空き家の価値を下げない方法とは?大切なのは早めの対策!

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空き家活用
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少子高齢化や過疎化などが原因で、空き家の数が増え続けており、深刻な社会問題となっています。

空き家の状態が長くなればなるほど、建物の老朽化がすすみ、価値が下がってしまいます。

空き家の価値を下げないためには、空き家をしっかりと管理することや、不動産として、空き家を流通させることがとても重要なポイントです。

この記事では、空き家の価値を下げない方法について説明します。

空き家の価値を下げないために、早めの対策を検討しましょう!

 

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空き家の価値を下げない方法とは?大切なのは早めの対策!



▼【空き家の価値を下げない方法】定期的に管理する

誰も住んでいない期間が長い空き家は、その期間が長くなるほど、家の価値が大きく下がってしまいます。

人が住まなくなるだけで家が老朽化するの?と疑問に思う方もいるかもしれませんが、思っているよりも急速に、さまざまな箇所が劣化しはじめます。

誰も住んでいない空き家は、日常的に使用する設備が使用されなくなり、掃除もされません。

空き家の窓は、防犯上締め切ったままになりますが、風が通らない状態が長く続くと、家の中に湿気がこもり、建築資材の木材が腐り、劣化していき、カビも発生してしまいます。

また、水回りを長期間使用せずにいると、排水管から悪臭がするようになります。

とくに注意したいのが空き家の雨漏りです。

 

空き家の天井や屋根が老朽化していると、雨漏りが発生してしまい、雨水が家の中に入ってきて、屋根はもちろん、家屋内の柱や梁などがかなり傷んでしまいます。

手入れがまったくされておらず、庭に雑草が生い茂り、植木が伸び放題担っているような空き家は、見た目が悪いため誰も住みたいとは思えず、ますますその価値が下がってしまうのです。

空き家の価値を少しでも下げないベストな方法は、定期的にしっかりと管理を行うことです。

定期的に空き家を訪れて、窓を開けて換気したり、庭のお手入れをしたり、掃除をしたりすることで、空き家の価値を下げないようにすることができます。

老朽化した空き家は、価値が下がっているため、ほとんどの場合、土地だけの価格で販売され、家はおまけのような形になります。

手入れのされていない、老朽化した空き家は、そのまま住むことは難しく、空き家購入者は、大規模なリフォームや、解体をしなければならず、多額の資金がかかってしまいます。

購入後にリフォーム費用や解体費用がかかる放置され、老朽化した空き家よりも、しっかり管理されていて、そのままでも住居として利用することが可能な空き家のほうが、価値が高くなるため、より高い価格で売却することができるでしょう。

このように、将来的に空き家を売却する場合でも、空き家の価値を下げないために、適正な管理を行うことがとても重要なのです。

すぐに売却予定がない場合でも、しっかり管理していれば、いつでも人がすぐに住めるため、賃貸として活用することも可能になります。

 

▼【空き家の価値を下げない方法】投資用として人に貸す

誰も住んでいない放置された空き家は、その価値は下がる一方なのに、所有者は固定資産税を払い続けなければなりません。

空き家の価値を下げない方法として、賃貸物件にするということが挙げられます。

人に貸す方法であれば、将来的に家族や親戚が空き家に済む可能性がある場合でも、安心ですね。

賃貸住宅として空き家を活用すれば、家賃収入を得ることができるようになります。

しかし、賃貸住宅として空き家を活用するためには、しっかりと空き家の適正管理を行うことが必須です。

老朽化し、価値の下がった空き家は、そのままでは賃貸として出しても、借り手が見つかることは難しいでしょう。

定期的な管理を行なっている空き家であれば、水まわりの設備を一新したり、壁紙や床を変えたりするだけの小規模なリフォームで、美しく変身させることができます。

リフォーム費用はかかってしまいますが、空き家をリフォームやリノベーションすることにより、その価値が上がり賃貸物件に活用しやすくなります。

自治体によっては、空き家リフォーム・リノベーション費用の助成金がでることもあるため、費用を軽減することができます。

初期費用はかかってしまいますが、少しのリフォームにより、空き家の借り手が見つかれば、定期的な家賃収入が見込め、数年でリフォーム費用の元が取れることになるでしょう。

