空き家の害虫トラブルは早めの対策や駆除が肝心!

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空き家の害虫トラブルは早めの対策や駆除が肝心!

定期的に手入れをしていない空き家には害虫が発生しやすく、そのまま放置していると繁殖してさまざまな被害を引き起こします。
害虫対策が遅れるとその被害は隣家にまでおよび、最悪の場合は近隣トラブルにまで発展する恐れもあるでしょう。
そこで今回は、空き家に害虫が発生する原因と被害内容、害虫対策や専門業者に依頼した場合の費用相場についてご紹介します。

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空き家に害虫が発生する5つの原因とは?

空き家の害虫被害は、適切な管理を怠った際に生じる空き家トラブルの1つです。
具体的には、以下の5つの原因によって害虫が発生しやすくなります。

①溜まったホコリ

放置したままの空き家はホコリがどんどん溜まっていき、ホコリを餌とする虫がすみつくようになります。
たとえば、ホコリを餌とするダニなどは、死骸となってもアレルギーの原因となる害虫です。
なお、空き家にはクモの巣ができることもありますが、ほとんどのクモは無害です。
むしろクモはダニやコバエを餌としてくれるため、害虫ではありません。
ただし、ジョロウグモやセアカゴケグモは毒を持っているため、ご注意ください。

②湿気過多とカビの発生

人の出入りがない空き家は換気が不十分となり、湿気がこもりやすくなります。
湿気がこもると、ジメジメとした場所を好む害虫が増えるだけでなく、カビが発生しやすくなり、建物の老朽化も進みます。
そのため、空き家は定期的に換気をすることが大切です。

③湿った木材

湿気により水分を含んだ木製の家具や柱などは、害虫であるシロアリの格好の餌です。
シロアリが土台や柱、壁や床に繁殖すると、木材の老朽化や腐敗が加速し、家屋の倒壊の危険性まで高まってしまいます。

④水道管の乾き

水道管にはトラップと呼ばれる水の溜まる場所があり、本来はこのトラップがにおいや害虫が室内へ侵入してくるのを防いでくれます。
しかし、水を流していない状況が続くと水道管の内部に残っていた水が蒸発して乾き、虫の侵入路ができて室内にまで害虫が繁殖する原因となってしまいます。

⑤害虫の天敵がいない

害虫にとって一番の天敵は人間です。
そのため、誰も住んでいない空き家は、害虫が繁殖しやすい格好の場所になります。
所有者が定期的に空き家に立ち入って害虫を駆除すれば繁殖を防げますが、放置していれば増殖するばかりでしょう。

空き家に発生する害虫の種類とその被害内容とは?

では実際に、空き家に発生する害虫の種類や具体的にどのような被害があるのか気になるところでしょう。
主に発生する害虫の種類と被害内容は、以下のとおりです。

ハエ

ハエは、生ゴミに集まってきます。
管理されていない空き家はゴミを不法投棄されることが多いため、エサとなるゴミに群がったハエが卵を産みつけてどんどん増加する被害があります。
空き家にハエが増えてしまうと、近隣の衛生環境も悪化し、トラブルの原因になりかねません。

ダニ

前章でも述べたとおり、ダニはホコリを餌とする害虫で、放置された空き家には想像しがたい数のダニが増殖しているケースが多いです。
畳をはじめ、カーペットや布団が空き家に放置されていると、元からいるダニがさらに増殖することもあります。
ダニは死骸ですらアレルゲンとなり人体に悪影響を及ぼす害虫のため、空き家に増殖すると危険ですよ。

シロアリ

前章でも述べたとおり、湿気が溜まった空き家は建築材料の木材が湿りやすく、シロアリの発生源となります。
シロアリが柱や土台などの構造部分に増殖すると木材の腐食が進み、躯体の強度に影響を及ぼしかねません。
シロアリの食害で空き家の耐久性が弱まったときに地震や台風などの自然災害が発生すれば、家屋が崩壊する可能性もあります。
最悪の場合、家屋の倒壊で通行人や近隣住民にまで被害を及ぼしてしまう可能性もあるでしょう。

