最近、街中の空き家が壊されたあとに、パーキングになっている光景を見かけることが多くなったなと思うことはありませんか?
空き家解体後の土地活用として、駐車場経営は一つの手段です。
「駐車場経営は土地にそこまで手をかけずに活用できそうな感じがするから、空き家解体後の土地をただ放置するくらいなら、パーキングにして収益を得た方がいいかもしれない」と考える人もいるでしょう。
今回は、空き家を解体したあとの駐車場の経営について、メリット・デメリットやポイントなどをご紹介します!
▼空き家解体後の駐車場活用はどれくらい儲かるのか?
空き家解体後の駐車場活用は、当初は固定資産税を支払えるくらいの利益があがれば良いでしょう。
駐車場経営は車を停めるだけで、住居用や事業用の賃貸物件を貸し出したりするより簡単に思えるかもしれませんが、ノーリスクではありません。
立地によるニーズ調査や税金、初期費用と収入による収支計画などを事前に把握しておかないと、後悔する場合も考えられます。
経営するにあたっての最低限の知識はきちんと仕入れてから、最終的な決断をするようにしてくださいね。
何もしなければ税金を支払ってお金がでていくばかりですが、採算が取れると見越してパーキングにすれば、収益がいくらか発生する可能性がでてきます。
状況判断を的確にすることが、駐車場活用への第一歩ですよ!
▼空き家を解体して駐車場として活用するメリット・デメリット
空き家の跡地を駐車場にするには、メリット・デメリットがあります。
今空き家を所有していて駐車場経営に興味がある人は、ご自分のケースを下記の項目と照らし合わせて、メリットとデメリットどちらの比重が重いか検討してみましょう!
メリット
・ほかの活用法より初期費用が安い
・事業スタートが比較的簡単
・車利用者が多いエリアなら安定的な収益が見込める
・運営会社に委託すれば楽
デメリット
・固定資産税が高くなる
・利用者がいないと収益があがらない
・料金の不払いや車上荒らしなどのトラブル対応をする必要がある
・運営会社に委託すると初期費用が増加する
メリットのみがあるなら問題ないのですが、デメリットの多い活用を始めるのは危険です。
また時間貸し駐車場を運営する会社に委託すると、会社によってはある程度の収益を保証してもらえるため、利用者があってもなくても安定的な収入を得られるメリットがあります。
ただし時間貸し駐車場の運営会社は、経営状況が厳しくなれば賃料の値下げ交渉をする可能性も否めません。
どちらにせよ、収支をきちんと計算して収益があがるのかシミュレーションすることが大切です。
▼空き家解体後に土地を駐車場として活用するならニーズを把握する
空き家跡地で駐車場経営をするならニーズの把握が重要です。
利用者がいないのにパーキングをつくっても意味がありません。
まずは立地条件をよく調査して、パーキング予定地にニーズがあるのか把握しましょう。
先に述べたように、パーキング予定地の周辺が車利用の多いエリアであれば問題ありませんが、市街地からかなり離れていてい住んでいる人も少ない地域のように、人が集まる要素がないエリアで始めるのは考えものです。
安定的な稼ぎのでることを目標に、土地活用をスタートさせましょう!
▼空き家跡地を駐車場として活用するならアスファルト舗装はお得?
空き家のあった土地を駐車場にする際、アスファルト舗装で施設整備すると税金がお得になります!
初期設備を整えるにあたり、主に砂利敷きかアスファルト舗装の選択肢がでてきますが、初期費用の懸念から砂利敷きで始める活用者がいます。
しかし、実際はアスファルト舗装の方が節税効果が高く、固定資産税が安くなるのです!
アスファルト舗装の減税効果
アスファルト舗装の駐車場は建造物として扱われるため、200㎡までなら50%も税金が安くなる「小規模宅地等の特例」が適用されます。
例えば、評価額1,000万円の土地をアスファルト舗装すると、500万円の評価で税金が算出されるのです。
砂利敷きの場合は更地のままと同じ条件なので特例の適用はなく、空き家が建っていたときとも違って減税制度を受けられなくなるので注意してくださいね。
アスファルトの舗装費用
一般的な舗装価格帯は3,000円~10,000円/㎡で、面積が広くなるにつれて割安となります。
たとえば軽減を受けられる限度値の200㎡を舗装する場合、価格が5,000円/㎡であれば工事費用は約100万円になります。
さらに、アスファルト舗装は10年間の減価償却で毎年10万円の経費を計上できます。
アスファルト舗装でなくても、コンクリート敷きなら同じ減税効果がありますよ!
あとは、土地に何台車を停められていくらで貸し出すかを計算すれば、年間の収支がでます。
▼まとめ
駐車場の空き家活用は手軽に始めやすいですが、知識をきちんと頭に入れておく必要があります。
簡単そうだからと安易に手を出してはローリスク・ローリターンとなり、固定資産税分の収入すら上がらないかもしれません。
税金分ぐらいは最低賄えるニーズのある土地なら、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
経営していくうえで重要なポイントは、周辺の価格調査やこまめな状況判断、そして駐車料金の値付けであることも頭に入れておいてくださいね。
空き家跡地を駐車場として活用したくてもやり方がよく分からない場合は、空き家の専門家に相談するとよいでしょう。
まだ空き家が建っていて今後解体予定のケースはもちろん、すでに更地になっていても的確なアドバイスをもらえます。
全国空き家管理ナビでは、空き家跡地の活用方法に悩む人にアドバイスを行なったり、土地オーナーに代わって管理を行なったりする専門家を検索できます。