空き家を放置しておくと、トラブルの原因となり、税金面で不利益をこうむるなど、多くの問題が起こります。
しかし、県外に住んでいるなどの事情があって空き家を管理できない人もいるでしょう。
事情があって空き家を管理できない人に代わって、空き家を管理してくれる管理会社があるのをご存知ですか？
この記事では、空き家の管理会社と選び方から、不動産会社に管理を依頼したときのメリット、管理会社を探す手段などについてご紹介します。

空き家の管理会社の選び方

空き家の管理会社にも、いろいろな会社があります。
ここでは管理会社を選ぶときには、どのような点に気を付けて選べばいいのか、ご紹介します。

空き家を放置しておくデメリット

雑草や害虫などの近隣トラブルはもちろん、税金面でもデメリットがあります。
政府が2015年に施行した「空家等対策特別措置法」により、倒壊の危険性がある空き家は「特定空き家」と指定され、固定資産税の減税が受けられなくなりました。
空き家に高額な固定資産税を支払うのは、もったいないことです。
「特定空き家」に指定されないためにも、空き家の管理は必要なので、自分で管理できない場合には管理会社に依頼しましょう。

空き家の管理会社とは？

そもそも空き家の管理会社ってなに？と思う人も少なくないかもしれません。
空き家の管理会社とは、所有者に事情があって空き家を管理できない場合、所有者に代わって空き家を管理してくれる会社です。
「空家等対策特別措置法」により、空き家管理にニーズがでてきたことから、中小企業からベンチャー企業まで、さまざまな企業が空き家管理サービスに参入しています。

管理会社の選び方

多くの企業が参入している空き家の管理サービスですが、空き家を管理するのに資格は必要ないため、多くの会社の中から良質な管理会社を見極めなくてはなりません。
空き家管理サービスを提供する企業としては、不動産管理会社、不動産販売会社、ハウスメーカーなどの住宅関係の企業に加え、警備会社やベンチャー企業、個人事業主があげられます。
警備会社は警備のオプションとして、空き家の管理サービスを行っている会社が多いようです。
多くの選択肢の中からご自身に合ったものを選ぶためには、サービスを選ぶ際のポイントを知っておくとよいでしょう。

●金額
空き家管理の相場は「月額5000円～10000円」です。
この相場を「空き家の管理にしては高すぎる」と感じる人もいるでしょう。
しかし、「特定空き家」に指定されて高額な固定資産税を課せられることを考えると、この価格はそれほど高いわけではありません。
また、「特定空き家」に指定されない程度の、必要最低限の管理や巡回でいい場合には、「月1回100円～」で巡回をしてくれる管理会社もあります。
毎月写真とレポートを送付してもらえるので、そこで不備があればその都度修理や手入れをするイメージです。
また、クレームの一時対応も巡回サービスの中に含まれているので、近隣住民から突然クレーム電話がかかってくる心配もありません。
必要最低限の管理でいいから、とにかく費用を抑えたいという方は、巡回サービスのみでも依頼できる会社を検討してみてください。

●サービス内容
いまは空き家でも、将来的に居住する、または賃貸物件として活用する可能性がある場合には、きちんと管理していくことが大切です。
しっかりとした管理をご希望の方は、下記のようなサービスをしてくれる管理会社を選びましょう。

●室内、建物点検
後々に居住用として空き家を活用する場合、室内と建物の点検は必須です。
床が抜けている、ガラスが割れているなどの不備があると、そこから害虫が侵入して家が劣化してしまうので、室内と建物の点検はしてもらいましょう。

●室内の換気、通気
室内には湿気があり、家の柱や梁、基礎などの躯体ができるだけ老朽化の原因になるので、換気は必要です。
したがって、換気と通気はしておきましょう。

●雨漏り点検
居住用として住む予定があるのなら、雨漏りの点検もしてもらってほうがいいでしょう。
雨漏りしていると、床や屋根などの木材が腐敗してしまいます。
木材が腐敗してしまうと修繕費も高くなるので、雨漏りは早い段階で修繕しておかなければなりません。

●通水
長期間、通水をしていないと、配管の中で水が腐ってしまいます。
配管の中で水が腐ってしまうと、配管の破損の原因になったり、悪臭の匂いになったりするので、通水も必要です。

●緊急時の対応
台風や集中豪雨、地震などの災害時に、空き家がどんな状態になっているか心配ですよね。
空き家の管理会社では、このような災害時に「無料」で空き家の巡回をしてくれる会社もあります。
このようなサービスが付属している管理会社を選んだら、災害時でも安心ですね。

不動産管理会社から受けられる空き家サービスのメリット

ここまで、空き家の管理サービスの概要や選び方のポイントをご紹介しました。
次に、不動産会社に空き家管理サポートを依頼するメリットについて見ていきましょう。

●売買地の値下がりを防ぐ管理をしてくれる
不動産会社は住宅売買のプロなので、どのような部分で売却価格が低下するか、よく理解しています。
「売買価格や、資産価値が下がらないように手入れをしてください」とおおまかに依頼したとしても、最適の管理内容を提案してくれるはずです。

●近隣住民とのトラブル回避
不動産会社は普段から接客する機会が多く、近隣住民への挨拶など、コミュニケーションを取ることに慣れています。
空き家のクレームなど、近隣住民からの問い合わせがあったときにも適切な対応をしてくれるでしょう。

●空き家の賃貸、売却時に頼みやすい
賃貸、売却時に頼みやすいことが、不動産会社に管理を依頼する大きなメリットです。
空き家の賃貸や売却を検討し始めたとき、不動産会社に管理してもらっているので、その流れで気軽に相談することができます。
不動産会社も、空き家の状態や築年数、所有者の状況もよくわかっているので、お互いがスムーズに取引することができるでしょう。

空き家管理会社を探すのに便利！全国空き家管理ナビで検索してみよう

空き家の管理会社を選ぶ際の基準となるポイントについてご紹介してきましたが、これらのポイントを踏まえた上で、実際に空き家管理会社を探すためにはどのようにすればよいのでしょうか。
そこでおすすめしたいのが、「全国空き家管理ナビ」です。
「全国空き家管理ナビ」とは、日本最大級の空き家管理専門の不動産管理会社検索サイトです。
審査をクリアした不動産管理会社を扱っていますので、安心して管理を任せられます。
利用方法は、全国1,700もの空き家管理専門の不動産管理会社の中から、ご希望の地域を指定して検索すると、近隣の地域から対応可能な管理会社を探すことができます。
その中から、物件情報を入力するだけで、気になる会社にまとめて問い合わせることができ、管理会社側の提案を比較しながら、ご自身に合った条件の会社を検討することができます。
信用のおける管理会社の中から、条件にあった管理会社をピックアップして、比較検討できますので、非常に便利な上、利用料や登録料はかかりません。
空き家管理で不動産管理会社への依頼をご検討中の方は、ぜひ一度利用してみてはいかがでしょうか。

まとめ

空き家を放置しておくと、近隣住民の迷惑になる上、税制などの面でも不利益をこうむることになります。
空き家の管理をおこなうのが困難な場合には、専門の管理会社に依頼するとよいでしょう。
空き家管理サービスのご利用をご検討中の方は、今回の記事の情報をぜひご参考になさってください。
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