海沿いの空き家が人気の理由とは?デメリットや管理方法についても解説!

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空き家の管理方法
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海沿いの空き家が人気の理由とは?デメリットや管理方法についても解説!

コロナ禍をきっかけに、在宅勤務などのテレワークを推進する企業が増えましたね。
実際に、全国におけるテレワーク実施頻度の割合は、2019年12月は10.3%だったのが、2021年9月~10月は32.2%と高くなっています。

出典|「第4回 新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」(内閣府)

テレワークが増えた影響で、都心の若い世代の「地方移住への関心」が高まっています。
同調査によると、東京都23区内で「地方移住に関心がある」と答えた20歳代の割合が、2019年12月は38.9%だったのに対し、2021年9月~10月は49.1%と高くなっています。
地方移住への関心理由として多かったのは「人口密度が低く自然豊かな環境に魅力を感じたため」「テレワークによって地方でも同様に働けると感じたため」というものでした。
そこで今回は、地方移住先の候補の一つとなる「海沿いの空き家」の人気の理由とデメリット、管理方法について解説します。
ぜひご参考までにご覧ください。

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海沿いの空き家が人気!その理由とは?

在宅勤務が増えたことで、今までは気にならなかった「家の広さや外から聞こえる雑音が気になるようになった」ということはありませんか?
冒頭でもご紹介した内閣府の調査によると、テレワークのデメリットとして「在宅では仕事に集中することが難しい住環境」との声があがっています。
そこで注目を浴びているのが「自然豊かな環境での田舎暮らし」です。
田舎暮らしというと、従来は「仕事や遊ぶところが少ない」というイメージがありましたが、現在はインターネットが使える環境さえあればどこでも働くことができ、動画鑑賞などができるので娯楽に困ることも少なくなりました。
とくに、海沿いの家には以下のようなメリットがありますよ。

●眺望が良い
●新鮮で美味しい海の幸が味わえる
●マリンスポーツが楽しめる


窓から海が見える家であれば、天気の良い日はきれいな青い海を眺めながら生活することができますね。
窓を開けて波の音や潮風を感じながら、リラックスして仕事をすることができます。
波の音などの自然音を聴くと集中力が上がると言われているため、海沿いの家で仕事をするとはかどるのではないでしょうか。
また海が近いエリアは、家から気軽に海釣りや潮干狩りに行くことができ、新鮮な魚介類を扱うお店が周囲に多いため、美味しい海の幸をいつでも食べることができるというメリットもありますね。
海といえば、サーフィンやシュノーケリングなどのレジャーを楽しむこともできます。
子どもがいる家庭では、子どもと一緒に砂浜を散歩したり遊んだりできるため、日々の暮らしのなかでも良い思い出がたくさん作れますね。
実際に、空き家バンクで見つけた海沿いの物件を購入して、都会から移住した方々の口コミを見ると、以下のような声がありました。

●漁村ならではの食と交流があり、ささやかな生活ができる
●街も人も開放的。海は潮の干満で景色が変わるので毎日観ていても飽きない
●晴れた日は庭のテラスで海を眺めながらのんびりと朝食をとったり、海まで犬の散歩に行ったりなど、まさに自分たちが思い描いていたような最高の生活をしている


口コミを見ても、海沿いの家は「田舎での理想的なスローライフ」を送ることができていて、人気が高い理由がわかりますね。

海沿いの空き家のデメリットとは?

海沿いの空き家の人気が高い理由がわかったところで、デメリットも気になるのではないでしょうか。
海沿いの空き家を購入したり、住んだりするうえでのデメリットは以下の3つです。

塩害で劣化しやすい

海沿いの家と聞くと、真っ先に頭に浮かぶのは潮風による塩害でしょう。
塩害とは、海水の蒸発によって大気中に含まれる塩分が、建物などに付着することで起きる悪影響のことを言います。
塩害によって、主に以下のようなデメリットがあります。

