空き家を活用・再生する活動を知ろう!全国の空き家プロジェクト

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空き家を活用・再生する活動を知ろう!全国の空き家プロジェクト

近年の日本では、少子高齢化に伴う人口減少や、新築住宅の過剰供給などによって、空き家の増加が問題となっています。
このまま空き家の対策をせずに放置しておくと、防災や衛生面でさまざまな影響を及ぼします。
そこで全国各地で立ち上がったのが、空き家の活用・再生と目的とした空き家プロジェクトです。
今回は、空き家を所有している方に向けて、全国各地の空き家プロジェクトのなかでもとくに注目の3つのプロジェクトをご紹介します。
ぜひ、参考までにご覧ください。

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全国の空き家プロジェクト事例①恋する空き家プロジェクト

まず初めにご紹介するのは、滋賀県米原市の非営利団体が取り組んでいる「恋する空き家プロジェクト」です。

恋する空き家プロジェクトとは?

恋する空き家プロジェクトとは、滋賀県米原市内において、空き家をお持ちの方と探している方をつなげる活動や情報発信などをおこない、空き家問題の解決を目指すプロジェクトです。
具体的には、市や自治会と連携して空き家所有者や移住希望者に空き家バンクの登録を促し、両者の意向に沿った売買や賃貸契約が成立できるようにサポート活動をおこなっています。
ところで、個性的なプロジェクト名「恋する空き家プロジェクト」の意味も気になりますよね。
空き家には一軒一軒違う個性があり、また空き家をお探し方にもそれぞれに希望があります。
そこで、空き家所有者と移住希望者の「それぞれの想い」を聞いて出会いを応援し、マッチングさせることが、プロジェクト名の「恋する」を意味しています。

恋する空き家プロジェクトの特徴とは?

「恋する空き家プロジェクト」は、ただ単に空き家をご紹介するだけではありません。
移住希望者がその地域にうまくとけこめるように、自治体への受け入れのサポートまでおこなっているという特徴があります。
たとえば、移住希望者と直接会って話をしたり、空き家所有者だけでなく自治会長との面談をセッティングしたりなど、移住前にしっかりとコミュニケーションをとる機会を設けています。
このようなサポートがあるため、のちのちのミスマッチを防ぐとともに、移住希望者もスムーズに地域にとけこむことができますよ。
実際に、このプロジェクトを通じて空き家を購入した方は、古民家カフェをオープンしたり、起業の拠点としたりなど、地域にしっかりと根付いた活動をおこなっています。
このように「恋する空き家プロジェクト」では、空き家問題の解消だけでなく、移住支援もおこなうことで地方創生や活性化にも貢献していますよ。

全国の空き家プロジェクト事例②尾道空き家再生プロジェクト

次にご紹介するのは、メディアなどでもよく取り上げられている「尾道空き家再生プロジェクト」です。

空き家再生の先駆者「尾道空き家再生プロジェクト」とは?

尾道は坂の町として知られ、風情と歴史のある街並みが有名ですが、近年は高齢化が進んだことで空き家が増加しており、なかには廃墟化が進んでいるエリアもあります。
そこで、建築的価値の高い空き家や個性的な空き家など、他にはない魅力を持った空き家を再生するために立ち上がったのが「尾道空き家再生プロジェクト」です。
2008年からNPO法人としてスタートし、建築、環境、コミュニティ、観光、アートの5つの柱を掲げて活動をしています。
活動内容は、空き家再生事業やチャリティイベントの開催など、多岐にわたります。
空き家再生に取り組むほか「空き家再生ピクニック」や「空き家再生蚤の市」などユニークなイベントも多く開催していますよ。
再生物件は、建築価値のある尾道ガウディハウスや井戸端サロンなど、新たな尾道のスポットとなっています。
また、2009年には尾道市と協同で、尾道市の空き家を探している方と空き家所有者をマッチングする「尾道市空き家バンク」の運営もスタートしました。
空き家バンクによって「自然と歴史を感じる尾道の町で、古い家に暮らしてみたい」と言う方と、空き家の管理に困っている大家さんをマッチングし、移住の手助けをおこなっています。

尾道空き家再生プロジェクトの活動エリアとは?