ムカデ

ムカデは屋内外に発生する害虫で、日中は庭の草陰や植木鉢の下などに隠れています。
しかし、夜はエサとなる虫がいる空き家の屋内に侵入することが多いです。
そしてムカデは攻撃性が高いため、触れると咬みついて毒を出す危険性があります。
空き家にムカデが増えれば、隣家にまで被害が拡大する恐れがあるでしょう。

ハチの巣

人気のない空き家の軒下や天井裏は、ハチの巣が発生しやすいです。
ハチの種類によっては攻撃性が高く、巣に近づいた人に襲いかかる危険も考えられます。
万が一近所の人が被害を受けた場合、所有者が管理責任を問われる可能性もあります。

関連記事:空き家に蜂の巣ができちゃった!駆除方法や巣を作らせないための対策は?

ゴキブリ

ハエと同様、ゴキブリも生ごみのあるところに繁殖しやすい害虫です。
ゴキブリは、空き家を拠点として餌を求めて隣家に移動することもあるため、ご近所トラブルの原因にもなりかねません。
また、不潔な場所に生息するゴキブリは食中毒の原因となる病原菌を保有することも多いため、衛生環境に悪い害虫です。

関連記事:空き家にゴキブリが!繁殖する原因は何?どうやって駆除したら良い?

空き家でおこなうべき害虫対策や駆除費用とは?

最後に、空き家に害虫が繁殖するのを防ぐための対策について、自分でおこなう場合と専門業者に依頼した場合に分けてご紹介します。

自分でできる対策

空き家の害虫を防ぐために、以下の3つをおこないましょう。

●換気
●通水
●掃除


換気の際は、家の開口部をすべて開け放ち、建物内に新鮮な空気を流し入れましょう。
よどんだ空気や溜まっていた湿気を室内から追い出すことで、害虫予防になります。
トイレや風呂、キッチンなどの水回りは、すべての箇所で2~3分の通水をしましょう。
水を流すことで水道管の乾きを防ぎ、害虫の侵入だけでなく水道管から上がってくる悪臭も防げますよ。
害虫のエサとなるホコリやゴミを屋内や庭に溜めないように、掃き掃除や拭き掃除をおこなうのも大切です。
また、キッチンの油汚れや排水溝に詰まっているゴミ、水垢なども確認しましょう。
いずれも月に1~2回ほど、定期的におこなうことで害虫の増殖を防止する効果を発揮しますよ。

害虫駆除を専門業者に依頼した場合

空き家に害虫が発生し、自分では手におえないほど繁殖している場合は、思い切って専門業者に駆除を依頼しましょう。
駆除方法や料金は、害虫の種類や範囲によって異なります。
専門業者による一般的な害虫駆除の流れは、以下のとおりです。

●1.生息調査
●2.作業プランの作成
●3.害虫駆除の実施


害虫の種類ごとの駆除にかかる費用の相場は、以下のとおりです。

●ダニ:約2万円~5万円/畳
●シロアリ:約3,000円~1万5,000円/坪
●ムカデ:約1万5,000円~5万円/50㎡
●ハチの巣:約1万円~5万円/1つあたり
●ゴキブリ:約1万円~3万5,000円/50㎡


専門業者に依頼する際は、複数の業者から見積もりをとり、作業内容と価格が見合った業者を選ぶと良いでしょう。
「シロアリ駆除専門」や「ハチの巣駆除専門」など、1つの害虫に特化した専門業者のほうが効果的です。
地域住民からの信頼を高く得ている地元密着型の専門業者もおすすめですよ。

この記事も読まれています|空き家はシロアリに注意!駆除方法や不動産の売却方法を解説

まとめ

空き家は放置していると害虫が発生し、トラブルの要因となります。
掃除や換気などで害虫の発生を抑えられるため、定期的に空き家に足を運び管理・点検をおこないましょう。
時間や距離的に空き家管理がむずかしい場合は、専門業者に管理を委託するのもおすすめです。
発生した害虫の駆除においても、専門業者に依頼する方がスムーズで、結果にも満足できるでしょう。
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