空き家の防犯のために、ホームセキュリティを導入する事例は全国で増えています。
しかし、空き家のホームセキュリティが実は防犯に逆効果となり、空き巣などに狙われやすくなるケースがあるとご存じですか？
家財を盗難などから守るためにお金を出してシステムを導入しているのに、反対に犯罪者から狙われやすくなるなんて驚きですよね。
「防犯対策をしたことで、逆に被害に遭ってしまった」という状況になることを避けるためにも、本当に狙われやすくなるのか事前に確認しておくことが重要です。
そこで今回は、空き家にホームセキュリティを導入したことが逆効果となる理由と、防犯に効果的な導入事例や警備会社が打ち出しているプランの例についてご紹介します。
空き家のホームセキュリティが逆効果になる理由とは？
空き家のホームセキュリティがかえって防犯の逆効果となる理由は「ステッカーで防犯対策を周知しているから」です。
玄関などの目立つ位置に契約している警備会社のステッカーを貼るのは、一般的ですよね。
「この家は警備会社の警備システムを導入している」と警告しているのに、逆効果となると言われても、不思議に思うでしょう。
実は、犯罪を企む者は何度も現場に足を運んで下見をし、侵入したい家の様子を観察しています。
本当に誰も住んでいないのかはもちろん、警備会社が異常を察知して現場まで駆けつける時間を計算するなど、侵入するために必要な情報を入手します。
そのため、ステッカーが貼ってあることで、空き巣は「警備会社がどこから何分くらいで駆けつけるのか」をかえって簡単に調べやすくなり、結果的に狙われやすくなると言われています。
とはいえ、警備会社と契約している家に好き好んで侵入しようとする犯罪者が多いのかは疑問が残りますよね。
基本的に、空き巣に狙われやすいのは「侵入しやすい家」かつ「防犯対策をしていない家」です。
もしも、前述のとおり警備員が駆けつける時間を事前に調べることができたとしても、必ずしも計画通りに侵入が成功するとは限りません。
時間の計算が間違っていたり計画通りに進められなければ、警備員に捕まるリスクは高いと言えます。
警備員が来る前に逃げることができたとしても、防犯カメラに写っていれば、警察の捜査によって後に逮捕される可能性もあります。
実際に、警察庁の「住まいる防犯110番」のサイトによると、ホームセキュリティは、犯行をあきらめる要素の一つとされています。
以上のことから、ステッカーは犯罪抑止効果があると考えて良いでしょう。
空き家にホームセキュリティが必要なケースとは？
続いては、空き家にホームセキュリティを導入したほうが良いケースを2つご紹介します。
空き家が遠方にある場合
両親が亡くなり、相続人が遠方に住んでいる場合は、ホームセキュリティを導入する必要性があると言えます。
現在、実家に誰も住まなくなったことで空き家となり、適切な管理ができず空き家を放置するということが全国各地で起きています。
空き家は犯罪者に狙われやすいのはもちろんのこと、放置されることで老朽化が進み、破損や倒壊、火災の恐れも出てきます。
これらの被害は、ホームセキュリティのサービスを利用し、空き家管理を依頼すれば防ぐことができるため、遠方にあって管理できない実家などにはホームセキュリティの導入を検討すると良いでしょう。
転勤で空き家となる場合
急な転勤で自宅が空き家になる場合も、ホームセキュリティを導入しておいたほうが良いでしょう。
売却したり誰かに貸したりするのであればもちろん必要ありませんが、長期間誰も住まない状態であれば放置するのは好ましくありません。
転勤後に戻ってきて再び住む場合でも、管理委託もあわせて検討するのがおすすめです。
また、ホームセキュリティには警備会社によって、さまざまなプランがあるため、ご自身の都合に合うプランを選ぶと良いでしょう。
空き家のホームセキュリティプランの内容とは？
空き家のホームセキュリティプランには、基本的な防犯システムの導入にくわえて、家の管理をしてくれるプランもあります。
オプションプランとして、家の掃除などをしてもらえるサービスもありますが、最近では管理業務だけのプランを用意する会社も出てきています。
たとえばある警備会社のプランでは、以下のようなサービスがあります。
●家の外の見回り
●定期的な換気や水出し
●ポストの投函物の回収
家の外を見回りしてもらえると、何か異変があったときに連絡をもらえるので、安心ですね。
くわえて、定期的な換気や通水は家の老朽化を防ぐために必要不可欠であるため、利用したいサービスの一つです。
また、投函物が溜まって誰も住んでいない家だと認識されないように、投函物の回収や整理をしてもらえるサービスもあります。
このように空き家を犯罪から守るだけでなく、管理までトータルで任せられるホームセキュリティは、空き家管理における強い味方となります。
こちらの記事も読まれています｜空き家も火災保険に入る必要があるの？
まとめ
空き家のホームセキュリティは防犯面において逆効果とならず、一定の防犯効果が認められるシステムです。
資産価値の高い家だったり、家財が置いてあったりするのであれば導入を検討したほうが良いでしょう。
とくに遠方に住んでいて、空き家へすぐに訪れることができない方にとってはホームセキュリティがあると安心です。
また、家の老朽化を防いで資産価値の低下を軽減するためにも、空き家を維持・管理することは大切です。
将来的に活用する予定があるのであれば、家の掃除や換気などは依頼したほうが良いでしょう。
ぜひこの記事を参考に、警備会社のサービスをうまく活用して、空き家の防犯対策と老朽化対策に役立ててみてください。
全国空き家管理ナビでは、空き家管理に関するご相談を受け付けている不動産管理会社を検索できます。
今空き家管理でお困りの方は、ぜひ全国空き家管理ナビを利用して、自分に合う専門業者を探して相談しましょう！
弊社へのお問い合わせはこちらをクリック↓
