沖縄にも空き家が増えているって本当?南国リゾートが抱える問題と対策

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各地域の空き家対策
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沖縄にも空き家が増えているって本当?南国リゾートが抱える問題と対策

皆さんは、沖縄と聞くとどんなイメージを持ちますか?
青い海に白い砂浜、年中暖かくて人も時間の流れもゆったりしている南国リゾートだと思う人も多いでしょう。
また、四方を海に囲まれている島で地表の熱がこもりにくいため、近年は本土や北海道の内陸部より真夏の最高気温が低くなる逆転現象も起きています。
そのため、南国リゾートの雰囲気を味わいつつ避暑地として過ごせる観光地として人気が高まる沖縄県ですが、実はここでも空き家問題を抱えているとご存知でしょうか?
多くの観光客で賑わう沖縄が抱える空き家問題には、どのような背景があるのでしょう。

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沖縄の空き家問題 人口は増えているはずなのに…

空き家増加の原因の一つとして人口が減っていることは、これまで何度か全国空き家管理ナビの記事でも取り上げてきました。
人口が減ることによって家を管理する人が足りなくなり、放置される空き家が増加しています。
空き家は今後も増えると予想されており、人口減少とともに大きな社会問題となっています。
そんななか、沖縄県は2015年におこなわれた国勢調査で人口増加率が2.9%、県医療政策課が2016年に調査を実施した人口動態統計では出生率が11.6%と、どちらも全国1位を記録しています。
そのため、人口増加の一途をたどる沖縄県で、空き家問題が発生しているとはイメージしづらいかもしれません。
しかし、これはあくまで沖縄県全体の数字であって、市町村別に見てみると人口減少率が高い地域もあるのです!
とくに、人口減少率ワースト3の粟国村(あぐにそん)・伊平屋村(いへやそん)・伊江村(いえそん)は、割合がすべて10%を超えているほど深刻です。
行政や経済・商業などあらゆるものが集約されている沖縄本島と比べると、距離がある離島は生活利便性を求めて島を離れる人が多いのでしょう。
このような人口減少が進んでいる地域では、当然空き家発生率も高くなってしまいます。
人口が増えているからといって、沖縄でもまったく空き家問題が起きていないというわけではないようです。

沖縄の空き家は都市部でも増えている!

そんな沖縄の空き家ですが、その悩みを抱えているのは、人口減少が目立つ離島だけではありません。
実は、県庁所在地であり県唯一の中核市である那覇市でも空き家があるんですよ!
2016年に那覇市が調査した結果によると、外観から空き家だと判断できた建物が323件、外観からは判らないものの空き家の可能性が高い建物が150件確認されたとのことです。
なかには草木が建物を覆うほど荒れ果てた物件や、今にも倒壊しそうなほどボロボロになった物件もあったそう。
30万人以上の人が暮らしており、商業施設や生活の利便性も高く、沖縄の中枢として機能する那覇市でさえ空き家が増えていることを考えると、決して楽観視できない現実があるとわかるでしょう。

沖縄でおこなわれている空き家対策とは

そんな沖縄県では、空き家が増えている地域を中心にさまざまな対策をおこなっています。
たとえば、沖縄本島中部に位置するうるま市では、移住希望者に向けた『お試し移住』を実施しています。
沖縄県のなかでも世界遺産でもある勝連城跡があり、伝統エイサーや迫力満点の闘牛も有名なため、沖縄の文化と歴史が感じられる魅力あふれる街としても有名です。
さらに、うるま市は、宮城島・津堅島・伊計島など5つの離島を有する街です。
離島は沖縄本島とはまた違った雰囲気を楽しむことができ、のんびりとした時間の流れを感じられますよ。
そんなうるま市のお試し移住はこれらの離島を対象に実施しているもので、島にある一軒家に数日宿泊しつつ、うるま市の暮らしを体験することができるんです!
津堅島を除く4つの離島は、観光地としても有名な海中道路で結ばれているので、本島と離島の往来にも困りません。
離島のなかでもっとも遠い伊計島でも、うるま市の市街地までは車なら約40分で行けるため、滞在中はレンタカーがあれば移動もしやすいでしょう。
近年は、市街地に新しい商業施設が次々とオープンしていて、活気にあふれていますよ!
一方、うるま市は東海岸に面しているので海から昇る朝日を眺めたり、夜は街明かりに邪魔されないきれいな星空を眺めたりすることができます。
うるま市の離島での暮らしに興味がある人は、ぜひ情報をチェックしてみてはいかがでしょうか。
うるま市以外では、沖縄本島から西に100kmほどに位置する離島、久米島町も移住・定住支援に力を入れています。
久米島町は島のあちこちに景勝地があり、歴史・文化的遺産も多く、島全体が県の自然公園に指定されています。
さらに、農業ではサトウキビや紅芋を生産し、畜産業では牛・豚・鶏を育て、漁業ではマグロや海ブドウが取れるなど、豊かな自然を利用した産業も盛んです。
そのような魅力あふれる久米島の移住・定住支援では、電話・Skype・メールでの移住相談を受け付けているほか、ウェブサイト「久米島 島暮らしガイド」で関連情報を提供しています。
この「久米島 島暮らしガイド」では、移住希望者に対して住まいに関する情報も提供しており、島内の空き家情報を紹介する空き家バンクも運営されています。
久米島への移住や空き家を活用しての島暮らしに興味をお持ちの方はぜひ一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
那覇市の北西約60kmに位置する離島、粟国村は、島の外周が12kmほどと小さな島ですが、豊かな自然と文化が残る素朴で美しい島として知られています。
粟国村も沖縄県内で移住・定住支援に積極的に取り組む自治体の一つです。
「粟国島ポータル Agunity」では、「移住コンシェルジュ情報」として、移住・定住希望者に医療、子育て、教育などの島の情報を提供しているほか、空き家バンクも運営しています。
また、定住施策として、5年以上継続して島に定住する意思のある方を対象として、結婚祝い金3万円、新築祝い金10万円が交付されるなどの制度も設けています。
他にも、空き家バンクを活用して地域の空き家解消に力を入れている自治体もありますよ。
石垣市では、市内に空き家を有する人と移住目的で家探しをしている人のマッチングをおこなっています。
石垣市は八重山諸島の中心地域であり、新石垣空港の開港で羽田・中部(セントレア)・関西・福岡の4都市と直行便が運航しているので、本土からのアクセスにも困りません。
そして石垣市の空き家バンクを活用するメリットは、物件を提供したい側と探している側の仲介だけでなく、提供対象の物件の改修費用も補助してくれることです。
市の空き家バンクに登録済の物件を、補助金交付年度から3年間移住促進のために活用する場合、50万円を上限として改修費用の補助を受けることができます。
「リフォームしたいけどお金がないし…」と悩んでいる空き家所有者にとっては、見逃せない嬉しい制度ですね!

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まとめ

毎年多くの観光客が訪れ、日本有数の観光地としても人気の沖縄。
しかし、そんな多くの人が憧れる南国リゾート・沖縄でも、その陰には深刻な空き家問題が存在します。
一方で、各自治体はお試し移住や空き家バンクの設立などの対策をおこない、空き家解消に向けて努力を続けています。
全国空き家管理ナビでは、沖縄県の空き家管理を請け負う不動産会社の検索も可能です。
「この街に移住を希望する人へ提供したいけど、自分で管理をおこなうのは難しい…」という人は、ぜひ検索してみてくださいね。
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