空き家を活用した観光まちづくりとは何か?取り組み事例をご紹介!|空き家の管理会社を探すなら安心の全国サイト

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空き家活用
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日本では、少子高齢化に伴い年々空き家の増加が問題視されていますが、観光地においても例外ではありません。

そこで、増えていく空き家を活用して観光まちづくりを進めている自治体があることをご存じですか?

今回は、観光地の空き家事情や空き家を活用した観光まちづくりとは何か、そして観光まちづくりに成功した事例をご紹介します。
ぜひ、参考にご覧ください。

01観光地の空き家事情とは?

自然豊かな日本には、京都や北海道、沖縄と国内外から観光客が訪れる観光地が各地にたくさんありますよね。

総務省の統計によると、たくさんの方が毎年訪れる観光地においても、近年は少子高齢化の影響で年々空き家が増加しています。
空き家はそのままにしておくと老朽化し、観光地のきれいな景観も損ねてしまいます。

この章では、代表的な3つの観光地の空き家事情をご紹介します。



伊香保温泉の空き家事情

群馬県にある伊香保温泉は、万葉集にも名前が出るほどの歴史的な温泉街です。
傾斜のある石段の両側に温泉旅館や土産物店などが軒を連ね、有名なアニメ映画のモデル地としても知られていますね。

そんな伊香保温泉でも、現在は至るところに空き家が増えています。
なかには、倒壊しかけた空き家もあり危険です。

空き家増加の原因は、昔と比べて観光客が減ってしまい、観光業が衰退したからと言われています。
空き家が増加すると景観が悪くなるため、このままではさらに観光客が減ってしまう可能性もあります。

地域活性化のためには、空き家を解体して駐車スペースにしたり、改装してゲストハウスにしたりなどの空き家対策が必要でしょう。



北海道函館市の空き家事情

赤レンガ倉庫群や旧函館区公会堂など、観光名所が建ち並ぶ北海道函館市においても、人口減少により空き家が増えています。

総務省の調べによると、北海道の空き家は2013年には約13万軒だったのが、2018年には約15万軒に増加しています。

函館市においても空き家が増えており、問題視されています。
そこで、地元企業は空き家を活用して地域を活性化させたいと、空き家を宿泊施設やシェアオフィスなどが入る複合施設に改修するなどの取り組みをおこなっています。



沖縄やんばる地域の空き家事情

全国的にみて空き家率の低い沖縄県においても、やんばる地域では空き家が増えています。

やんばる地域とは、沖縄県の北部にある国頭村、東村、大宜味村のことを言い、国内最大級の亜熱帯照葉樹林の森が広がる自然豊かな観光地です。

この3つの村は、人口の過疎化によって空き家が増加しており、問題視されています。
一方で、コロナ禍以降は地方への移住者が増えているため、やんばる地域においても移住希望者と空き家所有者をマッチングさせることで、空き家の増加を防ぐことができるでしょう。
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02空き家を活用した観光まちづくりとは?

観光地の空き家事情がわかったところで、具体的に空き家を活用することでどのような観光まちづくりができるのか気になりますよね。

観光まちづくりとは、地域が主体となって自然や文化などの観光資源を活かし、地域内外との交流や活気にあふれるまちを実現するための活動のことです。
空き家の活用は、観光まちづくりにおいて以下の3つの可能性を秘めています。



空き家は地域の観光資源となる

空き家には、日本特有の建築技術を活かした古民家がたくさんあります。

とくに、地域の木材を使った情緒あふれる古民家の民泊は「日本の文化と歴史を感じられる」と外国人観光客にも人気です。
そのため、空き家となった古民家を改修して民泊やカフェなどに活用することで、地域の観光資源となる可能性を秘めています。

また、空き家が密集している地域などは「アルベルゴ・ディフーゾ」と呼ばれる観光立国のイタリアにある分散型ホテルのように改修することで、誘客効果が期待できます。



移住者を呼び込める

観光地の課題として、空き家問題以外にも人口減少の問題があります。

そこで、空き家を地域活性化に活用することで、地域住民の転出を防いだり、地域外からの移住者を増やしたりすることが期待できます。

たとえば、空き家をゲストハウスに活用したり、シェアオフィスとして提供したり、などが挙げられます。
地域外から訪れる方が増えて地域住民との交流も深まれば、移住希望者も増えるでしょう。



地域活性化に特化した空き家ビジネスができる

地域住民や地元企業が主体となって空き家を活用したビジネスをおこなえば、地域経済の活性化にもつながるでしょう。

地域活性化に特化した空き家ビジネスとは、たとえば地域の特色を活かした宿泊施設や、地域の食材を活かした料理店などが挙げられます。
空き家を改修して開店したお店が人気となれば、地域の観光まちづくりにも貢献できますね。
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03空き家の活用で観光まちづくりが成功した事例とは?

それでは実際に、空き家を活用して観光まちづくりに成功した事例はあるのか気になりますよね。
最後に、空き家の活用で観光まちづくりに取り組んだ事例を3つご紹介いたします。



兵庫県丹波篠山市の取り組み事例

兵庫県丹波篠山市(たんばささやまし)は、旧丹波国として古来京都への交通の要として栄えてきた歴史的な古民家が立ち並ぶ城下町です。

その歴史的な空き家となっていた古民家を民間企業が一体的に再生したことで、魅力的な観光地へと生まれ変わりました。
具体的には、篠山地区の古民家を一体的に改修するとともに、起業家や事業者を誘致しています。

空き家が多かった限界集落がホテル、レストラン、カフェ、工房などが立ち並ぶ魅力的な城下町の街並みへと再生しました。
そして、20名以上の移住者と50名近くの雇用を創出し、地域活性化にも成功しています。



長崎県小値賀町の取り組み事例

長崎県小値賀町(おぢかちょう)は、長崎県の五島列島北部の小値賀島と周辺の島々を行政区域とする自然豊かな町です。

小値賀町は、雇用を生み出す経済効果を実現するために、個人の観光客をターゲットとした「暮らすように旅をする」をコンセプトとした旅行商品の提供を主軸に、観光まちづくりをおこないました。
具体的には、空き家となっていた古民家を観光資源として再生し「古民家ステイ」や「古民家レストラン」として展開しています。

さらに、「食」「泊」「過ごす」の3つを全て受注型企画旅行として手配できるワンストップ窓口機能を有するツーリズムを設立し、個人の観光客を誘客するとともに、行政と民間が一体となった観光政策をおこなっています。

その結果、小値賀町の観光客は年々増加しており、空き家の再生が観光まちづくりの成功へとつながりました。



長野県下諏訪町の取り組み事例

長野県下諏訪町(しもすわまち)は、諏訪湖や八島ヶ原湿原、下諏訪温泉、諏訪大社などがある観光地です。

長野県下諏訪町にある御田街商店街では、商店主やNPOが主体となって空き家や空き店舗を活用し「匠の町」へと再生しました、
具体的には、ものづくりをしたい若者や創業を志す方々に支援をおこなうことで誘致し、機械工房や衣類品などの「ものづくり商店街」として再生しました。

現在は空き店舗ゼロを達成し、地域の活性化に成功しています。


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04まとめ

今回は、観光地の空き家事情や空き家を活用した観光まちづくりとは何か、そして観光まちづくりに成功した事例をご紹介しました。

近年は、観光地においても空き家が増加し景観を損ねると問題視されています。
実際に、古民家をホテルやレストラン、ものづくりの工房へと再生することで地域活性化に成功した事例もあります。

ぜひ、この記事を参考に、空き家の活用をご検討ください。


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