●金属の腐食
●外壁材の剥がれ
●塗料の劣化


網戸やエアコンの室外機など、屋外に設置されていて潮風にさらされるものは、金属部分の腐食が進みやすくなってしまいます。
また、外に車や自転車を置いている場合もサビやすいため、こまめに洗車するなどの対策が必要になります。
さらに、外壁材は剝がれやすく塗料の劣化もしやすくなってしまうため、建物のメンテナンスにも注意が必要です。

風が強い

目の前に遮るものがない海沿いの家は、その分、海からの風も強くなります。
そのため、風の強い日は洗濯物が飛ばされたり、玄関ドアの開閉がしにくかったりするといったことがあるでしょう。
とくに、台風が発生しやすい地域だと、強風で建物が揺れたり、水しぶきや砂が吹き込んできたりするような被害を受けやすいです。
日頃から天気予報を確認して、対策をする必要があります。

津波による被害を受けやすい

海沿いの家は、台風だけでなく、津波の影響も受けやすいことに注意が必要です。
そのため地震発生時は、津波の被害を受けるリスクが高いと言えます。
海沿いの空き家に住む場合は、事前に「災害時はどの程度までの浸水が想定されるか」「避難経路や避難場所はどこか」などを確認しておくと良いでしょう。

海沿いの空き家をきれいに管理する方法とは?

前章で述べたとおり、海沿いの空き家は塩害で劣化しやすかったり、台風が発生した際は海風の影響で汚れやすかったりするため、通常の物件よりも管理に気を付ける必要があります。
最後に、海沿いの空き家をきれいに管理する方法を3つご紹介します。

塩害対策

塩害でもっとも気を付けたいのが、金属製品の「サビ」です。
サビを防止するには、水道水やサビ防止スプレーが効果的です。
台風などで海風が強く吹いた後は、すぐに家の外にあるエアコンの室外機や車、自転車などを水道水で洗いましょう。
また、ベランダの柵や門扉などの金属部分は、日頃からサビ防止スプレーをかけておくと良いでしょう。
ちなみに外壁に関しては、塩害に強い「タイル外壁」や「樹脂系サイディング」などの外壁材の使用が効果的です。

砂対策

海沿いの家は、強風によって砂が室内に入ってくることが多くあります。
そのため、窓や玄関には気密性の高いサッシを使用すると良いですよ。
また台風の日などは、海沿いのエリアは他の地域よりも強い風が吹くため、被害拡大防止のためにも、なるべく外に物を置かないことをおすすめします。
とくに車や自転車、バイクなどは塩害の被害を受けやすいため、ガレージにシャッターを取り付けて閉められるようにすると、雨風を防ぐことができます。

定期的に清掃をする

海沿いの空き家を購入して別荘のように利用する場合は、庭の草木が伸び放題になったり、ポストに投函物が溜まってしまったりしないように、定期的に清掃をおこないましょう。
とくに海沿いの家は、前述のとおり強風で砂や物が飛んできやすいうえに、塩害もあるため劣化しやすいのです。
また人の気配がない家は、ごみが不法投棄される可能性があるため注意が必要です。
海沿いは観光地であることが多いため、夏に遊びに来た観光客が、空き家にごみを不法投棄するなどの被害も耳にします。
ごみの不法投棄などの被害を防ぐためにも、定期的に庭の草木を手入れしたり、窓を拭いたりなど、家を清潔に保つことが大切です。
定期的に清掃することが難しい場合は「空き家管理サービス」を利用するのも良いでしょう。

こちらの記事も読まれています|空き家管理サービスってなに?サービスのメリットや費用相場などをご紹介!

まとめ

今回は、地方移住先としてとくに注目の「海沿いの空き家」の人気の理由と、デメリット、管理方法について解説しました。
海沿いの空き家は眺望が良くて、海の幸を味わえたりマリンスポーツを楽しめたりするため人気が高いです。
ただしデメリットとして、塩害で建物が劣化しやすいことや津波の被害を受けやすいことなどがあります。
海沿いの空き家をきれいに管理するためには、塩害対策や砂対策が必須です。
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