空き家にスズメバチの巣ができた!駆除方法や事前の予防策を解説

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空き家の管理方法
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空き家にスズメバチの巣ができた!駆除方法や事前の予防策を解説

空き家を所有していると、蜘蛛の巣やハチの巣などがいつの間にかできてしまうことがありますよね。
とくに、人に危害を及ぼす可能性があり心配なのがスズメバチの巣です。
そこで今回は、空き家にスズメバチの巣ができてしまった場合の駆除方法や、予防策を解説いたします。
ぜひ、参考にご覧ください。

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空き家はスズメバチの巣ができやすい?

スズメバチの巣といえば、山奥の森林地帯に多くあるイメージがありますよね。
しかし、近年は住宅街にもスズメバチの巣が作られるようになり、社会問題となっています。
スズメバチの巣が都市部にも見られるようになった背景には、空き家の増加があります。
本来、スズメバチは人気のない場所に巣を作ります。
その点、空き家は人の気配がなく巣を作りやすい環境にあるため、スズメバチにとって絶好の場所です。
とくに、空き家の以下の場所に巣が作られることが多いです。

●軒下
●天井裏
●床下


これらの場所は、スズメバチにとって雨よけができ、水気がないためちょうど良い空間です。

スズメバチの巣は近隣に迷惑をかける

空き家を適切に管理している場合は、スズメバチの巣ができたときにすぐに気づいて対処ができるでしょう。
しかし、空き家を管理せずに放置している場合、スズメバチの巣ができても気づかず思わぬトラブルを引き起こす可能性があります。
実際に、空き家にスズメバチの巣ができたことで迷惑を被った近隣住民からの法律相談や行政相談もよく見られます。
たとえば「隣の空き家にスズメバチの巣ができたことで家の窓を開けられない」という相談や「子どもの通学路の空き家にスズメバチの巣があって刺されないか心配」という相談が多いです。

空き家所有者の法的責任

もしも、空き家に巣を作ったスズメバチが近隣住民を刺すなどの被害が起こった場合、所有者の法的責任はどうなるのでしょうか。
空き家所有者には、空き家を適切に管理する責任があります。
そのため、もし空き家にスズメバチの巣ができて、それを放置したことで近隣住民が被害を受けた場合、所有者は責任を問われる可能性があるのです。
実際に、スズメバチに刺された女性が空き家管理者に対し医療費や慰謝料などの損害賠償を求めた裁判で、裁判所が管理者に対し賠償金の支払いを命じる判決が出た判例もあります。
このような事態にならないよう、空き家管理は定期的におこないましょう。

空き家にできたスズメバチの巣の駆除方法とは?

では実際に、空き家にスズメバチの巣ができてしまった場合、どのように駆除すれば良いのでしょうか。
スズメバチの巣を駆除する方法は、自分で市販の道具を用意して駆除するケースと専門業者に依頼して駆除するケースの2通りあります。

自分で駆除する場合

自分でスズメバチの巣を駆除する場合、まずは以下の道具を用意しましょう。

●防護服
●殺虫剤スプレー(ハチ退治用を2~3本、ジェット噴射タイプ)
●懐中電灯・赤セロハン
●長い棒
●ほうき・ちりとり・ゴミ袋


スズメバチは毒性が高いため、刺されると呼吸困難や全身の腫れなどのアナフィラキシーショックを引き起こす可能性があります。
最悪の場合には死に至る可能性もあるため、駆除するときは刺されないようしっかりと防護服を着ておこないましょう。
防護服は白くて7mm以上の厚手のものが良いです。
たとえば、作業着などの長袖長ズボンの厚手の服に、タオルや輪ゴムを使って手足の部分に隙間ができないように着用すると良いでしょう。
さらにその上から、レインコートを着ると安心です。
また、頭には防虫ネットを被り、手袋と長靴、マスクも着用しましょう。
駆除は、スズメバチの活動がおさまる夜間におこなうため、懐中電灯も必要です。
スズメバチは明るい光に向かってくるため、懐中電灯に赤セロハンをかぶせておくと安心です。
長い棒は、巣が高いところにある場合に、巣を落とすために使用します。
駆除の手順としては、まずは少し離れたところから殺虫剤のスプレーを噴射。
次に巣に近づきながら再度巣穴に殺虫剤を噴射し、長い棒を使って巣を落として撤去します。
ほうきとちりとりを使って巣をゴミ袋に回収し、最後に巣があった場所にもう一度殺虫剤を噴射して駆除終了です。

