空き家のゴミを放置するとどうなる?空き家のゴミ処理方法も解説

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空き家を管理するのは大変なことです。
ただでさえ大変な空き家の管理をさらに困難にさせるものがあります。

それはゴミ問題です。
敷地内や室内にゴミがあるだけで手間が増え、また処分するのも大変です。

そんな厄介な空き家のゴミをどのようにして処分すべきか考えていきます。

01空き家のゴミのリスク

住んでいる家の場合でもゴミの処分は大きな仕事です。

ゴミの分別も厳しくなってきました。
粗大ゴミの処分にはお金がかかることもあります。
それに加えてそのゴミが空き家にある場合にはさらに厄介です。

空き家にゴミがあるとどんなことが起き、どんなリスクがあるのか考えていきましょう。



管理がより困難に

空き家はただでさえ管理が大変です。
そこに荷物やゴミ、あるいはゴミか判別もできないものが大量にあれば、加速度的に困難さが増します。

中にはゴミの多い空き家に自分のゴミを捨てていく不届き者もいます。

人は管理されていない家屋をよく見ているものです。
ゴミがあって管理が楽になることはありません。


周辺にも迷惑

空き家の周辺にも迷惑がかかります。
ゴミに動物や虫が集まってくることもあるのです。

ゴミに水分があれば、それが元で腐敗やカビの元にもなります。
乾燥して燃えやすいものであれば、火災の危険性も増します。

空き家の敷地内や室内にとどまっていれば自分たちの問題でも済みますが、周辺も巻き込んでしまうと地域の問題になるのです。


ゴミ屋敷化

管理ができない、あるいは何らかの理由でゴミが増えていくと行きつく先はゴミ屋敷です。

ゴミ屋敷の問題はニュースや新聞でもたびたび取り上げられています。
よく探せば街中にもゴミ屋敷やその予備軍があります。

このような状態になると管理されているとはいえません。
ゴミ屋敷と化して問題となる前に手を打つことが必要です。
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02空き家のゴミの処理方法

自分の住んでいる家であっても、ゴミが部屋に散らかる前に片付けたほうがよいでしょう。

空き家のゴミもそれと同じです。
空き家のゴミを処分する方法は居住中の家のゴミ処理と基本的に同じ。自分で片づけるか、業者に依頼するかです。
フリーマーケットのような方法もあります。

それぞれの方法の特性と注意点をみていきましょう。


自分で片づける

自分で分別し、燃えるゴミや粗大ゴミとして処分するのが基本的な方法です。

多くの市町村では燃えるごみは決まった曜日に回収されます。
また、粗大ゴミも処分方法が決まっています。
これらに従って地道に処分するのです。

ゴミが少量の場合や手伝ってくれる人がいれば少ないコストで処分ができます。
その反面、時間や手間がかかる方法です。


業者に依頼

ゴミの回収業者や清掃業者に依頼する方法です。
費用はかかりますが、時間や手間は少なくてすみます。

ここで費用を節約しようとして、あまりに安い業者に依頼するのは注意が必要です。

今の日本ではきちんと分別して処分しようとすると、どうしてもコストがかかります。
あまりに安い業者の中には、ルールを守らず不法に投棄してしまう業者もいるのです。

住宅のゴミを回収するには一般廃棄物処理業の許可が必要となります。この許可を有する業者に依頼しましょう。


フリーマーケットやオークション

フリーマーケットやオークションを利用すると、いくらかの利益を得られる可能性があります。
「こんな古いものが売れるの?」と不安になりますが、意外なものが売れることもあるのです。

自分にとっては「必要のないもの」でも「他の人にとっては必要なもの」となる場合もあります。
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03空き家のゴミを放置すると

空き家のゴミを放置していいことはありません。

周辺の迷惑になるばかりでなく、法律的にもペナルティを受ける可能性があります。
空き家問題に対応するために制定された空家等対策特別措置法には、ゴミが放置されて管理されていない空き家への対策が規定されています。

この空家等対策特別措置法は改正を予定しており、新たな対策もなされる予定です。


特定空家の指定

倒壊の可能性がある、著しく衛生上有害となるおそれのある空き家は特定空家に指定されます。
特定空家に指定されると、固定資産税の優遇措置も受けられません。

それどころか、是正勧告を無視すると罰金や行政代執行による建物取り壊しの可能性もあります。

行政代執行の費用は所有者に請求されるので、所有者には大きな負担です。


管理不全空家の指定

法律の改正によって新たに設けられる制度です。

特定空家ほどではないものの、管理が十分にできていない空き家に対して指定されます。
その効果は固定資産税の優遇措置が受けられなくなることなどです。

改正の途中であり、具体的な内容は今後発表されるでしょう。
特定空家ほどひどい状態でなくても、ペナルティを受ける可能性がでてきました。
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04補助制度もある

空き家のゴミの処分には補助金が出る場合もあります。

島根県益田市では空き家バンク登録支援補助金として家財道具の処分にかかる経費の補助があります。
空き家バンクに登録するなどの一定の条件があるものの、家財の処分に補助金が出るのは珍しいことです。
それだけゴミの処分に困っている人が多いのでしょう。
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05まとめ

ゴミを溜めておいてもよいことはありません。
それはわかってはいるけれど、どうしても溜まってしまうのも事実です。

ゴミがあると空き家の有効活用にも悪影響を与えます。
ゴミがあることによって売却や賃貸ができない物件もあるのです。

適切な方法で処分し、空き家の活用や処分という次のステージに進みましょう。


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