しかしながら、老朽化が進行した放置された空き家の場合は、リフォーム・リノベーションに多額の費用が必要となるケースがほとんどです。

空き家は、定期的なお手入れを行うことで、よい状態をキープでき、価値を下げないで済むようになります。

また、リフォーム・リノベーションすることで、設備が整い、価値がアップし、さらに賃料収入も得ることができるようになるのです。

一般住居用として空き家を貸す以外にも、シェアハウスや別荘、民泊として人に貸すという方法もあり、近年特に注目を集めています。

空き家活用のためのさまざまな分野のビジネスが活発化しており、空き家問題の解決策としても期待されています。

空き家の価値を下げないようにするには、適正な管理を行なったうえで、さまざまな方法で賃貸に出し、人に貸すことも検討してみてください。

 

▼【空き家の価値を下げない方法】価値が下がる前に売却する

空き家の住み手がおらず、必要ないという場合は、売却してしまうのがおすすめです。

空き家を売却してしまえば、これまで払い続けてきた空き家の固定資産税や、管理費がかからなくなるだけでなく、売却費用も得ることが可能になります。

空き家を売却するときに注意したいのが、築年数です。

一般的に戸建住宅の場合、築年数が20年以上になると、その建物の価値はほぼゼロになってしまうといわれているからです。

そのため、戸建住宅を売却する際は、築年数20年が資産価値の境目であるといえます。

空き家の築年数がまだ浅い場合は、空き家の価値が下がる前に売却するのがおすすめです。

築年数が20年以上経過している空き家は、建物の価値がないと評価されるため、売却するときの価格のほとんどは、土地の価格が占めることになります。

このような空き家を購入する買い手は、建物を解体することを前提としていることがほとんどです。

築年数の古い空き家でも、立地条件がよければ、比較的早く売れることもあります。

また、築年数が20年以上の木造の空き家の場合は、価値が下がるだけでなく、不動産購入に関するさまざまな特例や優遇が受けられないため、買主にとっては条件が不利であり、そのためなかなか売却されないということにつながってしまうのです。

空き家の価値が下がっており、なかなか売却できない場合は、売却する前に建物を解体して、更地にしてから売るほうが、早く売却できるケースもあります。

一般的な木造住宅を解体する費用は、100万円〜200万円といわれています。

一方で、築年数が20年以上の空き家であっても、管理がしっかりされており、少しの補修を行うだけで住めるような物件であれば、買い手が見つかることもあるでしょう。

建物を取り壊してしまうと、「住宅用地の特例」が適用されなくなり、固定資産税の優遇が受けられなくなってしまうことに注意しましょう。

建物を解体すると、固定資産税が高くなってしまうから、空き家をそのままの状態で放置しておこうと考える人もいますが、「特定空き家」に指定されてしまうと、固定資産税の優遇措置の対象から外されて、6倍になることもあります。

空き家の売却を検討しているのであれば、まずは不動産会社などのプロに相談してみるのがベストです。

空き家をそのまま売却するのがよいのか、解体して更地にして売却するのがよいのかなど、さまざまなアドバイスがもらえるので参考になるでしょう。

空き家を売却すると、資産はなくなりますが、固定資産税や維持費を払う必要がなくなり、手間のかかる空き家の管理からも解放されます。

 

▼まとめ

空き家の価値を下げない方法は、売却するにしても、賃貸に出すにしても、普段から定期的な管理をしっかりと行うことがポイントです。

空き家の適正管理を行いながら、価値を下げないように売却や賃貸など、最適な方法を見つけましょう。


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