プロジェクトのひとつである尾道市空き家バンクのエリアは、特別区域に指定された以下の5つの地域を中心に実施しています。

●西土堂町
●東土堂町
●長江一丁目
●東久保町
●西久保町


上記エリアは尾道の山手地区と呼ばれる地域で、まさに坂の町尾道を象徴する地域ですが、高齢化に伴い空き家の増加が問題となっています。
さらに2013年からは東御所町、土堂一丁目、土堂二丁目、十四日元町、久保一丁目、久保二丁目、久保三丁目、尾崎本町の「車が入れない路地に面した区域」も対象になりました。
このように「尾道空き家再生プロジェクト」では、空き家の再生事業や空き家バンクの運営を通じて、新しい尾道のまちづくりに貢献しています。

全国の空き家プロジェクト事例③MAD Cityプロジェクト

最後にご紹介するのは、千葉県の松戸駅前のエリアを中心に活動する「MAD Cityプロジェクト」です。

MAD Cityプロジェクトとは?

「MAD Cityプロジェクト」とは、空き家の利活用とクリエイティブ活動を結び付けることで地域活性化を目指す、民間企業によるまちづくりのプロジェクトです。
具体的には、空き家や空き店舗を「自由にリノベーション、改装ができる賃貸物件」としてクリエイティブ層に貸し出したり、クリエイターの活動サポートや事業開発支援をしたりしています。
このプロジェクトによって、2010年の開始から約80件以上の空き家物件の活用に成功し、のべ200人以上のアーティストやクリエイターが移住していますよ。
そして「MAD Cityプロジェクト」ではお部屋の賃貸だけでなく、暮らしのサポートや施設運営などもしています。
移住者が移住後にスムーズに暮らせるように、プロジェクトスタッフが一緒に町を歩いてどんな街なのかをご紹介するなど、松戸にこれまで縁がなかった方や一人暮らしの方でも安心して移住できるようにサポートしています。
また「MAD Cityプロジェクト」が扱う賃貸物件は、間取りの変更はもちろん、壁紙や床の張替え、水周りの設備の交換など大規模なリノベーションが可能です。
お部屋の改装に迷ったときは「MAD Cityプロジェクト」DIYチームに相談することもでき、共用ルームでは、入居者同士の交流もさかんですよ。

MAD Cityプロジェクトの活動エリアとは?

「MAD Cityプロジェクト」の活動エリアは、千葉県松戸市の松戸駅半径500m範囲です。
千葉県松戸市は東京都に隣接している市で、北千住駅まで8分、東京駅まで25分と都心部へのアクセスが良好です。
都心部への通勤圏内でありながら地方都市の雰囲気もあり、バランスのよいエリアとしてクリエイターからも注目されている場所ですよ。
「MAD Cityプロジェクト」では古民家だけでなく、マンションやアパートを一棟まるごと活用・再生していることも多いため、プロジェクトに賛同して集まった入居者同士でのコミュニケーションがとれるのが魅力です。
入居者限定の交流イベントも開催しているので、新たなコラボやプロジェクトが生まれることもあるかもしれませんね。
このように「MAD Cityプロジェクト」では、千葉県松戸市の松戸駅前のエリアをクリエイティブな自治区として生まれ変わらせる、新しい街づくりに挑戦しています。

こちらの記事も読まれています|空き家を活用した地域再生って?国や自治体の取り組みを事例を交えてご紹介

まとめ

今回は、空き家を所有している方に向けて、全国各地の空き家プロジェクトのなかでもとくに注目の3つのプロジェクトをご紹介しました。
ご紹介した3つのプロジェクトの共通点は、居住希望者に空き家をご紹介するだけでなく、地域やコミュニティに馴染めるように移住サポートまでおこなっているところです。
ぜひこの記事を参考に、空き家の利活用をご検討ください。
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