空き家の活用法がまだ決まっていないのであれば、掃除して手入れをしておくことが大切です。
放置したままの住宅は劣化が進みやすく、掃除しようと思った時には、どうしようもない状態になっていることもありますよ!
いざ活用を決めた時に「マメに掃除しておけば良かった…」と後悔しないように、今回は空き家の掃除や整理方法についてご紹介します。
▼空き家の掃除が必要な理由
空き家の掃除が必要な理由は、資産価値の維持と環境悪化の防止です。
定期的に手入れしないと、建物も庭も人が住んでいた時とは比べものにならないスピードで劣化しますよ!
定期的に掃除がされず傷んだ住宅は、資産価値も合わせてどんどん落ちていきます。
売却や賃貸などに活用しようと思っても、資産価値が著しく下がってしまっては、売却価格が低くなったり賃貸にするための修繕費用が高くなったりして余計に負担が増します。
しかし、掃除を定期的に行うことで空き家の資産価値の低下を最小限に抑えられますよ。
また、掃除は建物や庭の環境悪化を防止し、ご近所トラブルを回避する役割もあります。
建物のカビやシロアリの増殖、草木が伸びた庭木による害虫やごみ投棄などの問題を避けられるでしょう。
そしてきちんと手入れされた家は、犯罪利用の回避にもつながりますよ!
▼空き家掃除の主な方法
空き家の主な掃除方法は「自力で行う」か「業者に依頼する」の2つです。
・自力で掃除
自力で掃除する場合は、家の中も外もすべて自分で行わなければならないので、一日で終わらせるのは困難でしょう。
いるものといらないものの仕分けから、不用品の処分方法、清掃まで、ありとあらゆる掃除の過程を自身でこなさなければなりません。
・業者に依頼
業者に依頼する場合は、空き家掃除に特化した会社やハウスクリーン会社に依頼します。
手間のかかる処分品の仕分けや粗大ゴミの処理、買取など、依頼先によって提供するサービスは異なるので、価格を合わせたサービス内容の確認が必要です。
▼空き家掃除を自力でする際のコツ
空き家掃除を自力でするコツは、処分と清掃の方法を計画的に組み立てることです。
手間のかかる作業をいかに効率よくこなせるかで、掃除にかかる時間が大きく変わってくるでしょう。
・大きな不用品から処分
粗大ごみの回収は、依頼先によって回収日が違うので、まずは日程を確認して調整しましょう。
自治体の回収は安価ですみますが、日程が決まっており、回収不可の品目もあるので注意が必要です。
特に、リサイクル家電に分類されるテレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコンの処分には気をつけましょう!
・細かな不用品を処分
空き家のある自治体のゴミ回収ルールに沿って分別して、決められた曜日に出します。
食器や衣類など、収納スペースに入っている処分品を分別・選別し、適したゴミ袋に詰めましょう。
手際よくゴミ出しできるように、あらかじめ回収日を確認しておくのがおすすめです。
・清掃
不用品の処分が済んだら、ホコリを残さないよう清掃をします。
ホコリやゴミは害虫や害獣のエサになりやすく、放置しておくとあっという間に虫だらけになったり、野良犬や野良猫だらけになってしまうことがあるんです!
そんな不衛生な家にならないように、きれいにしましょう。
清掃は室内だけでなく、雨どいの詰まりや庭木や草の除去など、外回りの清掃も忘れずに行ってくださいね。
・残ったものの整理
故人の有価証券や通帳・空き家の登記簿・アルバムなど、処分しないものを整理して保管します。
ただし、すべての物を適当にまとめるのではなくきちんと品目別に保管して、あとで必要になった時にすぐ探せるようにしておきましょう。
・換気と通水
湿気やホコリが舞う室内の空気を入れ替えるために換気をします。
家中の開口部を空け放ち、換気扇をまわして効率よく室内にきれいな空気を取り入れましょう。
また、長期間放置した空き家は排水口の水が蒸発して、害虫や悪臭の通り道となっている可能性が高いので、必ず通水します。
あまり時間がない時は、2~3分水を流すだけでもOKです!
▼空き家掃除を業者に依頼する際のコツ
空き家掃除を業者に依頼するコツは、サービス内容と料金の確認です。
プロに任せることで、手間なく空き家掃除できますよ。
・複数の会社から見積もりを取る
料金とサービス内容の比較のため、複数の会社から見積もりを取ります。
価格だけでなく、各社のサービス内容をしっかりチェックし、希望する掃除方法を選択しましょう。
・相場を把握
相場をあらかじめ把握しておけば、空き家維持のためにどのくらいコストをかけられるのかが分かります。
空き家の床面積や不用品の量、汚れ具合、依頼するサービス内容によってなどによって、料金は大きく異なります。
▼まとめ
空き家掃除は自力でするか、業者に依頼するかのどちらかが一般的です。
どちらにもメリット・デメリットがありますが、共通して言えることは、空き家の放置期間が短いほど、掃除の時間や費用が小さくなることでしょう。
また、空き家の掃除は一度行えばOKというわけではありません。
人が住んでいる家と同じように、定期的に行なわなければならないので、掃除の手間と管理のコストをよく考えましょう。
その結果、自力で行うのが難しいと判断した場合は、空き家管理のプロに任せると楽ですよ!
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