空き家の家財回収にかかる費用ってどれくらい?片づけの際に安く抑える方法とは

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空き家の管理方法
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空き家所有者の中には「これから空き家を活用したい」「使っていないから売却したい」とお考えの方もいることでしょう。

空き家に住むにしろ、売却するにしろ、必要になるのが片づけです。

相続などで手に入った空き家は、家財道具が残ったままであることも少なくありません。

家財回収ができていないと、空き家を放置することにつながります。

そのため、家財回収は早めに済ませておきたいですよね。

そして、できるなら片づけ時間は短く、費用は安く抑えたいところ。

そこで今回は、空き家の家財回収の方法と、その費用や注意点をご紹介しますよ。

空き家を片づけるにはどのような方法があるのか知りたい方、家財回収の費用をなるべく安く済ませたい方は、ぜひ最後までご覧ください。


関連記事:空き家の家財道具はどう処分する?空き家の家財処分の流れと費用相場


空き家の家財回収にかかる費用ってどれくらい?片づけの際に安く抑える方法とは



▼空き家の家財回収の方法について


まずは、空き家の家財回収の方法について説明します。

主に2つの方法があるので、それぞれみていきましょう。


①自分で片づける

まずは自分で片づける方法です。

自分といっても空き家をひとりで片づけるのは難しいので、身内や友人の力を借ります。

この場合、空き家で整理したものは「家庭ごみ」として処分することになります。

自治体のごみ分別表にしたがって、ごみ出し曜日を決めましょう。

粗大ごみは有料で対応していることがほとんど。

家財の分類や大きさ、個数によって費用が異なります。

費用については後述しますが、家電4品目の処分には追加費用がかかることも覚えておきましょう。

一度の回収量が決められていることもあり、その場合は複数回に分けて処分をしなければなりません。

そのため、自分で空き家を片づける場合は、時間がかかることを頭に入れておきましょう。

また、家財回収には労力も必要です。

家具や電化製品などの重たい道具もあるので、ひとりで完結させるのは難しいと思われます。

周りの協力を得ましょう。

ここまで聞くとデメリットが目立ちますが、メリットもあります。

自分でおこなうと、費用を安く抑えられることです。

回収業者に依頼するよりも比較的安価で済みます。

時間にゆとりがある方や、処分するものが少ない方に向いている片づけ方法です。


②業者に依頼する

自分で片づける以外に、業者に依頼する方法もあります。

仕事内容は、依頼する回収業者によって異なります。

遺品・貴重品整理をおこなってくれたり、庭木の手入れや空き家の解体までおこなってくれたりする業者もあるんですよ。

業者に頼むとそれなりの費用はかかります。

しかし、不用品の仕分けからハウスクリーニングまでまとめて完結するのが嬉しいところ。

また、状態のよい不用品を直接買い取ってくれる場合もあるので、自分でリサイクルに持っていく手間も省けます。

業者への依頼は、時間が割けない方や、家財回収以外にも幅広い処理をしたい方におすすめです。

なかには悪徳業者も存在しますので、依頼する業者選びは慎重におこないましょう。

前もってどのくらいの費用がかかるのか。

依頼した仕事内容はどの範囲までなのか。

確認を忘れないように注意してくださいね。


▼空き家の家財道具を回収したい!費用はいくらかかる?


家財道具を処分するうえで気になるのは「費用」の面ですよね。

空き家の片づけにどれくらいの費用がかかるのか知っておくことで、回収方法の選択も変わってくると思います。

そこで、家財回収にかかる費用の目安をまとめてみました。

あくまで目安になりますが、参考にしてみてくださいね。


<自分で空き家を片づける場合の費用>


自分で処分する場合、自治体のごみ回収を利用することになります。

小さなものや食器類などは無料で回収してくれますよ。

粗大ごみや家電4品目の処分などには費用がかかるので、これらについて説明します。

自治体の粗大ごみの費用の目安はこちらです。

・約1,000円以下(炊飯器、ミシン、車いすなど)

・約1,000円以上(ベッド、タンス、机などの大型ごみ)

