空き家の活用法の一つとして、近年注目度が高まっているのが『シェアハウス』です。
数名が同じ屋根の下で暮らすシェアハウスは、某○○○ハウスの影響もあり、若い世代を中心にニーズがあり、都心部や地方都市でも少しずつ増えてきています。
では、空き家をシェアハウスとして活用する場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。
また、活用にあたって必要な手続きには、どんな項目があるのでしょうか。
空き家を有効活用できる方法の一つ シェアハウスとは
シェアハウスとは、複数の人が同じ家で暮らすスタイルの物件です。
似たようなものでルームシェアがありますが、こちらは基本的に代表者1人が契約人となります。
対してシェアハウスは、その家に住む人全てと個別に賃貸契約を結ぶため、契約人が複数いるという特徴があります。
空き家をシェアハウスとして活用することのメリット
シェアハウスは、『相場よりも安い家賃で暮らせる場合がある』『見ず知らずの人達と新しい交友関係が築ける』など、多くのメリットがあります。
通常、都心部や地方都市のターミナル駅近くなどは賃貸物件の需要が高い分、家賃相場も高いため、「このエリアに住みたいけど家賃が高くて無理だな…」とあきらめる方も少なくありません。
しかし、数人で家をシェアして家賃の負担を軽減できるシェアハウスなら、自分が住みたい街に住みやすくなります。見知らぬ人と生活するのは、なかなかハードルが高いかもしれませんが…笑
また、女性や学生さんであれば、『家に誰かがいることが多いので、防犯面でも安心できる』との声も聞かれます。
シェアハウスは、一緒に住んでいる人が誰かしら家の中にいる時間も多いため、一人ではないという安心感が生まれます。
他にも、ペット可や楽器演奏可、DIY可など、特定の条件を付けたシェアハウスにすると、一般の賃貸物件ではなかなか条件に合う物件が見つからず困っている方を取り込みやすくなる可能性も高まるでしょう。
市場のニーズにマッチしたシェアハウスは、入居率も高くなり、長期にわたって安定した家賃収入を見込めます。
そうした点が、空き家をシェアハウスとして活用するメリットです。
空き家をシェアハウスとして活用する場合に必要な手続きは?
空き家をシェアハウスとして活用する場合、まずは管理を依頼する不動産会社を決めます。
不動産会社には、主に入居者募集や建物の管理、家賃の徴収などをお願いします。
管理業務はオーナーさん自ら行うことも可能ですが、賃貸経営に慣れていない場合や空き家と自宅が遠い場合は、なかなかスムーズな管理が行えません。
そのため、空き家管理や賃貸管理を行う不動産会社をパートナーにして運営する方法がおすすめです。
多くの空き家や不動産物件を管理してきたプロの力を借りると、一部屋辺りの家賃をどのくらいで設定したら良いかも決めやすくなるでしょう。
そして、空き家をシェアハウスにするまでの手続きは、以下の流れとなります。
・住んでもらいたい人のターゲット層を決める。
年代や男女別(または共同)だけでなく、外国人の方も受け入れるのか、音楽や美術などを趣味や仕事にしている人向けの物件にするのかなど、住んでもらいたい方を決めましょう。
ターゲット層がしっかり定まると、シェアハウスのコンセプトも決めやすく、入居者募集の際にもPRがしやすくなります。
・必要に応じてリフォームを行う。
空き家を活用する場合、経年劣化による傷みや不具合が生じているケースも少なくありません。
また、複数人で暮らすことを想定した家に変更することも重要です。
それを放置したままでは当然住むことはできないため、必要に応じてリフォームを行いましょう。
また、この時はただ修繕するだけでなく、コンセプトに合わせたリフォームや、共用スペースと個室をきちんと区切るリフォームも行うことをおすすめします。
バスルームの数やトイレの数は、入居する人数によって必要な数が異なりますので、その点は管理会社と相談しながら決めましょう。
・入居者が暮らしやすいようにリフォームを行う
空き家を活用する場合、経年劣化による傷みや不具合があるケースも少なくありません。
また、複数人で暮らすことを想定した家に変更することも重要です。
そうした点を踏まえて、必要に応じたリフォームを行いましょう。
空き家をシェアハウスにする際に必要な設備とは
まとめ
シェアハウスは、「空き家を賃貸として活用したいけど、一般的な物件ではなかなか入居希望者がいない」とお悩みのオーナーにおすすめの方法です。