空き家のカビ対策はどうする?健康被害と対策にかかる費用についてご紹介

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空き家の管理方法
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湿度の高い日本では、毎日の生活のなかでもカビ対策が必要です。

普通の生活でも窓を開けて換気をしたり、除湿器を使ったりする方も多いでしょう。

これが空き家の場合、湿気やチリ、ホコリと一緒にカビの繁殖が懸念されます。

今回は空き家を所有している方、これから所有する予定の人にむけて、空き家管理におけるカビ対策について詳しく見ていくので、ぜひ参考にしてみてください。

 

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空き家のカビ対策はどうする?健康被害と対策にかかる費用についてご紹介



▼カビが生える理由は?空き家におけるカビの健康被害と対策

カビは微生物の1種で、カビの胞子という見えないかたちで空気中を浮遊しています。

1立方メートルあたり数個100個から数1,000個の胞子がいるとされ、適度な水分により芽をのばし、そのうち目に見える色やかたち(出芽した胞子)に変化します。

バスルームやキッチンなど、水を多く使う場所で「気づいたら緑色や黒色のカビが発生していた…」という経験があるでしょう。

カビは空気中にあるほかの物質に付着し、繁殖、成長していくのです。

 

<空き家はなぜカビが発生しやすい?>

ではなぜ空き家にはカビが発生しやすいのでしょうか?

空き家は窓が常時閉められ、空気の循環や風通しがない状態だからです。

湿度と温度の条件(湿度65%以上、室温2025度以上)がそろうと発生しやすくなるため、空き家はカビにとって居心地が抜群な格好の温床です。

またカビは紫外線に弱い性質を持っていて、太陽が当たるところではうまく生育できません。

そのため人が住んでいる家より、はるかにカビの発生率が高いといえるのです。

そして雨漏りもカビが発生する大きな原因です。

とくに築年数の経過している古い空き家は、建物の老朽化により雨漏りが発生するかもしれません。

閉め切り状態となっているため少しの水分で繁殖し、クロスや畳、屋根裏、目に見えにくい床下や壁のなかにも広がる恐れがあります。

雨漏りによるカビの発生は、人が住んでいる家でも起こりうることなので、空き家であればなおさら発生率が高くなるでしょう。

 

<カビが原因で懸念される健康被害>

空き家に発生したカビは、目に見えない部分にも繁殖している可能性があり、建物の構造部を腐食させてしまいます。

そのため建物の耐久性や耐震性に大きなダメージを与える恐れがあるでしょう。

建物の内部にある木材の腐食が進むと、台風や小さな地震で倒壊してしまうかもしれません。

また住まいだけでなく、人間の体への健康被害も懸念されます。

発生したカビをそのまま放置するとカビの勢力が増し、カビの臭いが充満してしまいます。

空き家中にカビの胞子が舞い、それを吸い込むことでぜんそくや肺炎、アレルギーといった疾患を招く恐れがあるのです。

カビが原因となる病気はそれ以外にもあり、カビは人間の体に大きなダメージを与える存在といえます。

基礎疾患がある方はもちろん、高齢者や小さなお子さまといった抵抗力の低い方はより注意が必要です。

 

▼空き家でカビが生えないようにするための対策

空き家でカビの発生を防ぐための対策は、「換気」「風通し」「掃除」を徹底することです。

先述した通り、カビは湿度65%以上、室温2025度以上で繁殖しやすく、そのような環境をつくらせないよう心がけます。

 

<換気は徹底する>

換気のポイントは窓を2カ所以上開け、空気をしっかり入れ替えることです。

空き家についたら、窓やドア、玄関などの開口部をすべて開放し、家全体の空気を入れ替えましょう。

対角線上に窓があると外気と室内の空気が上手に循環され、効率的な換気とカビ対策をおこなえます。

キッチンやバスルーム、トイレなどは湿度が高くカビが繁殖しやすい場所なので、換気を必ずしてくださいね。

玄関だけ、窓だけという風に1カ所だけ開けても室内で空気が循環されるだけなので、複数の窓やドアを開けることがポイントです。

 

