空き家を管理する方法を解説!空き家のリスクに対応しよう

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空き家の管理に困っていませんか。
管理が行き届かず特定空き家に認定されると、固定資産税が約6倍になるなど大きな負担が生じてしまいます。

本記事では自分で空き家を管理する方法を解説します。

どうしても自分で管理するのが難しい場合には、専門業者に依頼する方法もあるので、ぜひ参考にしてください。

01空き家で困ること

相続などで取得した空き家が遠隔地などで、十分に管理ができず困ることがあります。
空き家で困ることは次のようなものがあります。

・草刈りが大変
・不法投棄が心配
・ポストに郵便物やチラシが溜まってしまう
・家屋や設備の老朽化
・不法侵入の恐れ
・現状把握が難しい


空き家が離れていると頻繁に訪問することもできず、管理に困ってしまうこともあるでしょう。
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02空き家のリスク

空き家には考えなければならないリスクがあります。
考えられるリスクは次のとおりです。

・不動産価値の下落
・所有者の損害賠償責任
・特定空き家に認定されることによる税負担



なかでも、令和5年に入り特定空き家に関する法改正がされたので、内容を確認しておきましょう。


不動産価値の下落

空き家で住む人がおらず家屋の老朽化が進むと、不動産としての価値が下がります。
賃貸するにはリフォーム費用がかかり、売却するにも買い手が見つからず更地にすることが必要になることもあります。

不動産価値が下落すると、固定資産税や管理にかかる費用の負担が大きくなってしまうでしょう。



所有者の損害賠償責任

空き家は管理を怠ると、所有者に管理責任を問われることがあります。
草木が伸びすぎるなど近隣に迷惑をかけ被害を出すような事態になると、損害賠償を請求されることもあります。

また、管理の行き届かない空き家には放火や不法投棄の可能性も否定できません。 さらに、害虫が繁殖したり野良猫などが住み着いたりして近隣に迷惑をかけることもあるでしょう。

近隣に損害が発生すれば、空き家の所有者の責任となり、補償を求められることになります。



特定空き家に認定されることによる税負担

令和5年「空家等対策の推進に関する特別措置法」の改正により、管理のされていない空き家を自治体から特定空き家に認定されると、固定資産税の住宅用地の特例が受けられなくなります。
住宅用地は、固定資産税を算定するための評価額を1/6などに軽減するものです。

特定空き家にはこの特例が適用されないので、約6倍の負担となる場合があります。
さらに土地計画区域内であれば都市計画税も課税されており、同様に特例が使えなくなるとさらに税負担が増えてしまうので注意が必要です。

また、行政から適切に管理するための勧告や命令に応じずにいると、最終的に取り壊され費用を請求されることになります。
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03空き家を管理する方法

空き家を管理するには、自分で管理する方法と管理会社に依頼する方法があります。

どちらを選ぶかは、必要な管理内容を見極めて自分に適した方を選びましょう。
空き家を管理するには多数の手間がかかります。次からどのような作業が必要かを見ておきましょう。



自分で管理する

空き家を自分で管理するには、必要な箇所を見つけて修繕を行うことです。
修繕のほかには日常の管理が必要になりますが、内容は多岐に渡ります。
月1回など定期的に空き家を訪れて管理しましょう。

管理項目は次のようなものがあります。

郵便物の回収

郵便物やチラシなどの回収を行います。
郵便物などを回収すると外観が整理されるだけではなく、管理されていることがわかるので空き巣対策など防犯面でも効果があります。


室内と外観の清掃

室内と外観の清掃を行うことで、建物を清潔に保てるだけではなく、近隣に管理されているものとして好印象を与えられます。
また、清掃を行うと老朽化などの異常にも気づきやすくなります。


目視点検

家の外観を目視して、壊れたところがないか点検します。
異常があればすぐに修繕が必要か判断しましょう。
定期的に点検していれば、不法侵入なども発見できる効果もあります。


換気

空き家は定期的に換気を行うことで湿気やカビを防止でき、建物が傷むのを予防します。


水回りの確認

定期的に通水して、台所やトイレ・浴室などの水回りも確認しましょう。
水道管が破裂したりサビが出ていると修理に費用がかかるので、異常がないか早めにチェックすることが必要です。


庭木の確認

庭木が近隣の敷地まで伸びていないか確認します。
放置しておくと近隣に迷惑をかけ、伐採などを求められることがあります。



管理会社に依頼する

自分で管理が難しい場合には、管理会社に空き家の管理を依頼する方法もあります。
管理会社は定期的に訪問して、清掃をしたり異常がないかの確認もしてくれます。

専門のスタッフが対応するので、ノウハウのない所有者が心配する必要がありません。
所有者は年1回などの頻度で訪問するだけで十分なので、遠方に住んでいても心配ありません。

管理会社に依頼するデメリットは、会社によって品質に差があることと費用がかかることです。
必ず複数の会社に見積もりを依頼して、内容を比較検討することが必要です。
必要に応じて説明を求めるなど、管理内容の確認も行いましょう。
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04空き家の管理は適切に行いましょう

遠方に住んでいる場合など、空き家管理は手間がかかり実施が難しいことがあります。
この記事では、空き家管理には3つのリスクがあることを説明しました。

・不動産価値の下落
・所有者の損害賠償責任
・特定空き家に認定されることによる税負担


空き家を適切に管理するには、自分で行うほかに管理会社に依頼する方法もあります。
リスクに対応するため、自分に合った方法を検討しましょう。


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