!
▼空き家がセカンドハウスとして認定される条件
空き家をセカンドハウスとして活用するには、主に以下のいずれかの要件をクリアしなくてはなりません。
・毎月1日以上は住む
・平日は都心に住んでいるけれど、週末は必ずそこに帰る
・遠距離通勤者が平日利用するために職場近くに立地している
月1回、週末に訪れて生活したり、平日だけ通勤の負担を緩和するために生活したりすれば、要件を満たしてセカンドハウスとして認定される場合があります。
ポイントは「生活の拠点」として利用しているかで、住居としての活用が大切なカギとなりますよ。
自治体によって認定方法は異なりますので、詳細は空き家のある自治体へ問い合わせてみましょう。
また、セカンドハウスの申請は、物件取得後から60日以内に各都道府県税事務所への申し出が必要です。
60日は長いようであっという間に過ぎてしまう期間なので、取得後はできるだけ早く申請を済ませましょう。
▼空き家をセカンドハウスとして利用すると受けられる税制優遇の代表例
空き家がセカンドハウスとして認定されると、受けられる優遇措置があります。
代表的な税制優遇は下記2つです。
固定資産税の軽減特例
標準税率1.4%の固定資産税が、1/6または1/3に軽減される特例です。
小規模住宅用地なら、面積が200㎡以下の場合に固定資産税が1/6に減額され、200㎡超の場合は1/3まで減額されます。
※固定資産税の金額は、固定資産税課税台帳に登録されているものが基準となります。
都市計画税の軽減措置
限度税率である0.3%から、空き家の面積が200㎡以下なら都市計画税の金額が1/3に、200㎡超なら2/3に軽減されます。
▼空き家のセカンドハウスの需要を把握しよう
空き家のセカンドハウス活用には、借り手の需要を把握することが大切です。
ニーズを掴んだセカンドハウス活用で、借り手がつくように入念に計画を練りましょう。
主な需要は、下記を参考にしてくださいね。
田舎暮らしに憧れている
田舎暮らしに憧れを抱いているけれど、引っ越しはできない人にセカンドハウスは人気があります。
将来田舎へ引っ越す予行演習のために、一時的に借りたい方もいるでしょう。
借り手の少ない地方の空き家でも、このようなニーズに応えられれば、セカンドハウスとして期間限定で賃貸活用できますよ。
週末だけ利用したい
リラックスしたい週末だけ過ごす家として、セカンドハウスを必要とする人がいます。
地方の空き家なら庭が広いので、庭いじりや土いじりをしたい人にぴったりですし、たくさんの人を招いて屋外のホームパーティーもできますね。
趣味に没頭したい
趣味のためにセカンドハウスを求める人もいます。
敷地の広い場所で気兼ねなく木工や家庭菜園をしたり、山や海の近くで登山やサーフィンを思う存分楽しんだりしたい人に人気です。
▼空き家のセカンドハウスのリフォームは不動産会社に相談しよう!
空き家を借り手のニーズに応えてセカンドハウスとして利用するなら、需要に適した仕様でリフォームしなくてはなりません。
古いからとりあえずきれいにするのではなく、借り手に喜ばれるようなリフォームを意識してみましょう。
古民家のような趣深い空き家なら、清潔に掃除するくらいのほうが借り手の目に留まりやすくなるでしょう。
趣味の合いそうな借り手であれば、リフォームそのものをお任せしてしまうのもおすすめで、退去後に住宅価値が上がる特典が付いてくるかもしれません。
いずれにしても、借り手を意識することで、セカンドハウスとしての価値もあがり、賃貸しやすい状況を生みます。
なお、空き家をセカンドハウスとして利用するためにリフォームしたり、自分で管理したりするのは手間も時間もかかって大変です。
そこでおすすめの方法が、セカンドハウス運用をプロに委託することです。
空き家管理を行なう不動産会社に依頼すると、定期的な通風や通水・掃除・郵便物の回収などを代行してくれるので、いつでも貸せる状態をキープできますよ。
また、空き家をセカンドハウス用にリフォームしたい時も、不動産会社に相談することで適したリフォームを行なえます。
住宅建築やリフォームの経験が豊富な不動産会社なら、どこを直したら良いか、直さなくても十分使える箇所はどこか判断してもらえるので、効率良くリフォームできますよ。
▼まとめ
2拠点居住のニーズが高まっている今は、空き家をセカンドハウスとして利用するチャンスです。
セカンドハウスに興味がある方はもちろん、空き家管理でお困りの方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
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セカンドハウスに関する相談ができる不動産会社も探せますので、ぜひご利用ください!