<風通しを良くする>

カビ対策には風通しも効果があります。

効率的に風を通すために、大きな家具は部屋の隅によけておきましょう。

屋根裏や押し入れ、クローゼットなど風の通りが悪いところは、除湿器の利用や扇風機で風を送ってみてください。

除湿剤を置いてくのも効果的です。

窓や玄関の前に大きな植栽や雑草があると空気がうまく流れないので、事前に選定や草刈りをしておいてください。

 

<細かなところまで掃除をする>

換気や風通しと同じく、カビ対策として室内の掃除も欠かせません。

カビは水分だけでなく、砂やホコリやチリも栄養源として繁殖するため、細かなところまで掃除をおこないましょう。

掃除機を使うと掃除が楽ですが、空き家なので電気が通っていない場合もありますよね。

そのようなときはホウキやチリトリ、雑巾を使い汚れやゴミを取り除き、カビのエサとなるものをできる限り排除してください。

また換気や掃除は、可能であれば天気の良い日中におこなうのがおすすめです。

12時から15時は湿度が低いので、空き家のカビ対策をおこなう時間に適しています。

 

<カビ対策はできる限り頻繁に>

人が住んでいる場合は、換気扇を回したり人の出入りがあったりするので、空気が日常的に動き、換気や風通しといったカビ対策ができています。

空き家はこのような空気の動きがストップするので、できる限り頻繁におこなうのが得策です。

晴れた日だけ、朝だけという風に、定期的に実行するだけでカビの発生率を下げられるのではないでしょうか。

定期的な換気と風通し、掃除でカビの発生しにくい状態をキープしましょう。

 

▼カビ除去を業者に頼むメリットと費用の相場

空き家のカビ対策として換気と風通し、掃除が大切とお伝えしましたが、空き家が自宅から遠かったり、忙しかったりしてなかなか足を運べないという方も多いかと思います。

空き家の所有者が高齢のため、カビ対策を任せられないという場合もあるでしょう。

またカビ対策を自己流でおこない、正しく対処されずに「カビの被害を拡大させてしまった…」というケースも見られます。

そのようなときは、業者に依頼しプロの手を借りてみてはいかがですか?

 

<カビ除去を業者に依頼するメリット>

一般的にカビ対策やカビ除去の業者に任せれば、通常では掃除しきれないようなカビも除去してくれるのがメリットです。

キレイにするだけでなく今後のカビ対策もおこなってくれるので、長い目で見たカビ対策がおこなえます。

施工前には養生をするため、大切な家具を守りつつ、高度なカビ除去をお願いできるでしょう。

また業者はカビの性質を知り尽くしているカビの専門家です。

素人では分からないようなカビの特性を熟知しているので、効果的なカビ対策が期待できます。

 

<業者に依頼する場合の相場は?>

カビの除去を業者に依頼する場合の相場は、部屋の面積や施工方法、カビの発生場所により異なりますが、室内のクロスで1,500円から、コンクリートの外壁で1,200円からが相場です。

一般的に平米数で計算されるので、8畳の部屋で60,000円以上が一般的な相場ではないでしょうか。

このほかに出張費がかかったり、狭い場所や高い場所は、別途料金が発生したりする可能性があるので注意してください。

複数の業者から見積もりを取り、金額や施工方法などを比較してみるとよいでしょう。

 

▼まとめ

この記事では、空き家にカビが発生しやすい理由と、カビがもたらす健康被害やカビ対策の方法を解説しました。

さまざまな要素が重なり、カビにとって良好な住環境となる空き家は、カビの発生や繁殖がどうしても懸念されてしまいます。

所有者自身で対策がおこなえない場合は、プロの手を借りてみるのも1つの方法なので、上手に活用してください。


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