空き家の壁も塗装が必要!建物が劣化する原因や対策は?

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空き家の壁も塗装が必要!建物が劣化する原因や対策は?

自宅の壁の塗装が剥がれてきたときは、見た目が悪くなるため塗り直しを検討しますよね。
その点、空き家の場合は人が住んでいないこともあって、壁の塗装が剥がれてきても放置されたままになっているケースが少なくありません。
しかし、家の老朽化を防ぐためには外壁の塗装は大切です。
そこで今回は、老朽化防止に外壁の塗装が必要な理由をはじめ、塗り替えの目安となる時期やおすすめの塗料などをご紹介します。

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空き家の劣化防止に外壁塗装が必要な理由

空き家は、外壁の塗装が多少剥がれてきても「誰も住んでいないし、塗り直すのもお金がかかるから」と放置してしまうこともあるかもしれません。
しかし、外壁の塗装を剥がれたままで放置しているとさまざまな不都合が生じます。
その理由は、以下の3つです。

理由①雨漏り防止

外壁の塗装は、外観をきれいに保つだけでなく、建物の保護の役割も果たしています。
太陽からの紫外線や風雨にさらされる壁は、ダメージを大きく受けるので、建物の傷みが早まる箇所です。
そこで外壁の傷みを抑える手段の一つが塗装です。
外壁塗装によってできる塗料の膜は紫外線や風雨から外壁を守り、住宅の寿命を延ばす効果があります。
しかし、外壁の塗装は定期的に塗り替えないと、塗装のひび割れた箇所から雨漏りをする可能性がでてきます。
雨漏りがひどくなると建物の構造体にまで被害がおよび、空き家の老朽化を早めてしまうでしょう。

理由②衛生環境の悪化

外壁の塗料には抗菌作用があり、カビやコケを防ぐ効果があります。
しかし、定期的に塗装のメンテナンスをおこなわないと年数の経過とともに抗菌の効果は薄れてしまいます。
メンテナンスをおこなわずに塗料の抗菌作用が薄れて外壁にカビやコケがついてしまうと、衛生環境が悪くなってしまいますよね。
あまりにもカビやコケの発生がひどいと、近隣から苦情がくるかもしれません。
近隣住民にとのトラブルを避けるためにも、外壁塗装のメンテナンスは大切なのです。

理由③見た目が悪くなる

空き家をいずれ売却する予定があるのであれば、なるべく高い価格で売るためにも外観をきれいに保ち、劣化しないように管理する必要があります。
その点、空き家の外壁塗装は家屋の劣化を防ぐ効果があるため、資産価値の減少を緩やかにします。
手入れをせずに空き家を老朽化させ、のちに大きな修繕費用をかけることになるのであれば、今の状態を保持しつつ適切なコストをかけるほうが良いでしょう。
外壁塗装はリフォーム費用のなかでも、もっともコストパフォーマンスの良いリフォームですよ。

空き家の壁を塗装する時期の目安

空き家の壁を塗装する時期の目安は、7~15年サイクルと言われています。
ただし、塗料によってもメンテナンスのサイクルに幅があるので、塗料の種類に応じてメンテナンスをすると良いでしょう。
塗料の種類ごとの一般的な塗り直し時期の目安は、以下のとおりです。

●光触媒:約20年
●フッ素塗料:約20年前後
●弾性塗料:8年~15年
●ラジカル塗料:約15年
●遮熱塗料:約15年~20年


上記の塗り直しの時期を見ると、塗料によっては意外にも長持ちすることがわかりますね。
しかし、上記の耐用年数はあくまで目安の期間です。
耐用年数を目安にするだけでなく、外壁に次のような変化があった場合にも塗り直しはしたほうが良いでしょう。

