近年SNSなどで「オンラインサロン」と言う言葉をよく耳にしますが、空き家再生型のオンラインサロンもあることをご存じですか。
オンラインサロンとは、インターネットを介した月額会員制のコミュニティのことです。
そして、ここ数年は空き家再生のプロジェクトを遂行するためのオンラインサロンも続々と立ち上がっており、さまざまな活用方法が期待できます。
そこで今回は、空き家のオンラインサロンとは何か、事例や魅力についてご紹介します。
現在空き家を所有している方は、ぜひ、利活用の参考にご覧ください。
空き家のオンラインサロンとは?
そもそもオンラインサロンとは何か、その仕組みや活動内容が気になりますよね。
オンラインサロンとは?
オンラインサロンとは、SNSや専用のウェブサイトなどを通して主宰者と会員がオンライン上で交流を深める月額会員制のコミュニティのことを指します。
主宰者と会員だけが閲覧できるウェブサイト上で、限定動画やメールマガジンを配信したり、オンラインイベントやプロジェクトを催したり、サロンによってさまざまな活動をおこなっています。
オンラインサロンはどのようにして作る?
オンラインサロンは、自らサイトを作らずとも、オンラインサロン事業者によるプラットフォームを利用して簡単に作ることができます。
よく利用されるプラットフォームとしては「DMMオンラインサロン」や「CAMPFIREコミュニティ」が挙げられます。
料金体系はさまざまで無料のオンラインサロンもありますが、ほとんどが月額制で相場は3,000円~1万円ほどです。
空き家のオンラインサロンの種類とは?
空き家のオンラインサロンは、主に以下の3種類に分かれます。
●コミュニティタイプ
●プロジェクトタイプ
●スキルアップタイプ
コミュニティタイプは、共通の趣味や目標を持つ仲間が集まって、交流を深めたり、共にサークル活動をしたりするオンラインサロンです。
プロジェクトタイプは、企画や目標を掲げて達成するために資金や会員を募集するオンラインサロンです。
スキルアップタイプは、専門的な知識を持った講師が主宰者となり、会員向けに情報発信や限定講義をおこなうオンラインサロンです。
空き家のオンラインサロンの事例とは?
では、実際に空き家のオンラインサロンではどのような活動がおこなわれているのでしょうか。
この章では、3つのオンラインサロンの事例をご紹介します。
オンラインサロン空き家ラボ
オンラインサロン空き家ラボは、空き家問題の解決策を「所有者の早期決断」と捉え、解決するためのノウハウの提供や継続的学習を目的としたオンラインサロンです。
主宰者は、福井県美浜町を中心に空き家のマッチング活動をおこなったり、地元建設業者としてインフラ整備などの民間事業活動をおこなったりしている、空き家問題に精通した社会活動家です。
オンラインサロン空き家ラボのホームページにて月額1,000円で会員募集をしており、Facebookの非公開グループで参加ができます。
活動内容には、主宰者の空き家対策に関するコラムを配信する「ラボキジ」や、全国の活動団体が発行しているパンフレットやチラシが閲覧できる「オンラインサロン空き家ラボ図書館」などがあり、具体的で実践的な空き家対策が学べますよ。
空き家をスナックする会
空き家をスナックする会は「まずやってみる」をコンセプトに、空き家活用についてのアイデアを実践・検証していくことを目的としたオンラインサロンです。
主宰者は、イベント企画・運営などをおこなうコンテンツ制作会社の代表をしている方です。
空き家をスナックする会では「空き家活用を通じて地域を活性化させたい」との共通の想いを持つ方向けに、改装費の資金調達のクラウドファンディングを立ち上げたり、ワークショップを開催したりと、会員参加型の活動をおこなっています。
CAMPFIREコミュニティのプラットフォームを利用して入会することができ、料金プランは月額550円と月額1,500円の2種類あります。
どちらのプランも、空き家再生のための取り組みにチャレンジしたり、限定イベントへ参加したりと、サロンを通じて積極的に空き家問題に取り組む活動ができます。
月額1,500円のプランではさらに、空き家をスナックする会が運営する空き家を活用した宿やコミュニティスペースを特別価格で利用することができますよ。
空き家レンジャー
空き家レンジャーは、全国の空き家再生や地域活性化に挑む方たちが集まって情報交換をしたり、必要な仲間や資金を募集したりすることを目的としたオンラインサロンです。
主宰者は、神奈川県で空き家再生の活動をしているボランティア集団です。
当初はボランティアで地域活性化のための活動をおこなっている団体でしたが、活動を続けていくために、有料でのオンラインサロン「空き家レンジャー」を立ち上げました。
実際に会員が参加したプロジェクトによって、古い空き家をシェアハウスに再生したり、ものづくりの拠点として再生したりすることに成功しています。
CAMPFIREコミュニティのプラットフォームを利用して入会することができ、料金プランは月額1,500円~100万円と幅広く、プランによって空き家レンジャーとして使えるレンジャーカラーが分かれています。
空き家のオンラインサロンの魅力とは?
空き家のオンラインサロンのことがわかったところで、どのような魅力があるのかも気になりますよね。
成長するビジネスモデル
株式会社ICT総研の調査によると、国内のオンラインサロン利用者数は2021年時点で74万人にも達しています。
さらに2025年末には利用者数が145万人にも達すると予測がされており、オンラインサロンの市場は、今後ますます盛り上がっていくことでしょう。
空き家を活用したオンラインサロンについては、オンラインサロンの総合サイトで検索したところ、25件ありました。
今後オンラインサロン市場が成長するに伴って、空き家のオンラインサロンの利用や活用も増えていくことが期待できるでしょう。
コミュニティの力で空き家問題が解決できる
前章でご紹介したように、オンラインサロンを通じて実際に空き家が再生された事例がいくつもあります。
このように、空き家のオンラインサロンは、実際に会員同士が集まって空き家の改修作業をおこなったり、空き家を活用したイベントをおこなったりと、サロンを通じて知り合った仲間と一緒に空き家問題を解決できる点が魅力的です。
また、オンラインサロンを通じて空き家再生のプロジェクトを進めることで、多くの方が地域活性化に貢献することができるでしょう。
実践的に空き家再生が学べる
実際に、空き家のオンラインサロンに参加した会員の声はどうでしょうか。
オンラインサロン空き家ラボに参加した方の口コミでは「空き家問題を解決するヒントにあふれている」「実践レベルの話が聞けてとても参考になる」とあり、好評です。
空き家レンジャーについても、初心者でもDIYを楽しく学びながらみんなで空き家の改修ができると人気です。
また、空き家をスナックする会では、活動を通じて空き家のオーナーさんと仲良くなったり、地域の方々とつながったりと、実践的に空き家再生が学べるだけでなく、コミュニティの輪が広がるでしょう。
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まとめ
今回は、空き家のオンラインサロンとは何か、事例や魅力についてご紹介しました。
空き家のオンラインサロンとは、主宰者と会員がオンライン上でつながって、共に空き家の利活用や再生を目的としたプロジェクト活動ができる月額会員制のコミュニティです。
そしてオンラインだけでなく、実際に集まって空き家再生のプロジェクトやイベントに参加することができる点も魅力的です。
ぜひこの記事を参考に、空き家の利活用をご検討ください。
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