空き家に太陽光パネルは設置できる?取り付け前に考えるべきポイントは?

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空き家活用
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空き家に設置した太陽光パネル


近年、一般の住宅でも設置しているところが増えている太陽光パネルは、電気を売って収入を得ることができる点が魅力です。

そのため空き家を所有する人の中には、「空き家に太陽光パネルを設置して売電収入を得られるなら、住宅の管理費用の悩みを軽減できるかもしれない」と考える人もいるかもしれません。

空き家管理にかかるお金は決して安くないので、電気を売って一部だけでも費用を賄えたら楽ですよね!

ですが、普段人が住んでいない空き家に太陽光パネルは設置できるのでしょうか?

今回は、空き家の太陽光パネル設置についてご紹介します。




▼空き家に太陽光パネルを置けるのか?


空き家には太陽光パネルの設置が可能で、主に以下の2パターンがあります。

 

1)空き家の屋根に載せる

屋根の強度が太陽光パネルの重さに耐えられるようであれば、屋根に設置できます。

屋根の耐久性は、専門家に依頼してチェックしましょう。

耐久性が乏しいと判断された場合、住宅の修繕が考えられますが、修繕費用をかけてまでパネルを置くメリットはないかもしれません。

 

2)更地にして設置

空き家を解体して更地にすることで、屋根に載せるより太陽光パネル面積を大きくできます。

パネルの面積が大きい分、より大きな収益を見込めるので、空き家を解体しても構わないのであればおすすめです!

ただし、この方法は空き家の解体費用を準備できるかが問題なので、手元の資金で解体費用+パネルの設置費用がたりるかじっくり考えましょう。




▼空き家に太陽光パネルを設置するメリット・デメリット


続いて、空き家に太陽光パネルを置くメリット・デメリットをご紹介します。

 

メリット


1)不労収益を得られる

太陽光パネルを設置したあとは、作られた電気を売るだけなので、あまり手間をかけずに収益を得られます。

管理に費用がかかる空き家から収益を得られることは、大きなメリットでしょう。

 

2)管理維持費を捻出できる

売電収入を空き家の維持管理費用に充てられます。

管理には手間がかかり、自分でできなければ業者委託が必要ですが、太陽光パネルで作って売った電気の売上から管理委託費用をそのまま賄えるでしょう。

 

3)防犯対策になる

空き家に太陽光パネルを置くと、周囲からは人が住んでいるように見える可能性があります。

人気(ひとけ)のない住宅は犯罪被害に遭いやすいので、パネルの設置は一種の防犯対策になるといえます。

 

デメリット


1)初期費用が高い

太陽光パネルが発売された当初と比べると低価格になったものの、初期費用が高いことはデメリットでしょう。

 

2)メンテナンスが必要

いくら便利な太陽光パネルでも、定期的に清掃や点検などをしないと正常に機能せず、思うように発電できない可能性があります。

そのため、常に問題なく動作して売電できるように、定期的なメンテナンスを行うための費用がかかります。

 

3)雨漏りの要因となることがある

パネルを屋根に取り付ける際、稀に工事中に誤って屋根に穴が開いて雨漏りするケースがあります。

雨漏りは空き家内部にカビを発生させ、やがて家そのものの耐久性が落ちて倒壊する危険性があるので気を付けましょう!




▼空き家に太陽光パネルを置くポイント


ここからは、空き家に太陽光パネルを取り付けるポイントをご紹介します。

 

まず太陽光パネルを設置する際は、自治体から補助金を受け取れるケースがあります。

更地にしてパネルを置く場合は、空き家の解体費用の補助があるかもしれないので、自治体に問い合わせてみましょう!

 

また、パネルを取り付けてもすぐに売電収入は得られません。

パネルの取り付けには、現地確認・工事・検査など複数の工程があり、すべての工程が完了するには1ヶ月ほどかかります。

そして売電収入が確定するのは翌月なので、パネルを取り付けることを決めてから実際に収入を得られるようになるのは12ヶ月後と認識しておきましょう。




▼空き家の太陽光パネル設置には火災に要注意


空き家の太陽光パネル設置には、火災への注意が必要です!

消費者庁からは、太陽光パネルを含む太陽光発電システム関連の火災事故が複数起きていると報告されています。

平成20年3月~平成2911月に確認されている火災事故は127件で、そのうち太陽光を集めるパネル(発電モジュール)やケーブルが発生源となった火災事故は13件ありました。

多くの火災は、居住者本人や近隣住民が初期の段階で発見していますが、空き家ともなると発見の遅れるケースが考えられます。

火災事故が起きやすい状況を以下にまとめますので、太陽光パネル検討の際は業者へ確認するとよいでしょう。

 

・太陽電池モジュールの設置が「銅板等なし型」

・「銅板等付帯型」の場合にケーブルを挟み込んでいる、またはルーフィング(可燃物)上にケーブルを敷いている

・地絡検知機能がない(地絡…電気回路が地面と電気でつながって、地面に電流が流れることで、流れ過ぎると発火する恐れがある)

 

工事に慣れた適切な業者であれば火災の心配はまずないので、業者選びは慎重に行いましょう!




▼まとめ


空き家に太陽光パネルを取り付けることは可能ですが、メリット・デメリットがあります。

発電による収益は空き家管理費用に充てられるので、手間とお金ばかりかかる家から収益があがるのは大きな魅力です!

見込める収入や初期費用、維持費や空き家の耐久性などをチェックして、太陽光パネル導入にメリットがあるのであれば、空き家活用として前向きに検討してみましょう。

 

そして設置後の太陽光パネルがきちんと動作しているか、何か不具合がないかどうかの確認は、空き家管理を行う専門業者に依頼できるかも検討しましょう!

自分で頻繁に見に行けなくても、専門業者におまかせすると代わりにチェックしてもらえるので安心ですよ!

全国空き家管理ナビでは、空き家管理を行なう専門業者の検索ができます。

空き家の管理でお困りの人は、ぜひこちらから頼れるプロを探してみてくださいね!

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