●くすんだ色をしている
●チョーキング現象
●塗膜の浮き・剥がれ・ひび割れ
●カビやコケの発生


空き家の外壁に光沢がなくなり、くすんだ色をしてきたら注意が必要です。
外壁塗装は、塗りたてのときは光沢があり、防水効果や抗菌効果が働いているのが見てわかります。
しかし、経年劣化によって塗料が薄くなり光沢がなくなってくると、上記のような効果も薄れるため、メンテナンスのタイミングになります。
チョーキング現象とは、壁をさわるとチョークのような白い粉がつく現象のことです。
塗料の膜が劣化するとこのようなチョーキング現象が起こり、塗装のメンテナンスのタイミングと言えるでしょう。
塗膜が浮いてきたり剥がれてきたりした場合も同様です。
「壁がデコボコしてきたな」と思ったら、塗膜の浮きを疑いましょう。
ひび割れが生じていたら、すぐに修繕の必要があります。
ひび割れはすでに塗膜がはがれている状態なので、放置すると雨漏りなどで一気に家の老朽化が進むかもしれません。
カビやコケの発生も塗膜が傷む原因になり、家の老朽化を早めてしまいます。
カビやコケはとくに日が当たりにくい家の北側に多い現象なので、見落とさないようにご注意ください。
このように、空き家の外壁塗装をする時期は、塗料の耐用年数や外観から判断すると良いでしょう。
とはいえ、何度も外壁を塗り直すとなると手間と費用がかかってしまうため、なるべく長持ちする塗料を選ぶとメンテナンスが楽になるでしょう。

空き家の壁におすすめの塗装

では実際に、空き家の外壁塗装をしたいと考えている方は、どのような塗装が良いのか迷うかもしれません。
また、塗装の費用も気になるところでしょう。
空き家の壁におすすめの塗装は、紫外線や風雨から建物を守ってくれる機能性のある商品です。
さまざまな種類があるので、性能と予算を比較検討して選ぶと良いでしょう。
最後に、外壁塗装の種類ごとの特徴と費用相場をご紹介します。

おすすめ①光触媒

光触媒の塗料は、太陽光と雨による自然の力によって汚れを落とす性能があります。
光が当たると汚れが浮いてきて、雨でその汚れを洗い流す仕組みです。
ほかにも、空気清浄・防カビ・防藻の効果もあり、空き家の老朽化防止だけでなく美観効果も高いのでおすすめですよ。
単価の相場は、3,500~4,000円/㎡です。

おすすめ②フッ素塗料

フッ素塗料は、汚れを付きにくくする塗装効果があります。
たとえば、フライパンに利用されているフッ素コーティングがイメージしやすいでしょう。
長期間汚れを付きにくくしてくれるうえに耐用年数も15~20年と長いため、空き家の塗装におすすめですよ。
単価の相場は、3,500~4,500円/㎡です。

おすすめ③ラジカル塗料

ラジカル塗料は、塗膜を劣化させるラジカルという成分を抑える塗料になります。
低価格で老朽化を防いでくれるため、費用対効果の高さが魅力的な塗料ですよ。
単価の相場は、1,500~3,500円/㎡です。

おすすめ④遮熱塗料

遮熱塗料は、紫外線を寄せ付けない塗料の種類です。
紫外線によるダメージを防ぎ、建物内部への熱の伝わりも和らげるため、室内の湿度の上昇を抑える効果があります。
また、空き家ならではの湿気の悩みも併せて軽減する効果のある塗料ですよ。
単価の相場は、5,000~5,500円/㎡になります。

おすすめ⑤弾性塗料

弾性塗料はモルタルやコンクリートの外壁に向いている塗料で、ゴムのように伸びるのが特徴的です。
種類によって性能にばらつきがあり、耐用年数も8年~15年と幅があります。
弾性塗料は、素材が柔らかくて汚れが付きやすい点がネックです。
しかし、建物のヒビを塗膜によってコーティングするため、外壁の補修効果は高いですよ。
単価の相場は1,500~4,500円/㎡と、価格も種類によって幅があります。

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まとめ

外壁塗装は、空き家メンテナンスに欠かせない項目の一つです。
外壁の塗装が劣化すると空き家の老朽化が早まってしまうため、ご紹介した塗り直し時期を参考に外壁塗装をご検討ください。
塗装タイミングを迷う方は、まずは空き家管理会社などのその道のプロに相談して解決策を探してみてください。
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