空き家を放置していると、いつのまにか軒先に蜂の巣ができていた、なんてことがあります。
蜂の種類によっては攻撃性が高く、巣に近づいた人に襲いかかる危険も考えられるうえ、万が一近所の人が被害を受けた場合は管理責任による罪を問われかねません。
そんな大きなトラブルを招く前に、蜂への対処法を学んでおきましょう。
今回は、空き家所有者必見の蜂の巣駆除方法を解説していきます!
▼空き家の蜂の巣駆除の前に蜂の種類を確認しよう
空き家にできる蜂の巣といっても、蜂の種類がすべて同じわけではなく、巣を作る蜂に応じた駆除方法が必要です。
危険な蜂の例には、スズメバチ・アシナガバチ・クマンバチがあげられ、それぞれ以下のような特徴があります。
スズメバチ
スズメバチの中でも、オオスズメバチと呼ばれる種類は凶暴性が強く危険な蜂です。
攻撃前にはブンブンと大きな音をたてて威嚇し、刺されるとアナフィラキシーショックを起こして死ぬ可能性もあります。
スズメバチが近寄ってきた際は、攻撃を加えず静かに立ち去りましょう。
アシナガバチ
アシナガバチは、攻撃態勢に入ると集団で襲ってくる可能性のある蜂です。
アシナガバチに分類される蜂は毒性が強く、刺されると強い痛みを伴う場合があります。
特にセグロアシナガバチやキアシナガバチに刺されると、スズメバチ同様アナフィラキシーショックを起こして死亡することもあるんです!
一度刺された経験がある人は、より厳重な注意が必要です。
クマンバチ
コロッとした見た目のクマンバチは、クマバチとも呼ばれるミツバチの仲間です。
ミツバチ科の蜂なので、スズメバチやアシナガバチのような毒性や攻撃性はないですが、針が太く刺されると抜けない場合があります。
そして女王蜂の産卵期には攻撃性が増すので、クマンバチが前後して飛ぶ威嚇行動を始めた場合は静かに逃げましょう。
▼空き家で蜂の巣ができやすい場所をチェック
天敵がいない無人の空き家は、蜂にとって巣を作る絶好の場所となります。
以下に挙げる箇所は、空き家の中でも特に蜂が巣を作りやすいところなので、駆除する前に確認してみましょう。
軒下・玄関
雨露をしのげる軒下や玄関は、蜂が巣を作りやすい場所であり、人目に付きやすい場所です。
そのため、蜂が人の往来に反応して攻撃性を高める可能性や、巣が落下し崩壊してしまった場合に興奮して人に攻撃することが考えられるので、迅速な除去がおすすめです。
天井裏
天井裏は雨露がしのげるだけでなく天敵も少ないので、蜂にとっては絶好の巣作りスポットです。
また、天井裏は頻繁に人が出入りすることがないため、蜂の外敵である人間からは巣を作られても取り除きにくい場所といえます。
さらに、蜂に攻撃されても逃げにくく刺される可能性が高いため、万が一巣を発見してもむやみに取り除こうとすることはやめましょう。
ベランダ
ベランダでポイントとなるのは雨どいです。
雨どいには水と泥がたまりやすく、アシナガバチなどが巣をつくる材料を集めやすい箇所です。
そのため、雨どいを定期的に掃除して水と泥を除去すると、巣作りを防止できますよ。
換気扇の排気口
換気扇の排気口部分はフードがあり、蜂が雨露をしのぐのにちょうど良く、巣作りに利用されます。
そして排気口内部は死角になるので、不意に近づいて刺される危険性が高く、至近距離からでないと殺虫剤の散布ができません。
▼空き家にできた蜂の巣駆除方法と不動産会社への管理依頼
空き家の蜂の巣を取り除く方法は、自分でするか業者に依頼するかの2択です。
自分で駆除する場合は、先ほど挙げた蜂の種類に応じた殺虫剤を購入し、蜂の巣に散布して蜂を弱らせます。
しかし、複数の殺虫剤を用意したり、巣を除去中に蜂から攻撃されても被害を受けないように対策をしながら行うことは、手間がかかって面倒ですよね。
そこでおすすめの方法が、業者に依頼することです。
安全かつ確実に蜂の巣を取り除けるのは、やはり専門業者による作業です。
蜂に関する知識とノウハウを持つ専門業者に駆除してもらうことで、空き家所有者はもちろん、近所の人もいつ蜂に刺されるか怯える心配もなくなりますよ。
また、日頃の空き家管理を不動産会社に依頼することも、蜂の巣作りの防止や駆除に有効な方法です。
不動産会社の担当者に空き家を見回ってもらう際、もし蜂の巣が見つかると所有者に報告したうえで専門業者を呼び、取り除いてもらうことができます。
担当者が定期的に空き家を見回ってくれると、もし蜂の巣ができていてもすぐに気づいて対処できるため、近所の人へ被害を与える心配もなくなるのでおすすめですよ。
これからだんだんあたたかくなって、蜂も活動的になるシーズンが訪れるので、その前にぜひ空き家管理依頼をぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
▼まとめ
空き家の蜂の巣対策は、日ごろの管理方法も関係してきます。
蜂を寄せ付けないよう住宅や庭の手入れを続けていれば、トラブルが発生しにくいでしょう。
しかし、忙しい方や空き家から遠く離れた場所に住んでいる人は、なかなか自己管理を頻繁に行えません。
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