家電4品目とは、家電リサイクル法の対象にあたる品目のことです。

対象はこちら。

・エアコン

・テレビ(ブラウン管・液晶・プラズマ)

・冷蔵庫や冷凍庫

・洗濯機や衣類乾燥機

これらの処分は、家電量販店に引き取ってもらうか、指定引取場所へ持っていかなければなりません。

家電量販店に引き取ってもらう場合「リサイクル料⾦」と「収集運搬料⾦」が必要になります。

リサイクル料金はメーカーによって異なりますが、1個につき約1,500円~4,000円だといわれています。

詳しくはメーカーのHPで確認しましょう。

収集運搬料金の相場は、約2,500円~3,000円です。

指定引取場所へ持ち込む場合は基本的に「リサイクル料金」のみです。

しかし、家電を運ぶ際に大きな車を借りるといった場合は、別途その費用も必要になるでしょう。


<業者に依頼した場合の費用>


業者に依頼する場合は、回収や引き取りなどにかかる費用をまとめて支払うことになるでしょう。

費用は、地域や家の広さ、荷物の量などによって異なります。

費用の目安として、家の広さによる相場をまとめてみました。


1R:30,000円~80,000円

1LDK:70,000円~200,000円

2LDK:120,000円~300,000円

3LDK:170,000円~500,000円


荷物の量による費用の幅があるのはもちろん、業者やオプション選択によっても費用が違ってきます。

複数の業者から見積もりをもらって、費用を確認しましょう。


▼家財回収の費用は安く抑えたい!空き家片づけのポイントについて

これまで家財回収の方法とそれにかかる費用についてお話してきました。

空き家が広く、家財道具も多く残っている方は、業者への依頼を検討しているかと思います。

業者への依頼で心配なのは費用がかかることですよね。

自分で片づける場合も、さらに安く抑えられるに越したことはありません。

そこで最後に、費用を抑えるポイントや注意点をご紹介しますよ。


<ポイント①補助金制度を活用する>


空き家の片づけには、補助金を出してくれる自治体があります。

たとえば、過疎化が進んでいる自治体や、空き家バンクを運営している自治体などです。

自治体によって制度や額が異なりますが、上限は約10万円となっています。

大量の家財回収をおこなった場合は費用もかさむので、ぜひ活用したい制度ですよね。

要件や申請方法などは、空き家のある自治体を確認しましょう。


<ポイント②ごみの量を減らす>

ごみは、家財道具を処分するなかでも大きな割合を占めます。

同じ間取りの空き家でも、回収する荷物の量が少ない方が安く済むことはお話しました。

ごみの量を自分で減らしておくことで、業者へ依頼する費用をカットできますよ。

ごみとして捨ててよいものと、定められた処分方法で捨てなければならないものがある点は、注意が必要です。


<ポイント③家財道具を譲るか売却する>

仕分けの際に不用品が出てきたら、譲るか売ってしまうのもありです。

とくに冷蔵庫や大きな机などは、処分に費用がかかります。

使いたい方が身近にいるのであれば、譲ることで処分費用を抑えられますよ。

また、オークションサイトへの出品やフリマアプリなどを活用して売却する方法もあります。

その際は、配送料金などに注意しましょう。


<ポイント④空き家バンクを利用する>

空き家バンクとは、地方自治体が運営している空き家サービスです。

空き家を売りたい、貸したい方と、空き家を利用したい方をつなげる取り組みをしています。

空き家を売却、賃貸しようと考えている方は、空き家バンクを確認してみましょう。

通常であれば、家財回収を片づけてから不動産活用へと話が進みます。

しかし、空き家バンクでは、家財道具がそのまま残っていても活用できることがあるんです。

全ての空き家バンクでおこなっているわけではありません。

また、利用するには空き家バンクに登録する必要があります。

該当する自治体の空き家バンクに申請手続きをしましょう。


▼まとめ


いかがでしたでしょうか?

今回は家財回収のお話をさせていただきました。

空き家の片づけを自分でやると、費用は抑えられるけど時間と労力がかかります。

無理のない範囲を自分で片づけ、うまく業者も活用しながら、家財回収を進めてみてくださいね。

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