専門業者に依頼する場合

スズメバチはハチのなかでも攻撃性が高く、とくに10㎝以上の巣はスズメバチの数も多いため、自分で駆除するのは危険です。
そのため、基本的には専門業者に依頼して駆除することをおすすめします。
専門業者であれば、素早く確実にスズメバチの巣を駆除してもらえますよ。
駆除の依頼にかかる料金は専門業者にもよりますが、相場は約1万円~5万円です。
自分で駆除する場合は、約5千円~1万円で道具などを用意できるため、専門業者に依頼するのは高く感じる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、スズメバチの巣の駆除は命の危険もあると考えると、専門業者に依頼するのが安心です。
空き家の近くに専門業者がある場合は、出張費がかからないため、比較的に安い料金で依頼できるでしょう。

空き家にスズメバチの巣を作らせないための予防策とは?

まだ空き家にスズメバチの巣がない場合は、巣を作らせないための予防策も気になるところでしょう。
事前の予防策は、以下の3つです。

巣が作られやすい場所に殺虫剤や忌避剤を散布

スズメバチが巣を作りやすい軒下や天井裏、床下などにあらかじめ殺虫剤や忌避剤を散布しておきましょう。
忌避剤は、市販の農薬や木酢液がおすすめです。
散布する頻度は月に2回ほどで、雨が降ったあとは散布し直しましょう。
スズメバチが巣を作る時期は春のため、4月~5月ごろにおこなうと効果的です。

スズメバチ捕獲器を設置

スズメバチが活動する時期に、捕獲器を設置しておくのもおすすめです。
捕獲器は、市販のものだと1,000円以内で売られており、手作りで作ることもできます。
設置場所は、半日陰で1m~3mくらいの高さの樹木の枝です。
子どもが触れないよう2m以上の高さに吊るしておくと安心でしょう。
捕獲器には、スズメバチを誘引する薬剤も入っているため、人の通り道には設置しないようにお気を付けください。
捕獲器の回収や交換は、約1週間を目途におこないます。
なるべく、スズメバチが活動していない早朝や夕暮れ時におこないましょう。

通気口に防虫網を張る

家屋の通気口に網を張るのも予防に効果的です。
通気口はガラリやルーバーとも呼ばれ、屋内外の通風・換気をおこなうために天井裏や床下に取り付けられている部品のことです。
通気口に防虫網がついていない場合、そこからハチやそのほかの虫が入ってきてしまいます。
また、通気口に巣を作るケースもあるため、事前に防虫網を張ることで予防ができます。
換気扇のフードにも防虫網を張っておくと良いでしょう。

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まとめ

今回は、空き家にスズメバチの巣ができてしまった場合の駆除方法や、予防策を解説いたしました。
空き家は人の気配がなくて雨風をしのぐことができるため、スズメバチにとっては最適な環境です。
そのため、スズメバチの巣ができやすく、適切な管理や予防策を取るなどの対策が必要です。
スズメバチは攻撃性が高いため、もし巣ができてしまった場合は、専門業者に駆除を依頼しましょう。
スズメバチの巣を作らせないための予防策として、巣が作られやすい場所に殺虫剤や忌避剤を散布したり、通気口に防虫網を張ったり、スズメバチ捕獲器を設置したりなどが効果的です。
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