空き家に関する特例が改正!3,000万円の特別控除はどう変わった?

カテゴリ:
税金
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空き家の税金について考える人


マイホームを所有していると、固定資産税や都市計画税などの税金がかかることは皆さんご存知ですよね。

ですが、誰も使わなくなった空き家もマイホームと同じように税金がかかり、それが空き家管理を行う上で大きな負担になっているケースも少なくありません。

しかも空き家のケースによっては、今までより高い税金を納めなくてはいけなくなることもあるんです!

「誰も住んでいない家を相続して管理するだけでも大変なのに、そのうえ何十万円も税金を払うのは嫌だ!」と思いますよね。

今回は、そんな人にぜひチェックしていただきたい、空き家に関する税金の特例についてご紹介します。




▼空き家に関する税金を安くする特例って何?


空き家にかかる税金は固定資産税で、市街化区域内に物件を所有している場合は都市計画税も支払わなければなりません。

「それなら、空き家を売ってしまえば固定資産税や都市計画税を払わなくて済む!」と考えるでしょう。

確かに、固定資産税と都市計画税は不動産物件を所有している間だけかかる税金なので、空き家を売って手離したらそれ以降はかかりません。

しかし、売却時には譲渡所得税という税金が課税され、これが結構重い負担になっている人も少なくありません。

 

そんな空き家の譲渡所得税の負担を軽減するために作られた制度が、空き家の譲渡所得の3,000万円特別控除です。

空き家の譲渡所得の3,000万円特別控除とは、簡単に説明すると「空き家売却後の利益が3,000万円以下なら税金はかけないよ」というものです。

売却後の利益が3,000万円以上かかることはなかなかないと思うので、これは見逃せない特例ではないでしょうか。




▼空き家の譲渡所得税の特例を受けるために満たすべき条件


先ほど紹介した空き家の譲渡所得の3,000万円特別控除ですが、特例を受けるためには満たすべき条件があります。

その条件は以下の通りです。

 

①空き家を相続した日から3年後の1231日+特例の適用期間内までに売る(※)

例:2018121日に相続が発生した場合、20211231日までに売る。

 

②相続した空き家は以下の6点に当てはまること

・相続開始直前まで被相続人が住んでいたこと

・相続開始直前まで被相続人以外に住んでいた人がいなかったこと(※)

1981531日以前に建てられた家であること(ただし、マンションのような区分所有物件は除く)

・相続してから売る時まで事業用・賃貸用・居住用のいずれでも使われていないこと

・譲渡価額が1億円以下であること

・譲渡(売却)する空き家は、売る時点で新耐震基準を満たしていること

 

これらの条件を満たしていないと、せっかくの特例も受けられませんのでご注意ください。




▼空き家の譲渡所得の3,000万円特別控除が改正された!


ところで、空き家の譲渡所得の3,000万円特別控除ですが、実は2019年度の税制改正で以下の点が変更されると決まりました。

 

20191231日までとしていた特例の適用期間を、20231231日まで4年間延長

・空き家の所有者が老人ホームなどに入居していた場合も特例の適用対象

 

先ほど、空き家の譲渡所得の3,000万円特別控除を受けるために必要な条件のうち、(※)をつけた項目が改正されています。

特に大きな改正ポイントは、空き家の所有者が老人ホームなどに入居していた場合も特例が適用されるようになったことでしょう。

なぜなら、今までの特例では相続時点で所有者(被相続人)が住んでいないと、他の条件を満たしていても適用対象外とされていました。

しかし高齢化社会が進む現代では、「子どもや孫たちの世話になるつもりはない」と決めて自ら老人ホームなどに入居し、最期を自宅以外の場所で迎える人も少なくありません。

実際、国土交通省が2014年に実施した調査(平成26年空家実態調査)でも、相続開始直前に老人ホームなどに入居していた被相続人の割合は、14.4%もいたそうです。

 

そうした時代背景を考慮した結果、相続時点で被相続人が自宅に住んでいない場合でも、特別控除を受けられるようになったんです!

「空き家を相続した時点で親が住んでいなかったことを除けば、全部条件を満たせるのに…」と諦めていた人も、まだチャンスはありますよ!




▼まとめ


都市部でも空き家問題に頭を悩ませる人が増えている今、このたびの特例改正は空き家問題を改善するための大きなきっかけとなるかもしれません。

年々増加する空き家への対策を、国が急ピッチで整えている今だからこその特例なので、空き家を所有しているならぜひとも利用したい制度です。

 

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