昨今、国の重要課題として取り上げられることが多い空き家問題。
以前、『空き家の現状について』という記事でもご紹介しましたが、総務省が平成25年に行った住宅・土地統計調査結果では、日本の空き家率は13.5%と過去最高数値を記録しています。
もちろん、新築の住宅も増加していますが、この数字は新築住宅の増加率(5.3%)より上昇率が高いのです。
どうしてこのように、日本には空き家が増えているのでしょうか。
『管理』が壁となる
日本の空き家問題を紐解いていくと、理由の1つとして『管理の大変さ』がキーワードとして浮かんできます。
国土交通省住宅局が実施した『平成26年空き家実態調査 集計結果』を見ると、空き家となる物件には以下の4パターンがあることが判りました。
① 2次的住宅(常時居住していないが使用している住宅)
② 賃貸用住宅
③ 売買用住宅
④ その他の住宅
このうち、4番目の『その他の住宅』は、持ち主の方が長期入院や亡くなったことで、他に相続や管理をする方がおらず、結果として手つかずとなってしまったケースが大半です。
空き家を管理することは、並大抵のことではありません。
管理と一言でいってもやることは様々です。
室内に湿気がこもってカビが生えることを防ぐための換気、水道管の錆や下水道から上がる悪臭予防のための通水、躯体の腐敗や老朽化を防ぐための雨漏りのチェックなど、やるべきことが山積みです。
それを、ご自身が住んでいる家とは別の家まで管理をするというのは、なかなか労力が必要です。
ましてや現住所と対象物件の所在地が離れている場合、空き家の管理のためだけに往復することは、尚更面倒ですよね。
管理にはそうした手間がかかることも、空き家率が上昇する理由の1つとなっているのです。
専門スタッフが行う管理代行サービスを利用しよう
個人ではなかなか手が回りにくい空き家管理ですが、
かといって放置することは認められません。
そんな方におすすめのサービスが、空き家管理代行サービスです。
このサービスは、所有者に代わって空き家管理専門スタッフが、該当物件の換気・通水・雨漏りによる建物の老朽化のチェックなどを行うものです。
また、建物維持の管理だけでなく、庭木や雑草の処理・室内の簡易的な清掃・不法侵入の形跡の有無の確認など、様々なサービスを行います。
定期的に換気や雨漏りによる老朽化チェックなどを行うことで、傷みで建物が朽ちてしまうことを防ぐことができるのです。
ご両親や祖父母からご実家を受け継いだものの、遠方に住んでいて管理に困っている方や、長期入院や介護施設への入所で自宅を留守にしてしまうという方は、ぜひ空き家管理サービスのご利用をご検討下さい。
まとめ
空き家特措法が施行された今、近隣地域へ悪影響を及ぼしたり、放火や犯罪の温床となる危険度が高いと判断された物件は、所有者が判明次第、行政が指導や勧告を行います。
それでも改善されない場合は、行政代執行の権限を発動し、強制的に物件を取り壊すことも認められているほど、国も本腰を入れて対策に乗り出しています。
全国空き家管理ナビでは、こうした物件の管理を行う不動産会社の検索が可能です。
全国各地の不動産会社の中から、ご希望する地域にある物件を適切に管理してくれる会社を見つけて、サービスを依頼してみてはいかがでしょうか。
大切な住まいをより長く大切に維持するためにも、空き家管理でお悩みの方は、ぜひ全国空き家管理ナビをご利用下さい。