全国空き家管理ナビでは、これまで空き家の活用事例についてご紹介してきました。
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こうした記事からも分かるように、空き家は単純に家としてだけでなく、お店や地域の公共施設・シェアハウスなど、色々な活用法によって再生できる可能性がある宝なんです!
とは言っても、空き家再生にはそれなりにお金がかかるため、それで新しい活用法を取り入れることができないとためらう人だって少なくありません。
そんな人にぜひ注目してほしいのが、空き家のクラウドファンディングです!
空き家とクラウドファンディングの関係性
空き家のクラウドファンディングについて話をする前に、まずは『クラウドファンディングとは何なのか?』ということからお話しましょう。
最近見たり聞いたりすることが増えたクラウドファンディングは、目的を達成させるために多くの人からお金を集めることです。
寄付や募金と少し似ていますが、クラウドファンディングは主に何かしらのプロジェクトを行うための資金集めと解釈されることが多いです。
また、募集方法もインターネット上で行われることや、目標額を達成した時点でプロジェクトを実行に移すことも、クラウドファンディングの特徴と言えます。
ちなみに家ではありませんが、ニューヨークにある自由の女神は、像を建てるための台座建築資金を新聞広告にて募ったそうですよ。
この話は、クラウドファンディングの典型例として挙げられることも多いようです。
規制緩和される空き家のクラウドファンディング
空き家の活用や再生を行うための資金集めに有効なクラウドファンディングですが、これまでは規制が厳しく、一定以上の資本金がある大企業だけが行うケースがほとんどでした。
もちろん、中小企業や個人投資家が行うことも可能ですが、そうした人々がそれだけ多額の資金を持っているケースはめったにありません。
また、資金面以外の規制も厳しく、事実上空き家のクラウドファンディングに参加できるのはごく一部の企業だけでした。
しかし近年、国はこうした条件を見直して規制緩和を行い、より多くの企業がクラウドファンディングに参加しやすくなるように対策を行っています。
特にこの規制緩和では、企業だけでなく個人投資家による少額投資が認められた点が大きなポイントです!
ハードルが下がり、投資できる人の対象が広がったことで、今後はこれまで以上に多くの空き家再生が望めるでしょう。
【空き家再生のためにクラウドファンディングを活用するメリット
空き家に関するクラウドファンディングを行うとすると、どんなメリットがあるのか気になる人もいるでしょう。
空き家のクラウドファンディングには、以下のようなメリットが挙げられます。
・使い道が最初からはっきりしている
投資する人や企業からすると、使い道がよく分からないことに大切なお金をつぎ込むことはできません。
その点、クラウドファンディングは最初から使い道を示しているため、どんなことに使われるのか分かりやすく、安心して投資することができます。
また、現時点でいくら集まっているのか、目標金額まであといくら必要なのかということもチェックしやすい点もメリットです。
・低額からでも支援がしやすい
先ほどの規制緩和の話でも述べたように、もっと多くの企業や投資家が参加しやすく、そして空き家活用が促進されるように、国はクラウドファンディングのハードルを下げました。
そのため、「何百万円ものお金は無理だけど、このくらいの金額なら良いかな」という人も支援しやすいのです。
・投資してくれる人がどこに住んでいようと関係ない
寄付や募金の場合は、協力をお願いするとしたら同じ地域に住んでいる人が対象ですよね。
しかしクラウドファンディングは、インターネット上で資金を募るため、将来その街に移住したい人や、地元を離れた人でも投資しやすい点も見逃せません。
空き家活用や再生を目的としたプロジェクトの場合、その地域に思い入れがある人が「街全体の活性化につながってほしい」と応援する気持ちから、投資することもあります。
空き家のクラウドファンディングを行うためのポイント
メリットが多い空き家のクラウドファンディングですが、ただ「資金が欲しいから」という理由だけで始めると成功しません。
クラウドファンディングに投資をしてくれる人の中には、お返しの品やプランに惹かれて資金援助をしてくれる人もいます。
この『お礼を目的に投資をする』という点は、寄付や募金と大きく異なる特徴と言えるでしょう。
例えば、空き家を改装して飲食店を開くなら、食事優待券のセットを送ってみてはいかがでしょうか。
ゲストハウスとして活用するなら、宿泊優待券やお部屋のグレードアップ、農業や工芸体験の招待なども良いでしょう。
どんな内容にしろ、「このお礼がもらえるなら投資しても良いな」と思ってもらえるような品やプランを決めることをおすすめします。
まとめ
空き家のクラウドファンディングを行う目的は、個人が住む家として改修するための費用集めではなく、『誰かに空き家を使ってもらうための費用集め』です。
そのため、一人一人の投資額が少なくても、自分と同じ考えに共感してくれる人が多ければ多いほど、プロジェクトを成功させやすくなります。
空き家再生の資金不足に悩んでいる人は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。